2006年10月23日 (月) | Edit |
土居 健郎 著「表と裏」弘文堂より(19)


前章で、心のあるべき姿は
秘密を保持できることであるとのべたが、

われわれが人格の魅力という言葉で理解するものも、
そのことと関係があるように思われる。

というのは魅力ある人格の秘密は、
結局その人格に秘密があるか否かに
かかっているように見えるからである。

実際、秘密の存在ほど人を魅了する
ものはないのではなかろうか。


この点を具体的な人物の例をあげて説明してみよう。
もちろん魅力ある人格の持主は数多くいるだろうが、

ここではまず、その生前も今も、
万人ことごとくその人物に引かれるように見える
良寛の場合をあげてみよう。

良寛について最も特徴的なことは、
徹底した隠遁生活を送ったことに示されるように、
彼が自分の内面を何よりも大切にしたという事実である。

彼は隠れ住むことを真に楽しんだようだ。

「世の中にまじらぬとにはあらねども、
ひとりあそびぞわれはまされる」
という彼の歌がそのことを端的に物語っている。

なおこのことに関連して、
彼が子供たちと隠れん坊をした際、
隠れた彼を見つけられないで子供たちが帰った後も、

日が暮れるまで隠れたままでいた
という逸話は大変面白い。

彼は折々の心境を詩や歌に託してのべるほかは、
自分を語ることは絶えてなく、
説教や講話の類も一切しなかった。

ただ「戒語」と称される日常会話の心得を
のべたものは唯一の例外だが、これとても彼がいかに
心に秘めたものを大事にしたかの証拠でしかない。

云いかえれば、心というものは言葉に到底
尽くし得ないことを彼は知っていたので、
言葉を殊の他慎んだのであろう。



次回につづく


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コメント
この記事へのコメント
天地は人間のなかにある
だからして、
人間は天地を感じることができるぞな。

までは了解でけただすが…

人間は宇宙と共に生きているぞな。
これは一人遊びの秘密ぞなもし。

のところの
これは一人遊びの秘密ぞなもし
となるところは 飛躍していてつながりが
わかりませなんだ。


2006/10/23(Mon) 18:05 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
ひとりあそび
こうしてネットでブログ読んだり、書いたり

いろいろなサイトを覗いたりするのが
好きな私たちはだいたいひとりあそびが
得意なんだと思います。

ひとりあそびが得意ということは
精神衛生上とても大切なことだと
思います。



2006/10/23(Mon) 17:58 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
こころのゆとりは
健康な人体生活、
天地と融合した気力に満ち溢れた生活がよい
ということですね。

食物の好き嫌いはよくないだすね。
生(なま)をたべるのがよい。

しかし、
お米を生ではたべたくないなぁ
肉もビールスなどの病原菌が生きていたり
するしなぁ~

さしみと生野菜は食べるようにします。




2006/10/23(Mon) 17:51 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
博士の愛した数式
http://www.hakase-movie.com/

僕の記憶は
80分しか
もたない

普通の人間関係はまったく不可能
ですね。
やまんばさんのボーイフレンド
に似ている?のかも…

印象深い映画でした。

50万部を超えるベストセラー小説を映画化した
感動のヒューマンドラマ。
交通事故で記憶が80分しか続かない
天才数学者の主人公を、寺尾聰が静かに力強く熱演。

彼の世話をする家政婦に深津絵里、
彼女の10歳の息子に子役の齋藤隆成。
家族にも似た関係性の中で
人を愛することの尊さを問いかける。
彼らの心の機微を美しく切り取る映像美も味わい深い。



2006/10/23(Mon) 17:39 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
現代科学は幻想にすぎません
 全ての生命力は、宇宙からくるものだす。人間はあまりに近視眼的で、その作用があることすら気がつかないぞなもし。宇宙の作用は宇宙のような大きさからしかみえないので当然かもしれんぞな。
 あらゆる全てを、顕微鏡でみえるものや原子論に還元しても、所詮、それは、心霊写真をみることと同じぞなもし。ハイゼンベルグの不確定性関係がなぜ生じるかもわからんぞな。
 核兵器をつくりだした偶像である科学を信仰している人が多いのは、困り者だすね。破壊(分解)することは容易く、構築(創造)することは困難なんぞなもし。
 天地は、人間のなかにあるぞな。だからして、人間は天地を感じることができるぞな。人間は宇宙と共に生きているぞな。これは一人遊びの秘密ぞなもし。
2006/10/23(Mon) 17:27 | URL  | 錬金術者 #-[ 編集]
錬金術者さんのコメント、一理あると思いました。本当に人の心はわからないものなのですね。それにしても錬金術者さんのお話はいつもやまんば、聞いたことのないことばかりで、驚かされます。
2006/10/23(Mon) 16:41 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
おはようございます☆

ひとりあそびぞわれはまされぬ

これ以上の楽しみはないかも、って思いますわ(笑)

何だかんだ言っても結局のところ。。



2006/10/23(Mon) 11:03 | URL  | マリア #-[ 編集]
石に惹かれる心境
 恐らく脳萎縮というのは、脳の硬化症と思われるぞな。錬金術でいえば、硬化は、塩っ辛いもんを食べたがるのと同じように、鉱物に惹かれるのと同じ現象ぞな。人体が、硬化しているので、硬化を免れたいという気持ちが、錬金術では、鉱物に惹かれるこころをつくるといわれているぞな。何かに惹かれている心境ていうのは、人体が偏っている証拠でもあるだす。だから、例えば、食物の好き嫌いはよくないだす。なるべく、生(なま)がよいぞな。生は消化によくない分、自ら生産する力を生み出すぞな。
 だからして、こころのゆとりは、健康な人体生活、天地と融合した気力に満ち溢れた生活がよいというわけじゃなもし。
2006/10/23(Mon) 10:03 | URL  | 錬金術者 #-[ 編集]
ボーイフレンド
犬の散歩で一人お友達ができた。その人は、60歳を境に脳が萎縮してくる病気になられ、過去も未来もない今だけを生きる全くの自由人になられた。しかし、もともと頭のよい方で、美意識も高いのに驚く。その方は石に大変な興味を示され、時々河原に案内され、互いに好きな石を拾う。ある時、その方の石がやまんばとても気に入り「一つ、くださいませんか?」と頼んだ。その後の動作に私は驚いた。くるりと背を向け、「だめよ!この石と自分はここで出会い、お互いが惹かれたのだから・・・。」まるで少年のように答えられた。本当に素敵な人だと思いました。

2006/10/23(Mon) 09:37 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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