2006年05月13日 (土) | Edit |
稲盛和夫著「稲盛和夫の哲学」ー人は何のために生きるのかー PHP研究所より (2)


精神医学という領域が生まれ、
意識が医学の世界でも認知されるようになりました。

しかし、それまでは「心」に関する領域は
心理学が扱うだけで、医学にもち込まれることは
ありませんでした。

たとえば、ストレスが胃潰瘍の原因になると
いわれていますが、かつては「心配をしたために
胃に穴が開くなんて、ありえない」といわれていました。


ところが、いまでは医学の世界でこのことを
多くの人が認めています。
医学の常識が変わったわけです。

実際、胃潰瘍にまで至らなくても、心配してキリキリと
胃が痛んだ経験をおもちの方も多いでしょう。
ストレスによってわずか一週間で胃に穴が開くことも
あるといいます。

経営の神様といわれた故松下幸之助さんは、
「血の小便」が出るほど経営のことを心配したことが
あるそうですが、胃だけではなく、

われわれ人間が持っている何十兆という細胞が、
われわれの意識によって活性化されたり、
衰えたりするのです。

そのため、現在では病弱な人に対して、
意識を変えることによって体内の自己免疫力を高め
健康体にするという治療法があると聞いています。


・・・・・・
京都大学名誉教授であり戦後の日本を代表する
哲学者であった故田中美知太郎さんは、
「発明発見は、証明されてサイエンスとなるが、
それまでは哲学の領域だ」といっています。

たとえば、ガリレオがキリスト教社会のなかで
地動説を唱えて排斥を受けても
「それでも地球は回っている」と言ったように、

証明されるまでは、人間の哲学、
信念でしかないのです。

このように、「心の作用」、つまり意識から
すべてが始まっているのであり、
意識というものはきわめて重要なものなのです。


では、この「意識」というものは何なのでしょうか。
大脳生理学的に捉えると、意識も、意志も、
考えることも、すべて脳細胞の作用として
出てくるものだということになります。

しかし、それだけではなく、人間が生まれたときから
すでにもっていた意識、意志というものがあるのでは
ないかと私は思っています。

といっても、そのようなことが証明できるわけでは
ありません。ただ、子どもの発育を見ていて、
不思議なことに気がつきました。

生物学的に成長をとげ、
脳細胞が発達すると知恵がつき、
言葉を話すようになります。

しかしその際、言葉を覚えて間もないのに、
親もまわりの大人も教えてないようなことを
話す場合があります。

どうしてそんなマセたことを、
三つになるかならないかの子どもが言うのか、
親のほうが驚いたりする。

これは非科学的な考え方だとは思いますが、
脳細胞の発達によって生まれてくる意識や
学習して得た知識以外に、「もともとあるもの」が
子供に話をさせたのではないか、と私は推測しています。

日常的にわれわれは脳細胞の作用で口を動かして
話をするわけですが、たまたま「もともとあるもの」が
脳細胞を刺激して、その言葉が出てくることも
ありうるだろうと思うのです。

それでは「もともとあるもの」とは何か。
私は人間の根源には宇宙の意志があると考えています。
私はそのうえに輪廻転生(りんねてんしょう)が行われていて、

過去生において経験した意識を人間は引き継いで
いるのではないか、それが「もともとあるもの」では
ないかと考えています。


次回につづく


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