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2006年11月04日 (土) | Edit |
土居 健郎 著「表と裏」弘文堂より(21)


実はイエズスがキリストであるということこそ
彼の秘密であった。

以下この点をめぐって簡単に彼の生涯の梗概を記すと、
まず出生からして秘密に包まれている。

しかしそのことが生前、
人の口の端に上ったという証拠は全くない。

彼はただの人間として人に知られぬ三十年の生活を
送った後、ある日ユダヤ教の教師として世に出るが、

そうするとたちまち力強い教えや行為によって
人々の注目を引くに至る。


彼はしかし人々の間で評判となることを極力避けた
のであって、殊に癒しの業を行った時は、
癒された者がそのことを他言せぬよう厳しく注意し、

また群集が彼をかついで何か政治的に
事を起こそうとした時は、
その場をひそかに抜け出したほどである。

また彼は自分がキリストであることを
進んで人々に告げはしなかった。

ある時彼は、人里離れたところで弟子たちに、
人々が自分のことを何と云っているかと尋ね、
その答えを聞いてから弟子たちに同じ質問を発し、

弟子の一人が「あなたはキリストです」と答えると、
このことを誰にも云うなときびしく戒めている。

その後彼は来るべき死と復活のことを弟子に語りはじめ、
間もなく彼を敵視する者の手にかかって
十字架上の死を遂げるが、
この間彼が公に人々と接した期間はわずか二、三年に過ぎない。

なお死後三日目、復活という大事件が起きるが、
これとても実際には生前彼と親しく交わった
弟子たちだけの体験だったのである。


以上のべたごとく、イエズスの生涯とその意味は秘密に
包まれており、その秘密は今も本質的には破られてはいない。

と云っても、今となっては秘密の中身は知られており、
その意味ではいわゆる公然の秘密であるが、
しかしにも拘らず、その秘密性は今も依然として続いている。

というのは、わかったのはイエズスについてこれこれのことが秘密
とされてきたということだけで、その秘密の内容が事実であった
と証明するものは他に一つとしてあるわけではないからである。

また反対に、真相は実はこうだったとイエズスの秘密を否定する
証明もなされてはいない。

それでも彼の秘密は秘密のまま宇宙的な意味をもつものとして、
その後二千年、今日に至るまで人々の心を引きつけている。

実際、全世界に散らばるクリスチャンと称される人々は、
結局、このイエズスの秘密を今も秘密としてそのまま
信じている者たちのことに他ならないのである。


次回につづく


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コメント
この記事へのコメント
イエス・キリストの謎
は 彼の誕生と復活にまつわる二つのミステリーに
尽きると思います。

一つは処女マリアの懐胎であり
もう一つは十字架上の死の後の復活です。

これらに関しては
わたしにはわかりません。

しかし「なんじ立ちて歩め」などで有名な
癒しの奇跡は実際にあったと考えます。




2006/11/05(Sun) 10:54 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
聖書
やまんばは若い頃、ここよりうんと田舎に三年間引越ししなければならない時期がありました。家事を早めにすまし、一人の時間を、読書とスケッチと、もう一つ、世界のベストセラーといわれる聖書を、ほとんど毎日一章ずつ読み始めたのです。聖書は不思議な本でした。わからなくても毎日、なにかしら、心に響く箇所があるのです。最初はイエズス キリストの奇跡はたとえ話かと思っていたのです。三年間で、黙示録を除いて、ざーーーっと目をとうしたのです。あれから何年か経って、いつしか私はごく自然に、おこったことは、たとえでなく、本当のことなのではと思うようになっていったのです。ろくろくさんやみなさんはどう思われますか?よろしかったら聞かせてくださいませんか^^。
2006/11/04(Sat) 11:27 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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