2008年04月21日 (月) | Edit |
宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (19)


考えて見てください。どんな精密な設計のもとに、
驚くべき高速力をあげうるような、
機関車を発明しても、ですよ。

この重量ポンドに比例する耐重レールというものが、
そこに敷かれてない限りは、この機関車の性能を
発揮することは出来ないでしょう。

田圃の中へ持って行ってまわしてごらんなさい。
第一まわりゃしないから。


それと同じような厳密な条件というものが、
人間の生命にもある筈だ。

よし、その万物の霊長としての資格を発揮する、そこに、
どうしても条件というものが必要だということを、
考えなければならない。

それでは、第一番に、われわれの生きている、
いま言ったデル、ナツール、ヘルトリーブという、
いちばん根本的なエネルギーというものが、いったい、
何であるかとうことを突きつめてゆきましょう。

すると、いままでのあなた方が考えた、神だ、仏だという
ものを考える場合の考え方が、あまりにも抽象的で、
無価値であったことがわかるから。

つまり、あなた方が、何だかわけがわからないまま、
もったいないものと考えている、神だ、仏だという名称で
呼んでいるものが、借りものであることを私は教えてあげる。

もっとも、教えてあげるといっても、私が発見したわけでは
ない。発見者は、いまを去ること、ちょうど五十一年前、
ドイツのプランク博士がこれを発見したのですが、

それまでのお互いの学生時代は、お互いというのは、私のこと
ですよ。あなた方じゃない。

われわれの青年時代の頭の中には、このプランク博士が
新しい発見をするまでは、宇宙エネルギーの一番の根本主体は、
エーテルという言葉で教わった。

あなた方も知っているだろう。エーテルとは何かというと、
説明できない。とのかくエーテルじゃ。そのエーテルに対して、
ドイツのプランク博士は、常数hという科学名をつけたのです。

hというのはドイツ語で言うと、プランク、コンスタント、
ヒドロゲニウム、となる。英語で言うとわかるかも知れない。
プランク、コンスタンティック、ハイドロジェニウム。

なに、両方ともわからない。じゃァ日本語で言いましょう。
永久にこの世から、何物が姿を消す場合があろうとも、
このものだけは姿を消さない水素ガス。

神や仏と口では言っても、見えない筈ですよ。水素ガス体だ。
その水素ガス体を、神や仏と言ってたわけです。

考えてみると昔の人間は、無邪気なような、馬鹿のような、
阿呆なような、間抜けのようなところがあったわけですね。
煙ならまだ見えらァ。水素ガス体じゃ見えないもの。

これがありとあらゆるすべての、
不可思議の根本主体なのであります。



次回につづく


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ジャンル:心と身体
コメント
この記事へのコメント
あさのあつこにはまっています
彼女の描く主人公はどれも
「バッテリー」の原田巧のように、周囲をものともせず
倣岸不遜な態度を取るというか、ストレートに真っ向に
勝負してくるといった点が魅力的です。

しかし、NHKドラマ(木)8時から放映中の「バッテリー」
には、ほんとにがっかりしてしまいました。初回の10分
程見た後はみてません。

まだ映画の方が幾分ましですが、是非とも本をお読み
になるのをお勧めします。

「バッテリー」の後すぐに「福音の少年」を読み始め
ましたがこれがてこずりました。いつも二、三冊を平行
して読み進めることが多いのですが、「白州正子自伝」
と「風の男白洲次郎」を読み終え、とうとう

あさのあつこの次の本「あかね色の風/ラブ・レター」
を読み終えた後やっとこさ、「福音の少年」を読み終え
ることができました。

読む順番としては、「バッテリー」の後は「あかね色の
風/ラブ・レター」のほうがよいでしょうね。

今読んでいるあさのあつこの「ガールズ・ブルー」の
後あたりが「福音の少年」の読み順?のようにも思います。


あさのあつこの、ひたむきさというか、熱を帯びてくる
感じが、やみつきにさせるのでしょうね。次はいよいよ
「バッテリー」に次ぐベストセラー「No,6」を読みます。



2008/04/21(Mon) 20:09 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
神や仏とは、水素ガス体のこと
驚くべき高速力を出せる機関車を発明しても
それを支えるレールが敷かれてなければ
この機関車の性能を発揮することは出来ない。

確かに新型新幹線N700系にしたって、それに
みあう耐重レールがなければ走らない。
たしかに、田んぼのなかでは空回りするだけ
ですよね。

「それと同じような厳密な条件というものが、
人間の生命にもある筈だ」

と中村天風先生はおっしゃる。

「人間の生命を支える耐重レール」
とは何なのでしょうか?


また、
「神や仏とは、水素ガス体のことだ」といわれる。
今後の展開が楽しみですね。


2008/04/21(Mon) 20:04 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
続きが楽しみです。
十数年前、先日話したやまんばの尊敬している人のうちの本棚で、「タオ自然学」F・カプラ著の本をみつけた。なんだかとても気になり、さっそくお借りして ひととおり目を通した。むつかしい本でしたが、やまんばの宗教観はその本にふれたころ、変ってきたように思います。もう一度その本を再読すべく机の上に出してはいるのですが、なかなか次々と用事に追われ、後回しにしてきました。が、今日のブログの内容にふれ、やはり、読み直してみる必要があると痛切に感じてきました。
2008/04/21(Mon) 09:18 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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