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2013年11月01日 (金) | Edit |
谷沢永一著「人間通」新潮選書より (1)


現代および近未来の主要人物(キー・パースン)は
特技の人である必要はない。

極言するなら
人間の器量としては
凡人でもよいのだ。

世に尽くす誠意と
情熱があればそれで十分である。

誠意と情熱なら
あながち天賦(てんぷ)の才はなくとも、
心を傾け身を努める心働きによって
誰でも達することが可能である。

組織の要(かなめ)となり
世の礎(いしずえ)となりうるための
必要条件はただひとつと言える。
それは

人間通 (新潮文庫)人間通 (新潮文庫)
(2002/05)
谷沢 永一

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他人(ひと)の心がわかることである。
ただそれだけである。

もちろん文明の発生を見てよりこのかた数千年、
他人(ひと)の気持ちがわかることは
指導者に必須の条件であった。

その資格を最も十分に満たしていたのは
我が国の武家政権であったかもしれない。

それに較べて現代社会では
他人(ひと)の気を察(か)ねること
はなはだおろそかである。

世を挙げての無関心時代となっている。
日本人は今や心淋しい時代を生きているのである。


人間は最終的にとことんのところ
何を欲しているか。

それは世に理解されることであり
世に認められることである。

理解され世に認められれば、
その心ゆたかな自覚を梃子(てこ)として、
誰もが勇躍して励む。

それによって社会の活力が増進し
だれもがその恵にあずかる。

この場合、世間とは具体的には
自分に指示を与える人であり
働きを共にする同僚である。

この人たちから黙殺または
軽侮されるのは死ぬより辛い。

逆に自分が周囲から認められているという
手応えをを得たときの喜びは何物にもかえ難い。

他人(ひと)の気持ちを的確に理解できる人を
人間通という。

人間通を身近に見出せることは
幸福の最たるものであろう。



次回につづく

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