2012年12月07日 (金) | Edit |
ティク・ナット・ハン著「微笑を生きる」春秋社より (22)


希望を持つことは大切です。
なぜなら希望は、
現在の重荷を少し軽くしてくれるからです。

明日がもっとよいものと信じられたら、
今日の苦しみに耐える力が湧いてきます。

しかし希望が私たちにしてくれるのは、
そこまでです。
苦しい現実を軽減してくれるだけです。

微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践
(2002/02)
ティク・ナット ハン

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希望というものの本質をもう少し深く見てみると、
少しばかり悲観的になってしまいます。

未来の希望にしがみついていると、
私たちが持っているエネルギーや能力を、
現在の自分に集中することができなくなります。

私たちは希望という言葉を使って、
何かいまよりもっとよいことを未来に託します。
希望のなかに平和や神の国を見てしまいます。

こうなれば希望は障害となります。
希望にすべてを託すことをやめれば、

自分をほかのどこでもない、現在のこのときへ
連れ戻して、あなたのなかにはじめから備わって
いる喜びを見いだすことができるはずです。

悟りや平和や喜びは、
だれかほかの人が与えてくれるものではありません。
泉は私たちのなかにあるのです。

いま、ここを深く掘りさげていけば、
水が湧きだしてきます。

真に生きるためには、つねに、いま、ここに
立ち戻らなければなりません。

意識的呼吸法を学んで、すべてのものの源である
現在の瞬間に戻ってみてください。

西洋文明はあまりにも多きを希望に託しすぎて
しまって、現在というときを犠牲にしてきました。

希望は未来のものです。
現在の喜びや平和、悟りを見いだすのに、
希望は役に立ちません。

宗教も希望という観念に基づいて発展してきました。
いま私がここで希望を持たないように勧めたら、
みなさんはきっと強く抵抗されるでしょう。

しかし、このような爆弾発言をすると、
わたしたちが忘れていた何か大切なものが見えてくる
のではないでしょうか。

私は希望を持ってはいけないといっているのではなく、
希望をいだいてばかりいては失うものがある、
と言いたいのです。

希望はときには足かせとなります。
希望を求めることばかりにエネルギーを使ったら、
いつまでたっても現実に立てません。

このエネルギーを、いまここで起こっていることに
気づくエネルギーに転換できるなら、
私たちは難局をひとつひとつ切り抜けて、

いまここを生きる喜びと平和を、
自分の内や外のあらゆるところで見つけることが
できるはずです。



次回につづく

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コメント
この記事へのコメント
希望
ここに記載されていることは とても大切なことだと思いました。

今 ここに生きる 

私たちのエネルギーや能力を「今、ここ」に使うこと

いいことが書いてあるなあ・・・と最初は思いました。

だけど、何かしっくりこない・・・
「希望」を持つことは 自然なこと。
いや 大切なことだと思う。

「希望」そのものがいけないのではなく
「希望」を持つことに しがみついてはいけない

そういうことなんだとやまんばは理解しました。


自分をみていると さまざまな思考が湧いてくる
今 幸せに 思っている
今 退屈している 
今 悲しんでいる
今 不安
今  今
今 希望を抱いている

そこで 終わればいいのだけど 頭の中で思考が思考を生んで遊んでしまう
その内 大混乱に陥る^^^^
そういう無駄なエネルギーは使わないで
そんなときは 呼吸や音を意識し、
「今 ここに」戻る。
 そういうことなんだろうなあ・・
2012/12/07(Fri) 07:09 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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