碌々(ろくろく)ブログ

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耳垢伝説

河合隼雄著「老いのみち」読売新聞社より (40)


耳垢のそうじをするのが好きな人がいる。
手持ちぶさたのとき、なんとなく気が
晴れないときなどに耳そうじをすると
気分がよくなってくる。

なかには、他人の耳そうじをするのが
好きな人もいる。

おばあさんが孫に膝まくらをさせて、
耳そうじをしたりしているのを見ると、
ほほえましく感じることもある。


私は子どものころ、耳そうじをされるのが
大嫌いであった。痛くてたまらないのである。

そこで何のかのと理由をつけて逃げまわっていた。
すると、祖母があるとき、孫たち、つまりわれわれ
兄弟に次のような重大な話をした。

祖母の知っている人で耳そうじが嫌で逃げてばかり
いた人があった。

ところが、急に耳が聞こえなくなり、医者にみて
もらうと、耳垢がたまっているというので、

そうじをすると、出るわ出るわ、
かんづめのかんに一杯出てきたのである。

しかし、そのおかげで、その人はまた耳がきこえる
ようになったとか。

これは衝撃的な話で、
私は痛いのを我慢して以降は耳そうじを逃げたり
しなくなった。それにしてもあまりにも印象的な
話なので、

われわれ兄弟は近所の子どもたちに言いふらして、
おかげで「耳垢かんづめ一杯」のお話はだれ一人
として知らぬ者はないほどになったのである。

祖母も亡くなり、われわれも大きくなって、
ときに「おばあちゃんの耳垢伝説」を思い出して
大笑いしている。

それにしても祖母がその話を信じていたかどうか
は不明である。




次回につづく


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2008-01-13 | 深層心理、精神分析 |  コメント : 2  |  tb : 0

Comment

耳垢そうじ

耳垢のそうじをするのが好きな人
はけっこういらっしゃいますね。

私は母親に耳そうじをしてもらった記憶は
ほとんどないですが、結構身近にお姉さん
やおばさんがいて、やってもらいましたです。

有難いことにみんな耳そうじが上手で
痛いということはほとんどなかったです。

ですから河合さんのように痛いのを我慢する
ということは幸いにもありませんでした。

やまんばさんのように娘さんやってもらうという
のはまさに母親冥利に尽きるということですね。


2008-01-13 | ろくろく #- | URL|[ 編集 ]

缶詰の缶に耳垢がいっぱい、、

やまんば、想像して、少し気分がぞ〜としました。
聞いた子供はさぞかし驚いたことでしょうねえ〜〜

私は小さい時には、きれい好きな姉がいつも耳そうじをしてくれました。最初は気持ちよくてウトウトするのですが、この姉はなんでも徹底するので、あとのほうは痛いくらいになります。本人が納得するまで、やめてくれません。でも上手でした。

次には娘が耳そうじをしてくれました。
なんと、幼稚園のころからです。
一度耳掻きの使い方を教えてあげると、ものすごく上手なのです。みんなはこわがりましたが、やまんばはあんまり気持ちがよいので、娘におまかせしました^^。普通娘の髪をといてあげるのが母親ですが、うちは反対で、時々、娘が私の髪をブラッシングしてくれてました^^^なんか変ですが二人の間では普通のことでした。人間には得手不得手があるものだと思います。やまんばには誰も耳掻きをしてと頼みにきませんでした。下手なのだそうです。危険だともいってましたデス^^。
娘が里帰りしたら、いつも耳掻きしてくれたり、顔のマッサージをしてくれます^^。<楽しみ 楽しみ
^^>

2008-01-13 | やまんばさん #- | URL|[ 編集 ]

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