2015年07月01日 (水) | Edit |
ティク・ナット・ハン著「微笑を生きる」春秋社より (50)


もし心臓がとまったら、
いのちの流れもとまってしまうことを、
みんなよく知っているので、
心臓を大切に扱います。

しかし体の外にあるものもまた、
私たちが生きのびてゆくために不可欠な
ものだとは思わないのです。

私たちが太陽と呼んでいる膨大な光を
考えてみてください。

もし太陽がかがやくのをやめたら、
私たちのいのちの流れもとまってしまいます。


だから太陽は、私たちの第二の心臓で、
しかも体の外にある心臓なのです。

このかぎりない「心臓」は、地球上のあらゆる
いのちが生きてゆくための熱を与えてくれる
のです。

植物は太陽のおかげで生きています。
植物の葉は大気中の二酸化炭素とともに、
太陽のエネルギーを吸収して、木や花や
プランクトンに必要な養分をつくりだします。

そして、この植物のおかげで、私たち人間や
ほかの動物は生きられるのです。

私たちはすべて、人も、動物も、植物も、
直接間接のちがいはあれ、太陽の光を消費
しているのです。

私たちの体の外にある巨大な心臓、
太陽の恵みのすべてを語り尽くすことは
できません。

私たちの体は、皮膚の囲いのうちがわにのみ
制限されるものではありません。もっと広大な
ものです。

地球のまわりを取り囲んでいつ空気の層までも、
私たちの体の一部です。なぜなら、もし大気が
ほんの一瞬でも消えてしまったら、わたしたち
のいのちもおわるのですから。

あらゆる現象は私たちの体と密接に結びついて
いるのです。海底の小石から何百光年かなたの
銀河に至るまで、すべてはつながっています。

ウォルト・ホイットマンはこう歌っています。
「われ一枚の草の葉も星辰のたびに劣らぬもの
と信ず」。この言葉は単なる哲理ではなく、
魂の底から湧きあがった言葉です。

「われ大にして、すべてを含有せり」
と、ホイットマンは語っています。




次回につづく


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