2012年01月01日 (日) | Edit |
J・クリシュナムルティ 中川吉晴訳「瞑 想」星雲社より(24)



このような複雑なプロセスの全体を見つめることが
 
瞑想です

そのような瞑想をつうじてのみ

混乱のなかに秩序がうまれてきます

この秩序は絶対のものです

数学における秩序とおなじほど……

このような秩序から

活動がおこります

それは なにも介在しない直接の行為です。


秩序とは

整理されたものでも

計画されたものでも

配分されたものでもありません

これらは もっとあとになってやってきます

秩序は

考えごとで混乱していない心からやってきます

思考が静まっているとき

虚空があります

それが秩序です

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ほんとうに みごとな河だった

広くて 深かった

河岸には 町がいくつもあった

自由奔放に流れていたが

けっして自暴自棄になることはなかった

河岸には いのちがみちていた

緑の野原



点在する家





破壊……

河には

長くて 広い橋がかかっていた

その姿には気品があり

つかい古されていた

その河には

ほかの流れや川も合流していた

その河は

小さな川にしろ 大きな川にしろ

あらゆる川の母だった

母なる河は

いつも水を豊かにたたえていた

みずからをたえず浄めていた

夕暮れどき

河をながめるのは 祝福だった

雲の色はしだいに深まり

水面は金色に輝いていた

河のいのちは

はるか遠くの小さなせせらぎからはじまっていた

せせらぎは

それをうみだすために集まってきたかのような

巨大な岩のあいだから流れだしていた

そして 河のいのちは

この河岸の果てにつづく海で終わっていた



瞑想は

この河のようだった

ただ 瞑想には

始まりも 終わりもなかった

瞑想がおこり

その終わりは

その始まりになっていた

瞑想をひきおこす原因は なにもなかった

その動きそのものが

みずからを新しく蘇らせていた

瞑想はいつも新鮮なものだった

けっして古くならなかった

それは 時間に根ざしていなかったので

けっして傷つけられることがなかった



瞑想するのは よいことだ

けっして無理をしないで

けっして努力をしないで

せせらぎからはじめ

時間と空間を超えていく

そこには 思考や感情は入りこめない

そこには 体験というものが存在しない



瞑想瞑想
(1998/06)
J.クリシュナムルティ

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次回につづく

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