2008年06月16日 (月) | Edit |
宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (35)


学者がどうでもかまうことあるか。
俺は生まれつき弱かった人間じゃないんだから、

また生まれつき弱かった人間に立ち帰るのに、
なに面倒なことがあるか。

俺は学者の言うことを信ずるよりも、
自分で自分を研究する。
そういう気持ちになったのであります。

あのとき、私も、まァ学者がそういうなら駄目か。
じゃあ、これもこの俺の、この世に生まれた業かも
知れねェから、しょうがねェや。

あきらめて死んじまうか、
ということになったかも知れない。


考えて、考えて、考えたなァ。
こんな小さな頭でも、頭の中がからっぽになるくらい
苦心して考えた。

そして最初に考えたキイポイントは、どういうわけで、
感応性能が強かったのに弱くなったのかということ。
原因あっての結果ですからね。

そしてついに、その原因をさぐり当てた。

その原因は三つあります。

第一は、自分の潜在意識の観念要素が、いっこうにとり替えられ
ていないということ。観念要素の変更をしていないこと。

第二は、自分の人生を生きる刹那刹那に、自分の観念を積極的に
しようと心がけなかったこと。痛いから痛いんだ。怠けたいから
怠けたいんだ。悲しいから悲しいんだと、そう思うのが当然だと
ばかり、すこしの積極化も考えなかった。

第三は、感情感覚の処理、刺激衝動に対する神経のディレクション
というものを、すこしも調節しなかった。

この三つの事柄が、生まれつき強かった筈の感応性能を弱くさせた
原因だということに、気がついたのであります。


これは前にも話したが、フランスで風邪を引いたとき、
私は医者にかかった。

そして、いかにフランスの医者が肉体よりも心を大事にしているか
ということを知った。熱が高くて苦しんでいると、医者が来て診察
した。

「それじゃ、また、二、三日して来るから、」
「明日もまた、来ていただけませんか、」というと
「そんな、風邪ひきくらいに、毎日来る必要はないでしょう。」

「では、薬は何をのんだらいいでしょう。」
「薬?こんな病にのむ薬があるかね、」という。

「薬なんかいらない。温かいコーヒーなり紅茶を飲んで、寝ていれば
心配ない。治るときが来れば治る。それが何よりの養生法だ。」とい
う。



次回につづく


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ジャンル:心と身体
コメント
この記事へのコメント
三つの原因の対処の仕方
感応性能が弱くなっってしまった三つの原因、

この対処の仕方がこの本の大きなテーマだと
思われます。

これらの具体的なやり方について、
天風先生がどのように説かれるのか
今しばらくお待ちください。


話は変わりますが、やまんばさんは海外人気テレビドラマを
ごらんになりますか?

あいにく私WOWOW に入会していませんし、いまだにアナログ
のTVしかないのですが、DVDだけは友人からいくらでも
借りれるのです。

以前は「天国の階段」「初恋」など 韓国ものが面白かった
ですが、少し前はアメリカの「24 -TWENTY FOUR」にはまって
しまいました。

最近はやはりアメリカの「HEROES/ヒーローズ」シリーズや
カナダの「リ・ジェネシス Re:Genesis」がよいですね。


2008/06/16(Mon) 16:11 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
三つの原因
①観念要素の変更・・・どうやって?以前ここで言われたように、同じ言葉を繰り返して言えば(唱えれば)いいのだろうか?例えば、治るときがくれば治る。。とか
②自分の観念を積極的にする。太極拳でもして上手に気をめぐらすようなこと?
③ますます、むつかしいです。こういうことって調節できるものなのかと逆にびっくりしました。

続きが楽しみです。
2008/06/16(Mon) 07:18 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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