2008年05月27日 (火) | Edit |
ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(15)


17 実修者(サーダカ)が従わねばならぬ規則は、
どのようなものでしょうか?

適度の食事、適度の睡眠、そして適度の会話である。


18 人はいつまで修行しなくてはならないのでしょうか?

心が諸概念から解放され、容易にその自然状態にとどまって
おられるようになるまで。つまり「私が」と「私のもの」と
いう感覚がまったくなくなるまで、である。


19 独住すること(エカーンタヴァーサ)の意味は何でしょうか?

自己はすべてに浸透しているものであり、独住者のための特別の
場を用意してはいない。心の諸概念から解放された状態が「独住」
と呼ばれているものである。


20 智慧(ヴィヴェーカ)のしるしは何でしょうか?

ひとたび真理を悟れば、その後には惑いのない美しさが残される。
至高のブラフマンにわずかでも違和感のある人には、恐怖がある。

身体が自己であるという考えがあるかぎりは、彼が誰であろうと、
真理の実現者ではありえない。


21 すべてはカルマ(プラーラブダとも言う。その人の過去の行為
の結果)によって起こるとすれば、瞑想(ディヤーナ)の障害物を克服
するにはどうすればよいのでしょうか?

プラーラブダは、内に向かった心には関係せず、外に向かう心にのみ
関係を持つ。実在する自己を探究する者は、いかなる障害も恐れない
だろう。


22 自己(アートマ・ニシュタ)の内に確立されるには、
苦行(サンニャーサ)は必要条件のひとつでしょうか?

身体への執着をなくするためになされる努力は、自己に近い状態で
あると言うことはできる。身体の執着を完全にぬぐい去るものは、
自己探究および思考の成熟のみであり、人生の諸段階(アーシュラマ)、
例えば学生期(ブラーマチャリア)などではない。

なぜなら、執着は心のものであり、人生の諸段階は身体に属するもの
だからである。身体的な場が、どうして心のものである執着をぬぐい
去ることができよう。

思考の成熟と自己探究は心にかかわるものだから、この二つだけが、
同じ心の一部分を探究しつづけることによって、執着を取り除くこと
ができる。執着とは、無思慮をとおして心の内にはいりこんでしまっ
たもののことである。

苦行期(サンニャーサシュラマ)に入ることは、冷静さ(ヴァイラーギャ)
を獲得するための方便であり、冷静さは自己探究のひとつの方便である
から、苦行期に入るということは、冷静さをとおして探究の道に入ると
いう意味においては尊重されてよいだろう。

しかし、それに適しているかいないかはっきりしないうちに、苦行期に
入って命を無駄にするよりは、家住者の生活を送る方がよい。

心を、その真性である自己の内に確立するためには、
それを空想(サムカルパ)および疑念(ヴィカルパ)という
家族から分離することが必要である。

それはつまり、心の内なる家族(サムサーラ)を放棄することで
あり、それが本当の苦行である。



次回につづく


↓↓↓あなたの応援↓↓↓(1日1クリック)お願いします。

にほんブログ村 哲学ブログへ人気blogランキング精神世界 ランキング



スポンサーサイト
テーマ:宗教・信仰
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
ラマナ・マハリシはよくわからない
ろくろくブログを読んでくださっている私の身近の方々の感想では、
「ラマナ・マハリシはよくわからない」のだそうです。

そこで今夜もフォローのコメントを書かせていただいているわけ
です。「ラマナ・マハリシはよくわからない」というご意見は、
それもそうだよね、と思ってしまうろくろくであります。

というのは、「ラマナ・マハリシの教え」はいわゆる「悟り」について
の教えですから、そんなに簡単に分かってたまるか、とも考え
てしまいます。

でも洋の東西の賢人、宗教家たちが求めてやまない「悟り」の内容を
これだけ分かりやすく書かれた書物はないともいわれているのも事実
なのであります。

ですから投げ出さないでなんとか読み続けてくださいね。


この本でラマナ・マハリシが繰り返し語っていることは
「自己を覚知しなければいけない」ということです。

「自己」とは「最後の観察者」であり、「究極的意識」であり、
「根源的気づき」という意味ですから、私たちが日常使っている
意味とはかなり違います。

「悟り」とは「究極的意識」を意識することであります。
どうすれば「究極的意識」を意識することができるかというその方法
を、ラマナ・マハリシがこの本で語ってくれているのです。

「根源的気づき」を悟ることで「本当の幸せになること」ができると
いうのであります。


2008/05/27(Tue) 22:46 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック