2007年11月12日 (月) | Edit |
河合隼雄著「老いのみち」読売新聞社より (18)


老齢の父親が死亡し、
子どもたちが遺産の配分について
話し合った。

子どもたちはそれぞれ立派な社会人として
安定した生活をしており、
遺産の取り合いなど起こりようもなかった。

「おばあちゃん(彼らの母親)には、余計な
気苦労をさせないように」と配慮し、

子どもたちだけで話し合ったが、もちろん、
母親には十分以上と言える配分をした。


話し合いはスムーズですぐに結論が出た。
ところが、母親にそれを報告をすると、
何やかやと異論を唱える。

子どもたちは納得しているのに、
難くせをつけているとしか思えぬことを母親が言い、
遺産配分が実行に移せないのである。

母親は急に欲が出て、もっと遺産が欲しいと
思い出したか、とさえ勘ぐりたくなってきたが、
ともかく、子どもたちはもう一度集まり、
母親の言い分を聞くことになった。

母親は子どもたちに、亡夫と自分がどれだけの苦労
をして財産を築いてきたかを話し、子どもたちも
はじめて聞く話もあって耳を傾けた。

そして、その結果、子どもたちの言っていた案の
とおりにスンナリと話しはまとまった。

母親は配分額に不満を持っていたのではない。
母親に気苦労をさせないという子どもの配慮は、

結果的には母親を一人前に扱っていなかった
こととなり、そのことが不満なのだった。

大切な話し合いに自分も加わり、
共に考え共に気を使いたいのだと、
母親は抗議していたのである。



次回につづく


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コメント
この記事へのコメント
アンポンタン
あほ・バカなどと同じ意味だが
それらよりも軽い気持ちで使われる
ことが多いそうです。


阿呆と、愚か者の意味の「陀羅助」
が合体されたのが「アンポンタン」
だという。

そうなんですよね~コメントはきれい事
ではすまなくなりますですね。

がたがたの歯やぼろぼろの胃やかすんで
ぼやけた目の話をしていまい、ほんとに
バカ丸出しのことになってしまいます。

しかしながら私の本当の姿を見た人は
ほとんどいないわけですから、
実は私、まだまだ若くて水も滴るいい男
だということをご存じないのはホントに
残念です。






2007/11/12(Mon) 20:04 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
共に考え 共に気を使いたい
やまんばは世間が狭いので、毎朝自分の身のまわりのことばかりがコメントの内容になって、申し訳なく思っています。
マリアさんや、錬金術者さんは 人一倍寂しがり屋のやまんばを置いて、どこかへ行ってしまったし、昨日は誰かきてくださってるとワクワクして、コメントをみたら、馬券?かなにかの宣伝だったりする。
というわけで、今朝も私はつらつらアンポンタン丸出しのコメントを書き続けるしかありません。

ろくろくさん、歯も悪くなっておられるようなので、この前学んだように、一口ずつ意識して「おいしい、甘い、からい、まったり、ジュウシー」などと、ゆっくり味わいながら、食事してくださいね^^。準備してくださった人もきっと喜ばれますよ^^。

共に考え 共に気を使う・・婆ちゃんをみていたら、本当にそう思います。
①デイサービスに行かなくなった・・・理由を聞くと
親切なのだけど、幼稚園の子供のように接っしられるから、どう対応してよいのか困るということ
②婆ちゃんは最近ほとんどベッドで過ごす。長い期間日記をつけているのですが、ほとんど、家族の行動が記されている^^。体が動かなくなればなるほど、やまんばの一日の動きをしりたがるようになりました。
急いでいるときは困るほどでしたが、それを尋ねる婆ちゃんの目をみていると、私が留守にすると、さみしくて心細いのだなあと気がついたのです。悪かったなあと涙がでました。
それ以来、出掛けるときはマジックで、スケジュールを大きく書き、かならず帰宅時間の予定をそえるようにしています。



2007/11/12(Mon) 07:39 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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