2012年12月01日 (土) | Edit |
J・クリシュナムルティ 中川吉晴訳「瞑 想」星雲社より(35)





瞑想とは

思考からとき放たれ

真理のなかへ没入することです


te


朝はまだはやく

とてもしずかだった

一羽の鳥もなかず

木の葉のざわめきもなかった

知られざる深みではじまった瞑想は

ますます強くなり

ひろがりつづけた

頭はすっかり静められた

思考は その根底から さらいつきされた

感情の根はぬきとられた

頭は空っぽになり

知っていることも

その影すらも

なくなった

それはひとつの手術だった

だが手術をする人や 外科医はどこにもいなかった

癌を手術するとき

患部が広がらないよう

患部をすべて切りとってしまうように

それはすすんでいった

時計をみると

この瞑想状態は 一時間あまりつづいた

それは

瞑想する人のいない瞑想だった

瞑想する人がいれば

その愚かさや 虚栄心や

野心や 貪欲さによって

瞑想は妨げられる

瞑想する人というのは

思考にほかならない

思考は

それらの気持ちが葛藤し

争いあうなかで培養される

思考は

瞑想のなかで

完全にやまなくてはならない

これが瞑想の基本だ


瞑想瞑想
(1998/06)
J.クリシュナムルティ

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次回につづく

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