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2006年04月09日 (日) | Edit |
五木 寛之 著「他力」講談社文庫より (4)

高光大船という真摯な念仏者で
みんなから尊敬されていた人物が
北陸にいましたが、

彼の言葉で印象的なのは、

自分は人のお手本にはなれない、
だけど見本ぐらいにはなれるだろう、
という言い方でした。

手本だと、それに習おうとするけれども、
見本はおいしそうとかまずそうとか、
見る側の立場でいろいろ言える。


私は、健康とか宗教について
書いたり話したりしていますが、

これらは自分の体験から得たことを
直感にしたがって書いたり
話したりしているわけで、

ひとつの手本でなく、見本として、
みんながとらえてくれればと、思っています。

笑ってくれればいいし、
感心したり、共鳴してくれればけっこうな話で、
ばかにされても構わない、と。

人間はひとりひとり違うのです。
すべての人がたったひとりしか
いない存在なのです。

ゴータマ・ブッタは生まれてすぐに歩き、
〈天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)〉
と言ったという伝説が伝えられていますが、

これは、なにも自分だけが偉いと
言っているわけではないと思います。

自分と同じ人間はふたりといないのだ、
この宇宙に自分はたったひとりの存在なのだ、

ということを深い感慨を抱いて
表現しているのではないか。

それに対して現代医療は画一的に人間をとらえて、
標準的な数値を押しつけ、
その判断によって処方しようとする。

私の病気のとらえ方は違います。

たとえば、腰痛などの問題も、
生理的な問題とか、
民間療法の観点からとらえるのではなく、

腰痛に悩む人は人間とか宇宙に対する
考え方が間違っているのではないだろうか。
長くその症状と付き合ってきた私はそう感じています。

また頭痛に関して極論を言えば、
頭痛をなくすということは間違っている。

頭痛はある意味天の配剤であって、
体の警告であるからこそ、
人間は行動や思考を自制し、
生き長らえてきたと言えるのではないか。

こう考えると、現代医療に自分の命も健康も
あずけられなくなってきます。

自己を信じて、
自分の力で
自立する以外にないわけです。

・・・・・・
ヨーロッパの思想では、
病気に対する考え方は、
根底において否定の精神から出発します。

病気を否定すべき存在だと考える。
そういう考え方で発達したのが
西洋医学、近代医療なのです。

いまは近代医療が医療の現場に
長く君臨してきたため、

病気を見つけたら
その病根を切除するのが
当たり前になっています。

病気をなだめて、それを内包しながら、
どのように共に生きていくかということを
考えることができません。

しかしそうした考え方は決して
普遍的なものではありません。

仏教の言う、人間は病気の存在であり、
病気と共に仲良く生きていくのである、
という考え方とは、相容れないところがあります。

・・・・・・
いま必要なのは、
仏教的な用語でいう〈同治〉、
病と共に生きていくという考え方でしょう。


次回につづく


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テーマ:仏教学
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
同感
五木さんは戦後六十年ちかく、一度も病院のお世話になってなかったそうです。
深夜ホテルで肩から胸にかけて激痛があり、朝までエビのようになって倒れていた。とか、
ひどい偏頭痛が二十代~五十代まで続いた。
五十代は下血が続いた。
どの場合も病院には行っていない。
五木さんの場合は口先だけでは決してなく、
言行一致しているところがすごいですね。
もっとも安易にまねはしないほうがいいと思います。
ろくろくにはできません。
2006/04/10(Mon) 16:37 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
やまんばは痛みにたいそう弱い。
腰痛で、寝てても痛いし、起きてても痛い。あらゆる姿勢をしても痛みから解放されなかったことがある。そういう時に、枕元で「人間とか、宇宙に対する考え方がまちがっているのではないか?」と言われても、「どちら様かはぞんじませんが、どうぞ、痛みをとってくださいませ。痛みがとれたあと、とくと、考えさせていただきますから、、、」と答えることでしょう。ところで念のため、人間とか、宇宙に対する、正しい考え方を教えておいてください。
2006/04/10(Mon) 15:19 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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