2006年07月27日 (木) | Edit |
至知選書「現代の覚者たち」竹井出版より(6)
真理は現実の唯中にあり ――森 信三〈6〉


ーー先生の学問は「いかに生くべきか」の学問、
いわば、実践の哲学ですね。

それだけに、先生の語録集『一日一語』の中にも、
ハッとさせられる言葉が多いです。
一、二例を挙げますと、

〈物事は一応八十点のできばえでいいから、
絶対に期限に遅れないこと。
これ世に処する一大要訣と知るべし〉


〈人間は進歩か退歩かのいずれかであって、
その中間はない。現状維持と思うのは、
実は退歩している証拠である〉

〈休息は睡眠以外には不要ーー
という人間になること。
すべてはそこから始まるのです〉

森 その例を1つ。もう亡くなっているが、
昔、京都大学に西田某という歴史家があった。
当時、相当有名な人で素質もいい人。
その人が学問の方法を間違えたんだね。

ーーどんなふうに間違えたんです?

森 それは、力があるから、西洋の歴史理論を
ずっとやった。それならそれで思い切って
本を出してしまえばよかったんだが、

分量が足らんというので出しもせず、
結局はどっちつかずのもの一冊。
死んで残ったのは一冊だけ。あれ、
もっと早くだしておけばいいんだ。

ーー人間、やるべきときにやらなければ
だめだということですね。

森 やるべきときに、ね。時が大事だ。時点が。
薄くてもいいから出しておけばよかった。
そうすると次から次へと回転していくんです。

ーーエネルギーというのは出せば
出すほど回転していく。

森 そういうこと。出さなければふんづまり。
ふんづまりてことは半分死んでいるってこと。

ーーだからそこで躊躇しとどまちゃいかん、と。

森 そうです。人がどう思うだろうかなんてね。
そこが勇気を要する。

ーーそういえば仕事は一気呵成にやりぬけといわれてますね。

森 その通り。一気呵成にやる。直すのはゆっくり直して。
どうしても一度中断せねばならぬ場合は、最低六割は峠を
越えておくこと。これが仕事をやり抜く秘訣です。



次回につづく


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テーマ:哲学/倫理学
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
同感!
仕事をやり抜く・・・・物事の達成にはタイミングがある。その前でもなく、後でもない。タイミングを失わないように敏感にしておくこと。エネルギーは出せばさらにでてくる。休んだときはなんでもいいから、次への取っ掛かりをつくっておくこと。一気にしたほうが良いのは、集中が切れるから。あとからはその時の自分にはなかなか同調しにくい。小さなやまんばの大切な心がけです。仕事の大小にかかわらずいえることだと思います。

2006/07/27(Thu) 16:58 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
休息は不要
ノーベル賞をもらうような
世界的な仕事をする人というか
一流なひとはそうなんでしょうね。

仕事が趣味であり道楽であり人生のすべての人
にっとっては休息は不要というか、
意味がないのでしょう。

うらやましいかぎりです。

2006/07/27(Thu) 13:21 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
「休息は睡眠以外には不要」
おはようございます

休息は睡眠以外には不要。。。
先生~それ、ちょっと、というより大変きっついです(笑)
森先生は実践なさっていたんでしょうね。でも、何故か笑ってしまいましたわ。
先生があまりにも(私には絶対無理!なことを)闊達に明るく、いい放ったので。。。(笑)

続き楽しみにしています。
私、この先生のファンになってしまいました!

2006/07/27(Thu) 10:00 | URL  | マリア #-[ 編集]
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