2012年03月01日 (木) | Edit |
J・クリシュナムルティ 中川吉晴訳「瞑 想」星雲社より(26)


信念は必要ありません

理想が必要でないのと同じように……

それらはともに

“あるがまま”の事実があきらかにされるのに必要な

エネルギーをそらしてしまいます

信念は 理想と同じように

事実から逃避することです


hana

そのような逃避のなかで

哀しみがなくなることはありません

事実を一瞬一瞬 理解していくなかで

哀しみはなくなってゆくのです

そのような理解をあたえてくれる方式や方法など

ひとつもありません

ただ なにも選びとることなく

事実に気づいていればよいのです

ある方式に則って瞑想をすることは

あなたの あるがままの事実を

避けていることにほかなりません

神を見いだそうとしたり

感覚に酔いしれたり

そのほかの慰めのために瞑想するよりも

あなた自身を理解し

あなたの 果てしなく変化していく事実を

理解することのほうが

はるかに重要です



そのときおこった瞑想は

自由そのものだった

美と静寂をたたえた未知の世界へと入っていくようだった

イメージも 象徴も 言葉もない世界だった

記憶のさざ波も立っていなかった

愛は

一瞬一瞬の死だった

死がおとずれるたびに

愛が新しく蘇ってきた

それは 愛着ではではなかった

そこには 根をはるものは なにもなかった

愛は 原因もなく花ひらいた

それは 炎だった

その炎は

意識の境界を

たんねんに築かれた意識の垣根を

燃やしつくした

愛は 思考と感情を超えた美だった

それは

キャンバスのうえに描きだされたり

言葉で表現されたり

大理石でかたどられるようなものではなかった

瞑想は 歓喜だった

歓喜とともに

祝福がおとずれた


瞑想瞑想
(1998/06)
J.クリシュナムルティ

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次回につづく


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