2008年05月06日 (火) | Edit |
河合隼雄著「老いのみち」読売新聞社より (74)


年老いた親とつきあってゆかねばならない人に、
次のようなことをよくおすすめしている。

それは、一週間に一度とか、親に会う日をきめ、
そのときに思い出話を聞かせてもらって、

それを素材としながら、親が「自伝」を作られる
のを手伝うのである。


はじめから固苦しく「自伝」などと言わず、
ともかく記憶に残っていることで、
印象的なことを聞かせてもらう。

それを後で文章に書いて、それを持っていって
見てもらうのである。文章にしてみると、記憶違い
ガ明らかになったり、もっと詳しいことが思い出せ
たり。

その都度、修正を加えてゆく。
こんなときに、ワープロを使用できる人は、本当に
便利だが、それほどワープロにこだわる必要もない。

そのうちに全体の構成を考えてみたり、
少しぜいたくにするなら写真を入れることを
考えたり。

完成したら何部かコピーをつくって「おじいちゃんの
米寿のときに、皆に配りましょう」などということに
する。

このようにすると、酒好きの人がその日だけは酒を
やめて張り切っていたり、「ぼけ」ているのではなど
と周囲の人が思いかけていたのに、

記憶がしっかりしていることがわかったり、
といろいろなよい副産物がでてくるのである。

これはやってみるとなかなか面白いので、
読者の方々に是非にとおすすめしたいことである。




次回につづく


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テーマ:哲学/倫理学
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
自伝
自伝(Autobiography )は、人が自分自身の眼から見た
自分の生涯、人生を記述したものを言う。自身による伝記。
自叙伝。

回顧録(回想録)と自伝とは少々異なる。
自伝がその人物の「人生や生涯」に焦点を当てるのに対して、
回顧録は、自身の記憶や見解および感情に重点を置いて、
より狭い範囲(特定の事象や事件)について述べられる。


保阪正康著『自伝の人間学』
人はなぜ自伝を書くのか? 自己の記録が大好きな日本人は、
数多の自伝、回想録を残している。しかし、その作品群には
身を切るような深い自省や貴重な記録性がある一方で、
醜い自己誇示もある。・・・・・・


以前ある陶芸家のところで陶芸の基礎を集中的に学んだことが
あった。二日目の夜だったか、その陶芸家から自伝を頂いた。

白い和紙で装丁された大変立派な本だったが、食事の折、奥様に
自伝を頂いたことのお礼を申し上げたところ、露骨にいや~な顔
をされたのを覚えている。

陶芸家もそうだが、芸術家は一般に、我がままだからよい作品も
できる、という面がなきにしもあらず。家族にも愛されて、良き
アーティストでもあるというのは、なかなかないのかもしれません。


http://www.shinchosha.co.jp/book/133371/


2008/05/06(Tue) 18:43 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
いいですね!
やまんばの家でも、おばあちゃんのお話を聞きながら、本人がノートに断片的に記録していますが、聞く側がまとめて差し上げたらいいのですね。良いことを教えていただきました。
最近話しを聞いていたら、今まで一度も聞いたことがない話が出てくるようになりました。。漢字や歴史はとても詳しく、感心しています。最近の記憶はなかなか覚えておくことができなくなりましたが、昔の話は鮮明でおもしろいです。
やってみることにしましょう^^。

2008/05/06(Tue) 07:45 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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