2006年01月21日 (土) | Edit |
エレナ・ポーター(村岡花子訳)著「少女パレアナ」より

「それはね、慰問箱から出た松葉杖がはじまりなのよ」

「杖がですか?」

「ええそうなのよ。
あたしがね、お人形を欲しがったもんで、
お父さんが教会本部へ頼んでくだすったんですけどね、
お人形がこないで松葉杖がきちゃったの」


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エレナ・ポーター

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「係りの女の人の手紙にはね、
人形がないから杖を送る、
だれか杖のいる子もあるだろうからって
書いてあったのよ。
そのときから『何でも喜ぶ』ゲームが始まったの」

「ゲームはね、なんでも喜ぶことなのよ。
喜ぶことをなんの中からでもさがすのよ。
なんであってもなの」

「…人形が欲しいのに松葉杖がきたからって、
なにがうれしんてす。
うれしいわけがないじゃありませんか」

「それなのよーーそれなのよ。
わたしにもわからなかったけど、
お父さんが教えてくだすったのよ」

「じゃ、私にも教えてください」

「だからさ、杖を使わなくてすむからうれしいの。
ね、わかったでしょうーー
わかればとてもやさしいゲームなのよ」

11才で孤児となった少女パレアナは、
気難しいパレー叔母に引き取られます。

鏡一つないガランとした屋根裏部屋に押し込まれても、
鏡がなければ、ソバカスもうつらないでいいし、
窓からはすてきな景色がみえる。
と、すぐに喜ぶことをさがしだします。

「喜ぶことのほうを考えると、
いやなほうは忘れてしまうのよ
お人形を欲しかったときのようにね」

やがて『なんでも喜ぶ』ゲームは町じゅうに広がり
パレアナに出会った人々の心を勇気づけ 幸福にしていきます。
そしてあの気難しいいパレー叔母さんのかたくなな心も……



パレアナの青春 (角川文庫)パレアナの青春 (角川文庫)
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コメント
この記事へのコメント
なんでも喜ぶゲーム
さやえんどうsan

コメントありがとうございます。

アメリカ文学の「少女パレアナ」は、
1913年の発表と同時に、
大きな反響を生んだそうです。
当時、喫茶店にも、商店にも、ホテルにも、
あらゆるものに「パレアナ」という名前が付けられたそうです。
日本でも1986年に世界名作劇場「愛少女ポリアンナ」として
アニメ化されたのを御覧になった方もいらっしゃることでしょう。


2006/04/17(Mon) 16:57 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
おもしろい。さっそく、試してみよう。
2006/04/17(Mon) 00:13 | URL  | さやえんどう #-[ 編集]
喜ぶゲーム
なんでも喜ぶゲーム、やってみます!ありがとう。ろくさん
2006/01/21(Sat) 20:52 | URL  | ブータン #-[ 編集]
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