2008年05月25日 (日) | Edit |
ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(13)


9 ハートの本性は何でしょうか?

そのことについて、聖典は次のように述べている。
「両乳の間、胸の下方、お腹の上方に、色の異なった
六つの器官がある(チャクラとは異なる)。

そのうちの一つで、水仙の花のつぼみに似た形をして
いて、指二本分だけ右側に位置しているのがハートで
ある。

それは花を伏せた形であり、その内部には深い暗闇
(無知)の座である小さな穴があり、欲望に満ちている。

すべての神経系列(ナーディ)はここに源を発している。
それは生命力の住処であり、心と(意識の)光の住処で
ある。


このように述べられてはいるけれども、
そのハート(フリダヤム)という言葉の意味は、
自己(アートマン)である。

それは、存在、意識、至福、永遠、充実(サット、チット
アーナンダ、ニチャム、プールナム)の言葉によって示され
るけれども、内と外、上と下のような違いはまったくない。

すべての思いが終滅した静かな状態が自己と呼ばれている。
それがあるがままに実現されるなら、その位置が身体の内側
にあるか外にあるかなどの議論をする余地はない。


10 外的なものごととの関係は断っているのに、心の内に
さまざまな想いが湧き起こるのはなぜでしょうか?

それらの思いは心の潜在的な傾向(プールヴァ・サムスカーラ)
に原因がある。それらの想いは、自らの本性を忘れて外面へ
さまよい出てしまった個々人(ジーヴァ)の意識にとってのみ
現れる。

一定のものごとが知覚されたなら、いつでも「それを見ている
者は誰か」という問いがなされなければならない。そうすれば、
想いはただちに消滅するだろう。


11 深い眠りやサマーディ(三昧)にあっては存在しない、
三つの要素(知る者、知られるもの、知識)は眼が覚めているとき
や夢を見ているときにどのようにして自己の内に現れてくるので
しょうか?

次のように連続して自己の中から現れてくる。
①チダーバーサ(反映された意識)――一種の光明としてとして。
②ジーヴァ(個人意識)、あるいは見る人、あるいは最初の概念として。
③現象、つまり世界として。


12 自己は、知識および無知という見解からは独立していると
言われています。それなのに自己が感覚のある姿で全身体に
ゆきわたり、感覚に感覚する力を与えているとどうして言える
のでしょうか?

賢い人は言っている。
自己と、さまざまな心理的な神経系の源の間にはひとつの関係があり、
それがハートの結び目である。感覚力のあるものとないものとの関係
は、真実の知識の助けを借りて切り離されるまではひきつづき存在する。

電気の眼には見えない微細な力が電線を流れてゆき、多くの有益な働き
をするように、自己の力は心理的神経系をとおして全身にゆきわたり、
感覚器官に感覚の力を与える。

ハートのその結び目が切断されると、自己はそのすべての属性をぬぐい
去って、あるがままの常の状態に立ち帰る。



次回につづく


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人生という映画
悟りとは、人生という映画から抜け出すことである。

目覚めるためには、それを引き離さなければならない。

あなたは〈観照者〉として、これまでも、今も、
映画を見つめている。

しかし、人生を深刻に捉えてしまうとき
――映画を本当の出来事と考えてしまうとき――、

自分が純粋かつ自由な〈観照者〉であることを忘却し、
小さな自己――自我――と同一化するようになる。

あたかも、自分が実際に見ている映画の一部であるかのように。
あなたはスクリーン上の誰かと同一化する。

それゆえ、あなたは怖がったり、涙をこぼしたり、
一緒になって苦しんだりするのである。


瞑想を実践すれば、あなたは自分の座席でくつろぎ始め、

人生という映画を、判断しようとすることなく、
回避しようとすることなく、把握しようとすることなく、
押し進めようとすることなく、そして引き戻そうとすることなく、

ただ見つめることができるようになる。

あなたはそれをただ〈観照〉するのだ。

鏡のような心になることで、あなたは単純な、
明瞭な、自発的な、努力の必要のない、
常に存在する意識の中で休息することができる。



〈ワン・テイスト〉――ケン・ウィルバーの日記より



2008/05/25(Sun) 20:18 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
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