FC2ブログ
2019年07月24日 (水) | Edit |
吉野弘の詩「生命は」は
読むたびごとにハッとさせられます。

人間には一人一人どの人にも
足らないところがあり
その欠如を他の人に補ってもらって
はじめて人間社会が成り立っている。

そのことにほとんどの人が
気づいていない。
大好きな人といるときでさえも
うとましいなと思うことがしばしば
あって、わがままに生きている。

そんな身勝手で自己中心的な私が
生きていられるのはなぜなの?

生命は


生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不十分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分、他者の総和
しかし
互いに欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック