2008年07月22日 (火) | Edit |
ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(31)


弟子 どうすれば心を制御できるのでしょうか?

マハリシ 自己を実現すれば、
制御すべき心というものはない。
心が消えたときには、自己が輝き出てくる。

自己実現した人にあっては、
心は活動しているにせよ非活動にせよ、
ただ自己のみが存在している。

心、身体、世界は、自己と分離して
あるものではないからである。

それらは自己と離れては存在できない。
それらがどうして自己以外のものでありえよう。


自己に目覚めたとき、
どうしてそれらの影に悩む必要があろう。
どうしてそれらが自己に作用することができよう。

弟子 心がただ影にすぎないものであれば、
どうやって自己をしるのでしょうか?

マハリシ 自己はハートであり、自ら輝くものである。
光明はハートから生じ、心の座である頭脳に至る。

世界は心によって見られるのであり、あなたは自己の
反射光によって世界を見ていることになる。

心が照らし出されると、それは世界を知覚する。
心が照らされていなければ、世界は知覚されない。

心が内面へ向きを変え、光明の源へ向かうなら、
対象物の知識は止んで、自己のみがハートとして輝く。

月は太陽の光の反射で輝く。太陽が沈んでしまうと、
月が対象物を照らし出すのに役立つ。太陽が昇ってしまうと、
まだ空には月がかかっていても、誰も月を必要としない。

心とハートの関係はそのようである。心は、その反射された
光によって役立つようになる。それは対象物を見るために
使われる。

心が内面に向けられると、自身で輝く光明の源に溶けてしまい、
昼間の月のようになってしまう。

暗がりではランプが必要である。けれども太陽が昇れば、
ランプの必要はない。対象物を見ることができる。

そして太陽を見るためにはランプの必要はない。あなたは、眼を、
自ら輝くものである太陽に向けるだけでじゅうぶんである。

心についても同じである。対象物を見るには心から反射された光
が必要であるが、ハートを見るには、心がそこに向きさえすれば
それでじゅうぶんである。

心は物の数ではなく、ハートが自ら光り輝く。



次回につづく


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コメント
この記事へのコメント
このコップはすでに壊れている
有名なタイの瞑想の師が言った。

「このコップを見てごらん。私にとって、このコップはすでに壊れている。
‥‥これで水を飲むことができる。‥‥だが、コップを棚に置いたときに、
風がそれを吹き倒し、‥‥コップは床にぶつかって粉々に砕けるだろう。

‥‥コップがすでに壊れていることを理解しているなら、
コップと共にいる一瞬一瞬が貴重になる」

コップと同様、私たちの身体もすでに壊れている。実際にすでに死んでいる。
それを理解するなら、そのとき生は貴重なものとなり、
生が生じてくるその瞬間にいて、あるがままの生に心を開くだろう。

私たちが愛するものすべてが、子供も妻も友人も、
すでに死んでいることを理解するなら、彼らがどんなにか貴く思えるだろう。


コップと同様、私たちの身体もすでに死んでいる。
私たちが愛する子供も、妻も、友人も、すでに死んでいることを
理解するなら、彼らがどんなにか貴く思えるだろう。

すばらしいイメージ法?ですよね。


今回のタイの瞑想の師の言葉「このコップはすでに壊れている・・・」は、
意味内容は違いますが、漫画「北斗の拳」をすぐに思い出してしまいました。
「北斗の拳」の主人公ケンシロウが、「お前はすでに死んでいる」と敵を倒し
たときに言うキメゼリフはとても印象的でした。1984年には流行語にも選ばれ
ました。


2008/07/22(Tue) 17:39 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
昼間の月
「太陽が昇ってしまうと、まだ空には月がかかっていても、誰も月を必要としない」
わかりやすいイメージでした。

以前、島にアトリエを建てた友人の所に招かれて、一晩泊まったことがあります。
その部屋は海がみえる西向きの広い窓がありました。
朝、目が覚めると、丁度満月が海に沈む時でした。
すでに空は明るい。
静か・・でした。  そして、やさしかった。
まるで月の臨終を看取るようでした。
月が姿を消したとき、たとえようのないさみしさを感じました。
・・・・・・・・・
「太陽が昇ってしまうと、まだ空には月がかかっていても、誰も月を必要としない」
・・・・・・・・・



2008/07/22(Tue) 07:22 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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