2008年04月27日 (日) | Edit |
ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(5)


16 自己(アートマン)の本性は何でしょうか?

真理の内に存在するものは自己のみである。

世界や個々人の人格、そして神は、真珠母貝の
銀色の輝きのように、自己の内に現れるものである。
これら三つは、同時に現れ同時に消えてゆく。

自己は「私」という想いが絶対にないところにあるものである。
それは「沈黙」と呼ばれている。

自己そのものが世界であり、自己そのものが「私」であり、
自己そのものが神である。すべてはシヴァであり、自己である。


17 すべては神のなせるわざではないのでしょうか?

欲望も決意も努力もなしに太陽は昇る。
太陽に照らされて日長石は火を発し、
蓮の花は開き、水分は蒸発してゆく。

人々はおのおのそのなすべき仕事をし終わったのちに休む。
磁力が存在することによって磁石の針が動くように、

個々人が三つの宇宙的機能(宇宙は創造神ブラフマーによって
創り出され、維持神ヴィシュヌによって維持され、破壊神シバァ
によって、破壊される)や

五つの聖務(①ヴェーダの学習、②水と食物を祖霊に献げる、
③ホーマーの火を神々に献げる、④すべての生き物に食物を
与える、⑤来客をもてなす、の五大供養)に支配され、

それぞれのカルマに従って行為し、そののちに休むことが
できるのは、すべてただ神が存在するという美徳によるもので
ある。神は意志を持たず、いかなるカルマも神に力を及ぼす
ことはできない。

それは、世間の行為が太陽に影響力をもたないのと同じであり、
エーテルという実体に、他の四要素が損得勘定を及ぼすことが
できないのと同じである。


18 帰依者の中では、どのような人が最上でしょうか?

自分自身を神である自己(アートマン)にゆだねきった者が、
最も優れた帰依者である。

自分を神にゆだねるとは、自己という想いの他にはいかなる
想いが起こることも許さず、ひたすら自己のうちにとどまって
いることである。

どんな重荷がかかろうとも、神はそれに耐える。
神の至高の力がすべてのものごとを動かしてゆくのに、
われわれはなぜその力に身をまかせないのだろうか。

なぜわれわれは、何をどうすべきかと思い悩み、
何をどうすべきでないかを思い悩むのだろうか。

われわれは、汽車がすべての荷物を運んでくれることを知っている。
汽車に乗ってまでも、自分の小さな荷物を頭にのせて苦労する必要
がどこにあろう。荷物をおろして安心しなさい。




次回につづく


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テーマ:宗教・信仰
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
チンプンカンプン
そうですね、うっかり手を出すと大混乱に陥ります。

ヴェーダには
サンヒター(本集)、ブラーフマナ(祭儀書、梵書)、
アーラニヤカ(森林書)、ウパニシャッド(奥義書)
があります。

中でも「ウパニシャッド(奥義書)」と六派哲学の中の
ヴェーダーンタ学派(宇宙原理との一体化を説く神秘主義)
が私の興味を引くところです。




「われわれの行為は太陽にまったく影響力をもたない」
という表現はすごいですよね。




ヴェーダ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%80


2008/04/27(Sun) 20:01 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
自己(アートマン)
自己とは何か、本当の自分とは何か、
という疑問を持つことがインド哲学のはじまり。 

自己の深層、最奥に真実の「自己」が存在する。
最奥の自己は大宇宙と等しいともいわれ、自己の大きさは
無限大だという。

この深層、最奥の自己をインド哲学ではアートマンと呼ぶ。

インド哲学とは、アートマンを探求することであるという。
ヨーガもこのアートマンの実践的探求から生まれた。
アートマンの真実の探求者はヨーギーと呼ばれ、
真実のヨーギーは聖者として尊敬される。


2008/04/27(Sun) 19:37 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
むつかしいです
今回のは、解釈をまちがえるとえらいことになりそうですね。ヴェーダという単語を調べただけでも、チンプンカンプンでした^^。

人々はおのおのそのなすべき仕事をし終わったのちに休む。

われわれは、汽車がすべての荷物を運んでくれることを知っている。汽車に乗ってまでも、自分の小さな荷物を頭にのせて苦労する必要がどこにあろうか。荷物をおろして安心しなさい。

ここはわかりやすく慰められました。
2008/04/27(Sun) 07:54 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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