2016年02月01日 (月) | Edit |
ティク・ナット・ハン著「微笑を生きる」春秋社より (56)


川も、森も、木こりも、農夫も、みんなわたしたちと
つながっているのです。この地球のあらゆるものと
私たちはつながっているのです。

この宇宙のあらゆるものと私たちはつながっているのです。
何百何千という茎でつながっているのです。

これらが一体となって私たちを支え、
私たちのいのちをいとなませてくれているのです。
あなたと私をつなぐ茎が見えますか。

あなたがそこにいなければ、
わたしはここに存在することはできません。
これは確かな事実です。
もしあなたと私のつながりがよく見えなかったら、
もっと深く見つめてください。
きっとあなたにも、私たちをつないでいる茎が見えるはずです。

次に私は、この木の葉に、秋になってほかの木の葉が
どんどん落ちてゆくのを見て不安にならないか、と尋ねました。
するとその葉はこう答えました。

「いいえ、私は春と夏のあいだじゅう元気いっぱいでした。
木を育てるために一所懸命働きました。だから私のほとんどは、
もう木の一部になっているのです。

私の体は葉というひとつのかたちだけではありません。
私は木全体でもあるのです。私が大地に帰ったら、
また前と同じように木を育ててゆけるのです。

だから少しも心配したりしません。この枝から離れて地面に
漂い下りてゆくときには、私は木に手を振ってこう言います。
『またすぐに会いましょう』と」。

その日は風が吹いていましたから、
しばらくするとこの小さな葉は、
枝を離れて地面に落ちてゆきました。
嬉しそうにひらひら舞い下りてゆきました。

その喜びは、葉がすでにみずからを木のなかに見いだして、
木と一体になっているという確信からきているのです。

木の葉は幸せいっぱいでした。私は深く頭を垂れて、
一枚の葉が教えてくれた多くのことに感謝しました。




次回につづく

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