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2012年12月19日 (水) | Edit |
五木 寛之 著「他力」講談社文庫より (5)

「死」がいまほど話題になって
論議される時代は珍しい。

「生きる」ということがテーマの時期もありましたけれども、
最近は「クオリティ・オブ・デス」という言葉があるほど、
死の方も注目されています。

私はこれまで長く「死ぬレッスン」
とでも言いましょうか、
あるエクササイズを遊び半分にやってきました。

他力 (講談社文庫)他力 (講談社文庫)
(2000/11/06)
五木 寛之

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寝る前に、
明日、目が覚めないとしたら、
それでいいだろうか、
深呼吸をしながらじっくり考える。

朝起きたら、
今日が最後の一日になるんだぞ、
と自分に言い聞かせるようにしてきたのです。

今日で自分の一生が終わる、
それでいいのかということを、
五分でも十分でも実感を持って考えることは、

自分が死ぬということを
夢にも考えなっかたよりは、爪の先ぐらいは、
慌てなくてすむのではないかと思っています。

もっとも、
いざそのときになったら、
どうなるかわかりませんが。

クオリティ・オブ・デスという観点から言えば、
ガンはものすごく幸運な病気だそうです。

なぜならばガンは、
ゆっくり時間をかけて進行していくわけですから、
仮にまったく治療をしなくても、
ある程度は生きる。

自分でトイレにも行けなくなるような状態は、
死の二週間ぐらい前になってからのことで、
それまでは健康なころには考えなかったことを考え、

本を読んだり、会うべき人に会ったり、
自分が死んだあとのことを考えたりする時間がある。

心筋梗塞とか脳溢血で
バッタリ倒れて意識がなくなるより、
どんなにありがたい病気であるかと思います。

私の家族は、立て続けに早く死にました。
七人家族が、いまふたりしか残っていません。

戦争中ということもあったけれども、
死というものは本当に突然訪れるんだということを、
十代の少年のころから実感として持っていました。

ですから、私自身は、
自分の死を淡々と迎えられないまでも、
さんざん苦労していろんな目にあって
生きてきたのだから、

「疲れたけれど、これで休めるか」
というようなホッとする気持ちで死に臨めればいいな、
と考えています。

そして、
次に何が目の前に開けてくるのだろうという期待や、
明るいわくわくするような気持ちで
死が迎えられるようでありたいと思います。


次回につづく

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テーマ:仏教・佛教
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
クオリティ・オブ・デス
思えば、このごろ
死に対する捉え方が
随分と変わってきているなぁ
と感じている。

死はすべての終わりではない
と思えるようになったし・・・・・

死は悪ではないし、
生きることが善というわけでもない。

今まで
自殺は悪であると教えられてきたし
私も、良くないことだと考えてきた。

でも今は、場合によっては
是認されるべきものだと
思うようになってきている。

自分の肉体をわざわざ
痛めつけようとは思わないが
自分=肉体だとは思わなくなった分
この肉体に対する執着が幾分
少なくなってきている。

時が来れば
古くなった衣を脱ぐように
この肉体を脱ぎ去って
次の世界に行くのだと
思うようになっている。


2012/12/19(Wed) 12:05 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
忘れっぽい天使
今日も楽しくみさせていただきました^^^

KEITH JARRETT…ピアノの音が懐かしかったです
 
ここにくると 毎日さまざまな絵に会えて うれしいです。

ブランコをこぐ少女の写真のように 心が喜んでいます^^^^^^

2012/12/19(Wed) 07:02 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
おはようございます。
 
 死は突然訪れる

やまんばはばあちゃんの死で そのことを知りました。

今年は喪中の葉書がたくさんきました。

この世に誕生する・・・・この体とこの魂の組み合わせは
              もう二度とない

やまんばにはこの世の価値とよばれるものは何もないけど、置かれているこの場所で 宇宙の神秘を感じながら 生きていける感受性をいただけたことは 幸せに思います。
毎日特別なことはしていないけど 今日できることをして 夜になれば眠ることが出来 この淡々とした日常をおくりながら 死という通過点を ある日 あるとき ぴょこんと超えていくんだろうなあ・・・と思うのです。

2012/12/19(Wed) 06:40 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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