2008年08月10日 (日) | Edit |
H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(30)


そこで王はたずねた。
「それはどういう意味だ。わが家では、これまで乞食した者など
ひとりもいない。『私たちの習慣』とはどういう意味か。」

「王様、乞食はあなたがた王家の習慣ではありませんが、
真の聖者の習慣です。聖者はつねにこのようにして食物を得、
生活してきたのです。」

しかし、ブッダは実際的な人であった。
宮殿で食事をとるようにという王の懇願についに折れ、
相手の本拠地で自分の教えを確信させようと決心した。

ブッダは成功し、王は、息子であるブッダの熱心な信徒となった。


最初のうちこそ、ブッダが単なる郷士の名士ではないと人びとに
納得させるのはむずかしかったが、カピラヴァストゥ訪問は
僧団を飛躍的に増大させることになった。

親しい親戚をはじめ、ブッダの血縁者の多くがこの滞在中に信徒と
なったのである。

シッダールタの義弟に、ナンダ王子がいた。
年老いていくスッドーダナ王は、息子のシッダールタが王国に帰っ
て来るかもしれないという一縷の望みをもっていたようだが、

ナンダが三十五歳になったとき、ついに宮中におけるシッダールタ
の地位をナンダに与えようと決心した。王は、ナンダとジャナパダ
・カリヤーニという王女との結婚をとり決め、ふたりのために特別
の宮殿も用意した。

そして、それらの計画のすべてが一度の大きな祝典で実現されるだ
ろうと考えた。ブッダが、カピラヴァストゥにもどることを承知し
たとき、ブッダの滞在中に祝典をとり行おうと王は決意した。

そうすれば、ナンダとジャナパダ・カリヤーニはブッダの祝福を
受けることができるからである。

ふたりの結婚式が最大の呼びものであるこの祝典は、ブッダの帰省後
三日目にとり行われた。もちろんブッダも出席した。結婚式の祝宴の
後、ブッダは新郎新婦と参集した人びとに祝福を与えて退出した。

そのとき、ブッダは托鉢の鉢をナンダに手渡した。おそらくそうした
身の回りの品を、いつもお伴の者に持たせていたのであろう。ナンダ
は、自分がお伴の者と勘違いされたのだろうと思って何も言わなかっ
た。

しかし、ブッダが宮殿の外に出て見えなくなると、僧院へ向かうその
後を追いかけようとした。夫がブッダを見送りに行くだけだと思った
ジャナパダ・カリヤーニは、新婦の心細さから早くもどってくれるよ
うにせがんだ。

ナンダが鉢を返すために僧院に着くと、意外なことが起こった。
ブッダは礼を言って、ナンダを祝宴にもどらせる代わりに、
僧にならないかと唐突にたずねたのである。

ナンダはブッダをたいへん尊敬していたので、ことわることができな
かった。ブッダは彼の兄であり、それだけでもじゅうぶんに尊敬に値
したのである。ただちにブッダは高弟のひとり、ウパティッサを呼ん
でナンダを正式な僧にした。


次回につづく


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ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
天才バカボン
ナンダは、はたして花嫁を置き去りにして出家
してしまうのでしょうか?


天才バカボン

ろくろくは大変に気に入っていましたです。
特にウナギイヌ、それからレレレのおじさん、
「タイホする~!」と叫んでは拳銃を乱射する
お巡りさんも面白かったですね。
 
http://www.koredeiinoda.net/bakabon.html





天才バカボン

歌手:アイドル・フォー
作詞:東京ムービー企画
作曲:渡辺岳夫


西から昇った
おひさまが 東へ沈む
(あっ たいへーん!)
これでいいのだ
これでいいのだ
ボンボン バカボン
バカボンボン
天才一家だ バカボンボン

柳の枝に猫がいる
だからネコヤナギ
(えっ ホント!)
これでいいのだ
これでいいのだ
ボンボン バカボン
バカボンボン
天才一家だ バカボンボン

四たす四は六でもない
8はパーなのさ
(ウワ カッコイイ)
これでいいのだ
これでいいのだ
ボンボン バカボン
バカボンボン
天才一家だ バカボンボン

崖から落ちて ケガをした
だから ガケなのだ
(ウッ カッコワルイ)
これでいいのだ
これでいいのだ
ボンボン バカボン
バカボンボン
天才一家だ バカボンボン

赤でスタート 黄でダッシュ
それで 事故なのだ
(キャー アブナイ)
これでいいのだ
これでいいのだ
ボンボン バカボン
バカボンボン
天才一家だ バカボンボン

バカでなくても バカなのだ
それが天才だ
(ヘッ ムツカシイナァ!)
これでいいのだ
これでいいのだ
ボンボン バカボン
バカボンボン
天才一家だ バカボンボン




2008/08/10(Sun) 18:57 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
安心しました。
昨日のろくろくさんのコメントを読ませていただき、やまんばは安心しました、
ろくろくさんはなんでもご存知なので、本当に驚きます。ありがとうございました。

それにしても、ブッダのお話を聞く人はみんな僧になるのですね。まさか、ナンダさんも、花嫁を置き去りにして行ってしまわれるのでしょうかぁ・・・・・

天才バカボンではないけど、
「これでいいにだあ」ですね^^^^^
2008/08/10(Sun) 07:51 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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