2008年05月19日 (月) | Edit |
宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (27)


それもですよ。人間も四十を越してから、
多々ますます弁ずるていに肉体の生きる力が
増加してくれるならともかくとして、

どんなに金があろうと身分があろうと、
四十を越すと細胞の、よろしいか、老化状態
というものが発生して来るんだ。

四十を一つのセクションとして、
老いぼれだすんですよ。

人によって速度は違うけれども、老いぼれだす。
何のために老いぼれだすのか、人生の最後の
ターミナルへ到着せんがためです。


人生の最後のターミナルとは、
帰りがけにこの裏へ廻ってごらんなさい。
(この講演は、東京音羽の護国寺でおこなわれたものである)

ターミナルの駅の印が立っている。
あそこへ行くためには、四十を越すと毎日毎日、
だんだんにこの細胞萎縮が始まる。

つまり、身体細胞がだんだんに縮まるんだよ。
夜店で買った風船に息を入れて、そのままにしておくと、
十日、二十日たつうちにだんだんしなびちゃうだろう。
ああいうふうになる。

そんな情けない顔したって駄目だよ。
これは女の人が一番よく知っているわね。

十八、十九、二十くらいのときには、われながら艶っぽい
顔だと思った奴が、三十ともなると目尻に一本。四十とも
なると、五、六本、五十ともなると、もう勘定できない。

そこでだ。どうしても行かずんばあるべからざるターミナルだ。
行くべく余儀なくされているところの、この老化趨勢にブレーキ
をかける。これが訓練的積極化です。

坂を転がる玉を、転がるままに転がすと、落下速度がついて、
どんどん勢いよく転がって行く。その落下の勢いに対する
ブレーキを与えることは、

二度と再び生まれ出てこられない人生を、出来るだけ長生き
させる計画の、いちばん端的な考え方ではないのか。
これが多くの人に怠られていやしませんか。

もう四十を越して贅沢が出来るようになるってェと、
肉体の生活が自堕落な、わがままな、放縦な、
非訓練的な消極的なものになる。

その人の人生の状態にもよるけれども、すこし早い奴は、
四十、五十あたりで神経痛が出て来たり、腰が痛んで来たり、
頭がぼんやりして来たり、

起居に何となく骨が折れて、どっこいしょのしょ、と言わな
ければ立てなかったり、坐れなかったり、自分の生命の、
とくに肉体生命が勢いある状態で現在生きているかいないかは、
自分自身が知っている。

しかもこれは、年齢のせいだというような、惨めなことを
言うなかれ。訓練的に積極化する気持ちになってごらん。
われながら怪しむばかりの強さが、どんどん出て来るから。

たとえば、ちょいと両足でもって駆け出すことですら、
毎日毎日、僅かでも駆けることを怠らずにやっていると、
幾つになっても駆け足しても、息も切れなきゃ心臓も踊ら
ない。

古い会員にきいてごらん。私は二里駆けても三里駆けても
平気だから。



次回につづく


↓↓↓あなたの応援↓↓↓(1日1クリック)お願いします。

にほんブログ村 哲学ブログへ人気blogランキング精神世界 ランキング



スポンサーサイト
テーマ:モノの見方、考え方。
ジャンル:心と身体
コメント
この記事へのコメント
ドン・ミゲル・ルイスの「四つの約束」
メキシコの本物のナワール(シャーマン)であるドン・ミゲル・ルイスは、
意識の究極の達成を得るための、四つの約束を教えた。
四つの約束を守ることにより、私たちは心を変容させ、
人生を変えていくことができる。


他人にコントロールされないためには、
「何事も個人的に受け取らない」と「思い込みをしない」という二つの約束
を守ることでそれが達成される。ドン・ミゲルは言う。

「他の人たちがすることはどれも、あなたのせいではありません。
他の人が言ったりしたりすることは、彼ら自身の現実の、彼ら自身の夢の投影です。
あなたが他者の意見や行為に引きずられないとき、
あなたは無用な苦しみの犠牲になることはないでしょう。」そして

「ものをたずね、自分が本当に欲していることを表現する勇気を見い出しなさい。
できるかぎり明確に他者と意志疎通して、誤解や、悲しみや、葛藤劇を避けるようにしなさい。」


次に「言葉」の創造する力を使って、新たな信念を根づかせ、人生を変えよう。
「正しい言葉を使うこと」という合意を自分と交わすのだ。

ドン・ミゲルは言う。
「罪のない誠実さを持って話しなさい。
言いたいことだけ言うこと。
言葉を自分が思ってもいないことを語ったり、
他の人たちの噂話をするために用いるのを避けなさい。
あなたの言葉の力を、真実と愛に向けてだけ使いなさい。」


最後の約束は、「つねにベストを尽くす」ということになる。

「あなたの最善は、瞬間から瞬間へと変わります。
あなたが健康なときと、病気のときでは、
その最善が意味するものは違っているはずです。
どんな境遇にあろうとも、ただあなたのベストを尽くしなさい。
そうすればあなたは自分を裁くことを、自分を責めさいなむことを、
後悔することを避けられるでしょう。」




2008/05/19(Mon) 10:42 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック