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2006年10月19日 (木) | Edit |
土居 健郎 著「表と裏」弘文堂より(15)


ニーチェが哲学者として
近代のヨーロッパに真の秘密が
欠如していることを嗅ぎ取ったとすれば、

フロイドは医者として、
心の病に悩む者は自らの秘密を見失っている
と診断したということができる。

・・・・・・
フロイドの理論によれば、
意識されて然るべきものが
意識されないために心の病が起きる
のであるから、

それは自分の心の中に本来あるものが
見えなくなっているということであり、

云いかえれば自分の秘密を見失った状態
ということになるのである。


ちなみにフロイド自身は、
秘密という語を近代的ニュアンスを
伴うものとして受け取り、

多くのすぐれた科学者と同じく、
彼自身、自然の隠れた秘密の発見者に
なりたいと考えていた節がある。

その証拠に彼は、親友フリース宛の
1900年6月12日付けの手紙の中で、

「この家で1895年7月24日、夢の秘密が
シグムント・フロイド博士に啓示された」

という言葉を刻んだ大理石が将来据えられる
ことになるかもしれない、
という空想を洩らしている。

彼は自らが人間精神の秘密の発見者である
という点に執心したあまり、
秘密というものが人間精神にとって不可欠
であるということには思い至らなかったと見える。

このことは彼の心の病についての理論が
まさにそのことを暗示しているだけに、
まことに皮肉なことであったと
云わなければならないのである。


次に心の病の種々相を秘密の観点から見てみよう。
まず、一般に神経症と云われる者は、

自分のいろいろな故障の原因を求めて
何かのせいにし勝ちであるが、これは、

自分の中に秘密があるのを知らずにそれを
もてあましている状態であるということができる。

これに引きかえ、何も他に原因があるわけではなく、
自分はこうなんだから仕方がないと云うように、
ただ困った状態を呈する者は、

自分にはもう秘密なんかないと云っている
もののように見受けられる。

更に、自分の秘密があたかも今奪われるかのごとく、
恐慌状態に陥っている者もいる。


次回につづく


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テーマ:心理学
ジャンル:学問・文化・芸術
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ライフ レッスン
エリザベス・キューブラー・ロス/デーヴィッド・ケスラー 著 
上野圭一訳、角川書店 価格:740円

終末医療のパイオニア的存在の医師と
ホスピスケアのスペシャリストによる共著。

死と死を迎える患者達を見続けてきた2人が
彼らから学んできたことを、
15の項目に分けて静かに語ります。

よくあるポジティブシンキング本などとは違う、
静謐さに溢れた1冊。
ベッドサイドに置いておきたい本。

本の内容
「死に直面している人たちはいつも、
大いなるレッスンをもたらす教師だった。
生がもっともはっきりみえるのは、
死の淵に追いやられたそのときだからだ。
そのレッスンの数々は、
人間の生にかんする究極の真実であり、
いのちそのものの秘密である」
終末期医療の先駆者が静かに語る、
人生の十五のレッスン。


目次
「ほんものの自己」のレッスン
愛のレッスン
人間関係のレッスン
喪失のレッスン
力のレッスン
罪悪感のレッスン
時間のレッスン
恐れのレッスン
怒りのレッスン
遊びのレッスン
忍耐のレッスン
明け渡しのレッスン
許しのレッスン
幸福のレッスン

ネットで拾い読みしたものを
コピペしました。
大変興味深い本ですね。
是非読んでみたいと思います。



2006/10/19(Thu) 16:22 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
こんにちは☆

今日の記事読んで思ったんですけれど、自覚がないと秘密になりえませんよね。確かに。。
凄い、当たり前のことって、当たり前すぎて、返って自覚しずらい、って『秘密』に限らず多いのでは?

「ライフ・レッスン」の本の紹介、私していたんですね。あまりにも、あちこちで書いているんでどこに、何を書いたか、記憶がもう曖昧ですわ(汗)。。

でも、読んで損はないと思いますよ。私にとっては、オーバーに思われるかも知れませんが、人生の『バイブル』のような一冊ですわ☆
泣けますし、笑えます♪彼女が脳溢血で入院を余儀なくされた時、看護師が彼女の足のうえ?に間違って乗っかってしまい、余りの痛さに「痛い!」と叫んで、思わず反射的に、空手チョップのポーズ(実際には叩いていない)とってしまい、後でカルテ覗いてみたら「闘争的」と書かれたあった、とか(笑)。。

ロス博士の、一匹狼的なところ、反骨精神のあるところ、真の弱者への真の愛情、痛々しいまで己の信念に忠実で、それゆえ波乱万丈な人生を、必要以上に歩まざる得なく、それに対して後悔のない毅然とした態度も、偽善的なところが微塵もなくて、ユーモアが(時に辛らつですが)あるところも大好きで、とても尊敬していますわ☆





2006/10/19(Thu) 13:15 | URL  | マリア #-[ 編集]
夢の秘密
自然の中にも私自身の中にも秘密が隠されている。それを日ごと発見していくこと。わくわくしてきました。秘密は人間精神にとって不可欠。秘密という言葉がやまんばの中で新鮮に生まれ変わりました。それから本のことですが、皆さんのコメントの中に時々興味を覚える本や音楽がでてくるのです。それをメモしておいて、時間やお小遣いに余裕があるときよませてもらっています。ライフ レッスンはマリアさんのコメントに紹介されていたと思います。
2006/10/19(Thu) 10:49 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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