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2008年07月21日 (月) | Edit |
宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (50)


私が診るのは、
医者のように診察するのではありません。
話を聞きながら、精神分析をする。

話を聞きながら、精神分析をしていったら、
こいつ、こうなんです。

大正十五年に一ぺん、おそろしく儲けた。
ところが、昭和五年にガラを食いやがって、
ペシャンコになってしまいやがった。

いいかい。それが、今度はまた、昭和二十年に
儲けたから、またぞろ、昭和五年のときのような、
身代かぎりをするほど損しやしまいかと思うと、


儲けたことが嬉しくねェと言う。
それがもとで神経衰弱。
そこで、私はどなりつけてやった。

「馬鹿野郎、畜生め。銭がなくてからに、こまっている
人間さえあるのに、たとえ明日の日なくなっても、
今日持っていることになぜ感謝しないんだ。

馬鹿野郎。お前なんぞは、世界一の金持ちになっても、
楽しみは出来ないな。楽しみの出来ないのは第二の問題だ。
そんな料簡でいたら、明日にも死ぬぜ。」

いまも来ているところを見ると。死ぬことがおっかなかった
と見える。もうこのごろは、すっかり料簡を入れ替えちまっ
たがね。

そんなもんですよ。いまの世の中の人はね。
好いが好いと感謝しないんだから、
悪いときにはよけい悪くなる。

だから料簡を入れ替えろ。
何事に対しても、ああ、私に目を覚まさせるために、
この病か、この辛さか、と考えるんだ。

どうだい。そういう気持を持っていられる、
いちばん好い方法を二つ教えてやる。

今夜から寝がけに、必ず、寝床の中へはいったら最後。
昼間の出来事と心を関係をつけさせない努力をするんだ。

人間、生きている間、自分がいくら朗らかに生きていようと
したって、はたから来る波や風は、これはもう防ぐことが
出来ない。そこが人生だ。

けれども、いったん寝床へはいったら最後、どんな辛いこと、
悲しいこと、腹の立つことがあったにせよ、それをどうしても
考えずにいられなかったら、明日の朝、起きてから考えること
にするんだ。

寝ることと考えることをいっしょにしたら、寝られなくなっち
まうぜ。どんなに頭のいい奴だって、いちどきに二つのことを
思いも出来なければ、おこなうことも出来ない。

立ったり、坐ったり、いっしょに出来たらやってごらん。
出来ないだろう。往きと帰りといっしょにすることは出来ません。
たった一つのことしか出来ない筈だ。

寝るなら寝なさいよ。寝床に何しに行くんだ。
考えに行くんじゃなかろうが。
あそこは考えごとは無用のところだ。

一日じゅう、昼の間に消耗したところのエネルギーを、
一夜の睡眠、夢ゆたけく眠ったときに、また蘇る、
盛り返る力をうけるところだ。



次回につづく


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テーマ:モノの見方、考え方。
ジャンル:心と身体
コメント
この記事へのコメント
寝る子は育つ。よく寝る病人は治る
「必ず、寝床の中へはいったら最後。
昼間の出来事と心を関係をつけさせない努力をするんだ」

「いったん寝床へはいったら最後、どんな辛いこと、
悲しいこと、腹の立つことがあったにせよ、それをどうしても
考えずにいられなかったら、明日の朝、起きてから考えること
にするんだ。」

天風先生は「寝床で考え事をするな」と繰り返しおっしゃって
いますね。これも人生を有意義に生きる知恵だどおもいます。

もっとも私は寝る瞬間まで何か本を読んでますから、寝床で
あれこれくよくよすることはないですね。


昔から言うだろう。「寝る子は育つ。よく寝る病人は治る」。

疲れた体に、蘇る力を睡眠によってうけようとする前に、
眉にしわをよせて恨んだり嫉んだり、泣いたりするなんて、
罰当たりなことはしないようにするんだ、今夜から。



「いまを観察すること、いまを意識すること」五分と続かないです。
気づいたときに観察するようにしています。


2008/07/21(Mon) 18:11 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
寝るは極楽  起きたら地獄。。。
眠る。。。ありがたいことです。寝る前とあとでは気分がかわっているからです。嫌なことがあったら、眠るに限ります。やまんばは朝方人間ですから、手紙などは夜には書かないほうが賢明です^^。

「寝るなら寝なさいよ。
あそこは考え事は無用のところだ」

ろくろくさん、
先日の瞑想法の紹介、ありがとうございます。
1.スローモーション
2・実況生中継
3・感覚の変化を感じとる
①と②は家事の時に思い出したようにするのですが、だいたい夢中になると、忘れてます。「腹が立つと洗濯をする」という知人がいたけど、余計なことを考えないからいいのだとわかりました。

今を観察していくことは、大変な集中力と、強い意志が必要で、やまんばはすぐに忘れてしまいます^^。
しかし、強めの感情が起こったとき、それがどこからきたのか、ジーと探している自分がいるようになったのは、よかったと思います。怒りを例にとってみると、一応パッと怒るのは怒るのですが、途中から、心をみるものだから、怒りが以前のように爆発しないようになってきたのです。抑圧とは全くちがうのです。原因が幸いにもみつかると、自分にも、相手にもやさしくなれてる自分がいることに気がつきます。感情の嵐がおこりにくくなってきたように思います。
2008/07/21(Mon) 07:27 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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