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2008年07月02日 (水) | Edit |
H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(11)


当時も今も、悟りを求める者がまず最初にすることは、
師(グル)を探すことであった。

カースト制度によって社会が厳しく秩序づけられていたため、
人々は自分の地位に応じて多くの複雑な義務をになっていた。

それにもかかわらず、実際の宗教的知識の授受は、
主に個人の主体性にゆだねられていた。

公式に認められた教育機関もなく、たとえば、キリスト教の
主な宗派に見られるような明確な聖職位階制度もなかった。


精神的な指導を得るには、師、つまり、深い経験や知識の
ゆえに弟子たちをあつめつつある特定の苦行者につかなければ
ならなかった。こうした師の権威は、もっぱら世評に依存していた。

そのような師が当時のインドには多数おり、中には大勢の信奉者を
従える者もいた。しばしば特定の師は、ある特定の修行法や教義に
よって世間に知られるようになる。

その結果、彼とその弟子たちは、学派または宗派とさえみなされる
ようになった。どの師につくかを決めるのは、新しく修業をはじめ
る者の選択にまかされていた。

この習慣にしたがって、ガウタマとその仲間はまず最初に師を選ば
なければならなかったのである。

当時、インドのその地方で有名な師のひとりに、アーラーラ・カー
ラーマと呼ばれる者がいた。彼の目指す究極の目標は、ある段階の
瞑想に到達することであった。

言葉というのは無力なもので、経典ではそれはただ〈無の状態〉
〈無所有処〉としか述べられていない。ガウタマたちは、まずこの
アーラーラの所に入門する。

ガウタマはとりわけ熱心に学んだ。事実、長足の進歩をとげたので、
ある日アーラーラは、もうこれ以上教えることはないと彼に告げた。

「もはや、おまえは私と同等だ。ここに留まって、弟子たちの育成
を手伝ってくれないか。」しかし、ガウタマには納得できなかった。

「私にお教えくださることは、もう他にないのですか。老、病、死
から逃れる方法を教えてくださらないのですか。」

「それはできない。私自身が知らないことを、どうしておまえに教え
ることができようか。それを知る者は、この世に誰もいないのだ。」

そこで、ガウタマたちはアーラーラのもとを去った。一行はマガタ国
を放浪しながら、アーラーラから学んだことを他の人びとに伝えた。
そして同時に、さらに導いてくれる師を探し続けたのである。



次回につづく


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テーマ:宗教・信仰
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
感情の竜巻
がおこらないように、心を観察するのみですね。

ひとたび発生したらまったくコントロールができません。
その上やっかいなことに無自覚ですから、「竜巻」の原因は、
すべて、自分以外の人のせいになってしまいます。


「心をみているとき、その理由を探すため、こころは過去に
戻ってしまっています。 そして過去のある状態をじーと
みている自分がいました。それは今という瞬間にはいないから、
理由など探さずにただ、みつめていたほうがいいのでしょうか?

それともそうしたい自分がいる・・とただみているほうが
いいのだろうか?・・あれ?判断しようとしている自分がいます^^。」

あるがままでよいと思います。過去のある状態をじーとみている自分が
いて、じーとみている自分を見ていてもよいし、思い出したくない過去で
あれば、やめてしまってもよいです。

ただ「理由を探す」のも「過去に戻る」のも、思考の得意技ですから要注意。
すべての流れを観察し続けられたらよいですね。思考を観察できていれば、
「いま、この瞬間に在る」から大丈夫。

大概はまんまと「思考の罠」にはまって無意識状態になってしまいますね。
そんなときはどこからでも、いつからでも観察を再開すればよいのです。
いままではまったくめちゃくちゃだったんですから・・・・・・


2008/07/02(Wed) 19:39 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
心を征服することが瞑想である
今朝はたまたま五時頃にしっかり眼が醒めてしまいました。
毎朝六時に新しい記事を載せるように設定してありますので、
コメントの続きをtxtにタイプして六時を待って投稿したの
でありました。

やまんばさんのコメントとピッタリ行き違いになっていたの
ですね。気づきませんでした。(^。^;)


アーラーラ・カーラーマの説いた境地は「無所有処」であったのですね。
天界の中でも最上の場所である無色界の上から二番目にあるのだそうです。
一番目の最高天は非想非非想天(有頂天)と言うのだそうです。

「瞑想に段階があるのですか~?、どんな段階なのだろう????」
最高の瞑想の境地が「有頂天」なのでしょうかね???
現代ではこのような分類方法は採用されていないと思うのですが、
どうなのでしょう。↓ウィキペディア「有頂天」に詳細が書かれています。

ウィキペディア「有頂天」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%A0%82%E5%A4%A9


体験的に「瞑想に段階がある」というとらえ方はあると思います。

「心を征服することが瞑想」=「話すこと、考えることを越えた状態。
心に活動がない状態」は瞑想の無心の境地といえるでしょうね。

やまんばさんの「ものごとに集中しているときは考えることは停止している」
状態も「無心の境地」といえます。ものごとに集中するのではなく、
「思考を客観的にながめている、いまに在る」状態も別にあると思います。

また、「大いなる存在」と一体となった「無我の境地」もあると思います。



2008/07/02(Wed) 18:58 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
今コメントを送信したら・・・
ろくろくさんのコメントが先にはいっていました。
おはようございます。
無意識状態を具体的に教えてくださり、ありがとうございます。「感情の竜巻」がおこらないように、心をみていこうと思います。
心をみているとき、その理由を探すため、こころは過去に戻ってしまっています。
そして過去のある状態をじーとみている自分がいました。それは今という瞬間にはいないから、理由など探さずにただ、みつめていたほうがいいのでしょうか?
それともそうしたい自分がいる・・とただみているほうがいいのだろうか?・・あれ?判断しようとしている自分がいます^^。
2008/07/02(Wed) 07:18 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
幸せの青い鳥は・・・
今、ここにある・・・と教えていただいた。
私の中にとどまる。世界中のどこに行こうが、私の中に幸せの青い鳥がいるのですね。

アーラーラー・カラーマさんの目指す究極の目標は「ある段階の瞑想に到達すること」とかかれてある。
(瞑想に段階があるのですか~?、どんな段階なのだろう????)

昨日のブログの記載の中に
「心を征服することが瞑想」とありました。
「話すこと、考えることを越えた状態。心に活動がない状態」・・・今の自分を批判も判断もせずに見ていくしかなさそうだ。

めまぐるしく移り変わる自分の心をみていくのは、かなりの集中力がいる。ものごとに集中しているときは考えることは停止している。ずーとはむつかしいけど、一日に一度でもいいから、思い出したらやってみようと思います・・・が、すぐに忘れてしまう自分がいます。

アジサイの花が雨にうたれて美しい。
2008/07/02(Wed) 07:02 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
無意識状態とは
今朝は早くに眼が覚めてしまいました。

昨日のやまんばさんのコメント
『感情の嵐の時は「無意識状態」をコントロールできません。
それを意識し気づくことができたら、コントロールできるようになる』

のところの「無意識状態」について考えてみたいとおもいます。


無意識状態とは

「思考を自分自身とみなしている状態」である。

「時間に縛られた状態」であり、
「たんなる出来事を、大きなトラブルや苦しみと受け取る状態」
「いつも心配、不満、退屈、不安、嫌悪、自己憐憫、罪悪感、憂鬱が
同居している状態」


このような「無意識状態」では、物事が予期せぬ方向に展開すると、
より「深い無意識状態」にはまってしまい、「感情の竜巻が発生」し、
まわりの大切な人を巻き込んで深刻な人間関係のトラブルや苦しみに
発展してしまうことがあります。

起きた現実「すでにそうであるもの」=「物事が予期せぬ方向に展開」
したことを受けいれない限り、苦しみは治まることはないのです。



「すでにそうであるもの」に抵抗することほど、
無益なことがあるでしょうか?

いつでも「いま、この瞬間」である人生に逆らうこと以上に、
非建設的なことがあるでしょうか?

「あるがまま」に身をゆだねましょう。人生に「Yes!」と言って、
無条件に受け入れましょう。

そうすれば、向かい風だった人生が、
突然追い風に変わっていくのを体験するでしょう。

エックハルト・トール


2008/07/02(Wed) 07:00 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
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