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2008年08月15日 (金) | Edit |
宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (55)


静かに下を見てごらん。
食うにこまっている人間はどれだけいるか。
病人で、いま死のうとしている人もいる。

監獄でもって、働いている人もいる。
世界のどこかには、死刑の宣告を受けて、
いま首を絞められている人もいる。

それを、暑からず、寒からず、いわんやまして、
世界中の医師階級が求めていて得られない、
こういうユニークな人生講話を聞いている、
この幸福を考えたら、何も言うことはないだろう。


ただ、明けても、暮れても、有難い、嬉しい、
でもって遅れる筈だけれども、あなた方の煩悶は、
たいてい、自分が望むものが得られないときに起こって
来るんだ。そうだろうが。

自分の欲望がみたされないときに、必ず煩悶が起こるんだ。
自分に甲斐性がなくて、それを自分の者に出来ないときに、
それで煩悶するてェのは、なんてェこった。

一番いいことは、もしも自分の望むものが自分のものになら
なかったら、現在持っているものを価値高く感謝して、
それを自分のものにしてゆきなさい。

こういう心がけで自分の人生に生きてゆくと、心の中の煩い
というものがなくなちまいます。何事に対しても、現在感謝。
ああ、有難い。何に対しても現在感謝。

それより事態が悪くなっても、喧嘩にならないじゃないか。
病になっても、ああ、有難うござんす。病になっても有難い
というのはおかしいじゃないか。だって、死んじまわなかっ
たんだろう。

それよりも、まだ悪くなっても、どこにも尻を持っていかれ
やしない。俺をこんな病にかけやがって、俺は総理大臣に
談判する、と言っても駄目だ。

だから、いまより悪くなっても、どこにどう尻を持って行き
ようもないのだから、それで済んでいると思ったら、感謝し
たらいい。

そういう気持を持っていると、どんなことがあっても、憂い
とか辛いとかいうことがなくなるんだ。朝からしょっちゅう、
にこにこ。何事に対してもにこにこ。

あなた方は、なかなか有難がらないね。
当たりまえだと思っている。

この間うち、淡路島に行っていた。朝、宿の女中が、
「まァ、もったいない、先生。お客さまがそんな、
お床なんかたたんで、」

「冗談こけ、ゆうべ一晩、ゆっくりやすませてくれた
この布団に、お礼を言っているところだ。」

気が違ったと思っている。私が布団をたたんで、
有難うございました、というものだからね。



次回につづく


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テーマ:モノの見方、考え方。
ジャンル:心と身体
コメント
この記事へのコメント
現在感謝
何事に対しても、現在感謝。
ああ、有難い。
何に対しても現在感謝。

ちいさな不平不満があたりまえのように
あれこれあります。

不平不満を絶対に言うやつにかぎって、
下を見ないのです。

上ばかり見ている。
世の中には俺より仕合せなやつがいる。
俺より悪いことをしやがって、儲けているやつがいる

と心密かに思っているときがありますから
ご用心、ご用心


2008/08/18(Mon) 17:54 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
一番いいことは・・・
もしも自分の望むものが自分のものにならなかったら、現在持っているものを「価値高く感謝」して、それを自分のものにしてゆきなさい。

価値高く感謝する・・・不平不満が湧いてきたら、かならず思い出すようにしましょう。夫も友人も子供たちも隣人も自分にとって一番最高の形が与えられているのだと!!これ以上でもなく、これ以下でもなく、自分にとって丁度よいものが与えられている。第一私が完全ではないのだから^^^
2008/08/18(Mon) 08:56 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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