2012年04月07日 (土) | Edit |
ティク・ナット・ハン著「微笑を生きる」春秋社より (15)


電話はとても便利ですが、
ときには電話の犠牲になることもあります。

うるさい呼びだしのベルや、
ひっきりなしにかかってくる電話には
閉口してしまいます。

ついつい長電話をして、
貴重な時間とお金をむだにすることも
あります。

くだらないことをながながと話してしまい、
あとで料金の請求書を見てその額に
ぞっとすることもあるでしょう。


電話のベルを聞くと、びくりとして、
何か不安な気持ちになったりします。
「だれだろう? いい知らせかな、それとも……」。

どんなに不安に思っても、
結局は電話のところに引きつけられて
受話器を取ってしまう。

私たちは自分の電話のえじきになってしまって
いるのです。

微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践
(2002/02)
ティク・ナット ハン

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今度電話のベルが聞こえたら、
すぐには受話器を取らないで、
その場で意識的に息を吸って、吐いて、
そっと微笑んでからこう唱えてみてください。

「お聞きなさい。お聞きなさい。
このすばらしいベルの音が、
私を本当の自分に連れ戻してくれます」。

もう一回ベルが鳴ったら、
この言葉をもう一度唱えてください。
微笑みは前よりももっとやわらいでいるはずです。

あなたが微笑んだら、顔の筋肉も緩んで、
緊張はすぐに消えてしまいます。電話を前にして、
こういった呼吸と微笑みの練習をしてみてください。

受話器の向こうにいる人に大切な用事があるのなら、
三回のベルくらいは待ってくれるはずです。

三回目のベルがなったら、ゆっくりと電話のほうへ
歩いてゆき、しっかり自分に気づきながら呼吸と
微笑をつづけます。

あなたを動かすのは、ほかのだれでもない、あなた自身です。
こうなれば、あなたは自分のためだけでなく、受話器のむこう
の人のためにも微笑んでいることに気づくでしょう。

もしあなたがイライラしたり、腹を立てたりしていたら、
相手にあなたのいやな気分が伝わってしまいます。

でも、あなたは呼吸にこころを合わせて微笑んでいるのですから、
マインドフルネス(気づき)のなかにいるのです。そんなあなたが
電話に答えたら、相手はどんなに気持ちよく話ができるでしょう。

自分のほうから電話をかけるときにも、
三呼吸してからダイヤルをまわしてください。

呼びだし音が鳴るのを聞いてるときも、あなたは、
友だちも呼吸と微笑みの練習をしていて、
三度目のベルが鳴るまでは電話に出ないのを心得ているので、
自分にこう言って聞かせます。

「あちらも呼吸の練習をしているのだから、
私も一緒にやってみよう」。

このように電話のあちらがわとこちらがわで一緒に
呼吸の練習ができたら、すばらしいことではありませんか。



次回につづく
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コメント
この記事へのコメント
おはようございます。
この地に移って15年、長電話とは縁が切れました^^^

電話も意識すれば、瞑想なのですね。

ここは県内でも寒く、ようやく桜が咲き始めました。
桜をみると、美しいのだけど、あまりにもその美しさが見事なので、散っていくのが、もったいなくて、さみしくもあります。

まあ、それでいいのですねえ・・・。
2012/04/10(Tue) 07:09 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
瞑想は
食事の時でも、
風呂に入っている時でも
うんこしている時でも

意識して観察できていれば
みな瞑想なんですよね

でもほとんど無意識のうちに
終わっているなぁ~

2012/04/08(Sun) 12:35 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
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