2012年03月07日 (水) | Edit |
ティク・ナット・ハン著「微笑を生きる」春秋社より (14)


戸外でウォーキング・メディテーションを行うときには、
いつものペースよりゆっくりめに歩きます。
そして、その歩みに呼吸を合わせてゆきます。

たとえば、息を吸いながら三歩、
息を吐きながら三歩歩きます。

「吸って、吸って、吸って。
吐いて、吐いて、吐いて」
とくちずさむのです。

こころのなかで「吸って」とつぶやいてみると、
吸う息と歩みが一体となります。


sanpo

私たちはよく何かの名前を呼ぶと、
それを目の前に思い浮かべることが
できるでしょう。

あなたが友だちの名前を呼ぶと、
その友だちのすがたが浮かんでくるように。

もしも三歩でなくて四歩息がつづくならば、
ひと息で四歩歩いてください。

ひと息で二歩しか歩けなかったら、
それはそれでよいのです。
息の長さはひとりひとりちがうものです。

また、入息と出息を同じペースにする必要も
ありません。息を吸いながら三歩歩き、
吐きながら四歩歩いてもかまわないのです。

歩いていて、しずかな喜びが湧きあがって
くるならば、それが正しい歩き方です。

それから、大地とあなたの足が接する、
その感触に気づいてみてください。

一歩あゆむごと、
そっと大地にキスをするように歩きます。

私たちはいつもこの母なる大地を痛めつけて
います。だから今度は、この大地をそっと
大切にいたわってやってごらんなさい。

大地のおもてに私たちの平和と静寂を返して、
愛を分かち合う。そんなふうに歩くのです。

ときには美しいものに目を向けて、
じっと見つめてみるのもいいですね。

木や花や戯れる子どもたちのすがたに目を
むけてみましょう。見つめながらも自分の
息からこころを離さないでください。

そうすれば目の前の美しい花からこころが
それて、ほかの思いが入りこむことは
ありません。

そしてまた歩きたくなったら、
見るのをやめて歩きはじめます。

一歩あゆむごとに心地よい風が立って、
こころと体をリフレッシュしてくれます。
一歩踏みだすごとに足もとに花が咲きます。

過去や未来を思わず、いま、ここ、
このときに生きることができたら、

私たちの一歩一歩のあゆみのなかに、
だれもが美しい花を咲かせることが
できるのです。

微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践
(2002/02)
ティク・ナット ハン

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