2007年02月02日 (金) | Edit |
A・スマナサーラ著「運命がどんどん好転する」慈悲喜捨の瞑想法 国書刊行会より(35)


ところが、メッターや、カルナー、
ムディターで見ると、どちらかの味方に
立って見てしまうのですね。

たとえば、カモシカの味方になると
カモシカは窮地に立たされて逃げられないでいる、
何とかしてカモシカを助けてあげなくてはとおもうのです。

「何とか、獰猛な虎から無事に逃げきってほしい」
というおもいでカモシカの応援をしてしまうのです。



一方、虎の側に立った見方をする人は、
「虎も二、三日食事もできなかったのだろう、
やっと餌にありついてお腹をいっぱいにしたいだろうに。
さあ、カモシカに逃げられないように追いつめていきなさい」

という感情で、カモシカをうまく捕まえてほしいと希うに
違いありません。いったいこの場合どちらの味方に立つのが
正しいのでしょうか?

どちらの味方に立ったところでいずれもおかしくなりは
しませんか?

カモシカの味方に立てば虎は餌がなくなって餓死してしまう
かもしれないし、虎の立場になればカモシカの命は
なくなってしまうしーー。

矛盾だらけの、何かとてもやりにくい問題を出されたようで
しょう。

だからそういうものはぜんぶ抜きにして、ただ生命と見る。
すべては生命です。人間だからというのではなく、
動物だからというのでもなく、ただ単に生命あるのみ。

その生命がやっていることはすべてお構いなし、
そういうことに動かされるような感情をつくらない。

虎がカモシカを獲ろうがカモシカが逃げようが、
別にそうしたことに感情を持たない。人が悪いことを
しているといって怒ってみたりしないで、

「まあ生命ですから、人間ですからそういうことも
あるでしょう」と落ち着いて考える。

家族のなかで子どもが暴力をふるうのだとしても、
別にそれでイライラしたり、悩んだりせず、
「元気な子どもですからそんなこともあるでしょう」
と澄ましていればいいのです。


次回につづく


↓↓↓あなたの応援↓↓↓(1日1クリック)お願いします。

にほんブログ村 哲学ブログへ人気blogランキング精神世界 ランキング


スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
暴力は何かのサイン
ここでのお話は、ウPEッカーについてのことですから
やまんばさんのコメントはちょっと本題から
ずれてしまううと思いますが、

「子どもが盗みをする」ケースは
もっと自分の方を見てほしいというサインだったり
しますので、

暴力もやはり愛してほしい、理解してほしい
といったサインなのかもしれません。



2007/02/02(Fri) 18:28 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
虎が腹を空かしている原因
カモシカが食べられそうになっている原因は、
なんなのでしょう?


仏教説話では釈尊が前世で、
お腹を空かせている虎を気の毒に思って
己の身を虎の餌として、ウサギに変身させて
提供するという話があります。

子供のころそれを読んで、とても自分にはできない
ことだと思ったことがありました。




2007/02/02(Fri) 18:18 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
全ては何かの縁でつながっている。
素直に助けてあげたい方を助けて差し上げるのがいいのではないかと思います。森羅万象、平等の命とみているのですから、各々を信頼して、何もしない方が助けになることもあるでしょうし・・・どちらに転んでも、大きな視野からみたら、みんなで一つ。最後の箇所の、「家族の中で~と澄ましていればいいのです」澄ましていれば、納まるような暴力の程度であればいいのですが・・。暴力は何かのサインだとおもうのですが?
2007/02/02(Fri) 13:11 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
達観の境地ですな
 ウPEッカーでしたか? 真事に深い教えですな。生命の現象をみて、自分の理念、価値観にそぐわないからといって、否定するのではなく、まずは、認めてあげるということが、いかにも大切ということですね。
 そして、もう一歩踏み込むと、その生命の生が結果として躍動している真の原因を探るのが、重要なのではないでしょうか?
 虎が腹を空かしている原因、いつもの虎の行動なのか? カモシカが食べられそうになっている原因、なぜ、そのカモシカが群れから離れたのだろうか? 人間のみが、その思考の主体の存在となれるわけですから。
 その思考から、自然の奥に秘めた神々の精神が伺い知れるやもしれんぞな。
2007/02/02(Fri) 10:31 | URL  | 錬金術者 #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック