2008年05月05日 (月) | Edit |
河合隼雄著「老いのみち」読売新聞社より (73)


青春の夢が自分の人生のなかで成就されながら、
年を重ねてゆく。そんな人生は素晴らしい。

こんなときの「夢」は希望とか理想
とかいう意味で言われるのだが、

文字どおり、本当に見た「夢」が成就されて
ゆくという話がある。


京都愛宕念仏寺住職の有名な西村公朝師の『千の手
千の眼』(法蔵館)によると、公朝師は第二次世界大戦
のとき、兵士として中国に渡り、

行軍中の極度の疲労のなかで、歩きながら眠っているとき、
次のような夢を見たという。簡単に紹介すると、

行軍中の自分の側に、破損した仏像が何百何千と悲しそう
な表情で並んでいる。その仏像は手足の無いもの、頭が
割れているもの、などすべて哀れな姿となっている。

そこで、「あなた方は、私に修理をしてほしいのなら、
私を無事に帰国させてください」と言ったところで目が
覚めた。

その後、公朝師は不思議に危険に遭わずに終戦と共に帰国
した。そこで、仏像との約束を思い起こし、美術院国宝
修理所において、多くの仏像を修理し、後に同所の所長と
なり、東京芸大の教授ともなって、仏像の修理と研究に力
をつくして来られた。

この夢のことを知って、私はその夢に傷だらけの姿として
現れた仏像は、戦いによって傷ついた人々のたましいおも
表わしていたのではないかと思った。

現在の公朝師は、念仏寺の住職として人々の心の傷を癒す
こともしておられる。



次回につづく


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テーマ:哲学/倫理学
ジャンル:学問・文化・芸術
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正夢
夢に見た通りのことが現実になる夢のこと。


「自転車に乗って橋を渡っていると、
後ろの方から「和尚さ~ん、和尚さ~ん」
とわしを呼ぶ声がするので、後ろを振り向いた
とたんに、橋の欄干にぶつかって「いたたたぁ~」
と思ったら眼が覚めた。

それで、今朝転車に乗って橋を渡っていると、
後ろの方から「和尚さ~ん、和尚さ~ん」
とわしを呼ぶ声がするので、後ろを振り向いた
とたんに、橋の欄干にぶつかって「いたたたぁ~」
となったが、夢から覚めることはなかった。」

と叔父が話していた。
正夢だった、と云いたいのじゃろうが、正夢を見たら
見たで、ハッと気がついて怪我をせずにすんだとかに
ならないと、馬鹿丸出しになるだけであります。



2008/05/05(Mon) 18:20 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
夢は頼りになります。
今朝みた夢で、頼まれごとを思い出しました。
いそがねばなりません^^。
以前紹介された明恵上人に関する本、まだ手付かずのままです。

2008/05/05(Mon) 07:42 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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