2011年06月16日 (木) | Edit |
自民党の石原伸晃幹事長は6月14日の記者会見で、東京電力福島
第1原発事故を踏まえた原子力政策の見直しについて「あれだけ大
きなアクシデントがあったので、集団ヒステリー状態になるのは心
情としては分かる」と述べた。「反原発は簡単だ。脱原発というの
も簡単だ。しかし生活を考えたときどういう選択肢があるのか示さ
なければいけない」とも指摘した。

それが、ツイッターでは

“「反原発は集団ヒステリー!」とほざいた石原自民幹事長は、一
族郎党(石原慎太郎、良純、その嫁、その子供、その孫etc、全員
!)引き連れて、福島原発3号炉前にでも引越せばイイ!原発は安
全なんでしょ?放射能は危なくないんでしょ?「放射能は危ない!
」なんて、単なるヒステリーなんでしょ?”

といったツィートになってリツィートされ続け、ツイッター上を駆
け巡った。

石原伸晃さんの「集団ヒステリー状態」というのも、誤解を生みや
すい表現だし、「反原発は簡単だ。脱原発というのも簡単だ。」と
いう表現も不適切な言葉だが「反原発は集団ヒステリー!」とは言
っていない。

ツイッターは一回にツィートできる文字数が140字なので、言葉を
選んだり削除しなければならない時があるが、上記のようなツィー
トにはこまってしまう。

「反原発は簡単だ。脱原発というのも簡単だ。」というのは、「言
葉だけで反原発、脱原発というのは簡単だ。」という意味なのでし
ょう。

反原発も脱原発も実現させるには決して簡単なことではないですか
らね。


さて、今回ご紹介するのは2004年に米アカデミー賞短編ドキュ
メンタリー賞を受賞した映画「チェルノブイリ・ハート」(マリア
ン・デレオ監督、ウクライナ、米国合作)です。

2006年には「東京ビデオフェスティバル」で優秀賞を受賞しま
したが、私を始め、日本人のだあれも気づかなかったのではないか
なあ~。この作品、この夏8月に全国の映画館で上映される動きが
あります。

チェルノブイリ・ハートとは、「チェルノブイリの心臓」という意
味。チェルノブイリ原発事故後、心臓に欠陥を持つ子どもが多く生
まれるようになりました。ウクライナでは「チェルノブイリの心臓」
と呼ばれた。

chernobylheart01


英語版(字幕なし)はYouTubeにUPされていますのでご覧になるこ
とができます。

HBO - Chernobyl Heart (1/3) 9:57


HBO - Chernobyl Heart (2/3) 9:59


HBO - Chernobyl Heart (3/3) 8:44



【抄訳】

シーン1:テロップ

世界最悪の原子力事故が1986年4月26日に起きた。
ウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所が爆発を起こし、
190トンの放射線ウランと黒鉛が大気中にばらまかれた。

60万人のリクビダートル(事故処理作業者)が徴収され、大量の放
射能にさらされた。

事故以来、1万3千人のリクビダートルが亡くなっている。
チェルノブイリの人々は広島原爆の90倍の放射能にさらされた。
40万人以上が避難し、2千以上の村が解体された。
しかしチェルノブイリの被害を最も受けたのは子どもたちだった。


シーン2:チェルノブイリ立入禁止区域

防護服とマスクをつけて、チェルノブイリ原発30km圏内の立入禁止
区域へ。

今でも放射線量は非常に高い。アイルランド、ダブリンの通常の環
境放射線量の1000倍。

実は事故で大気中に放出された放射能は3%。残りはまだ石棺の中に
ある。石棺は劣化が進んでおり、危険性が叫ばれている。

「次なるチェルノブイリはチェルノブイリ自身」と言われている。
(筆者注:しかし次なるチェルノブイリは福島になってしまった)


シーン3:ベラルーシの首都ミンスクの甲状腺病院

甲状腺がんの子どもたち

チェルノブイリ事故後、ゴメリ(ベラルーシの高濃度汚染地域)の
甲状腺がんの発生率は事故前に比べて1万倍に増えた。


シーン4:ミンスク郊外にあるベラルーシ最大の精神病院

知的障害や身体障害をもつ子どもたち

チェルノブイリ事故後、先天性出生異常が2.5倍増加した。

シーン5:ミンスクの孤児院

奇形の子どもたち
チェルノブイリ事故前はなかった施設。


シーン6:チェルノブイリから240kmの汚染地域の村

セシウム137で汚染されている。

「放射能は心配だけど、どうしろって言うの?
みんなまだ生きてるわ。
ほら、こんなに長生きしてるじゃない。
死んじゃいないけど、骨が痛いわね。
来てくれてありがとう」


シーン7:体内被曝の測定

チェルノブイリから200kmの汚染地域の村で、ベラルーシ放射線研
究所の科学者2名が学童の体内放射性セシウムレベルを測定した。
106名の学童のうち、45名が70以上という危険な体内被曝レベル。


シーン8:精神病院

知的障害や身体障害のある子どもたち。
手足に障害のある男の子
「大きくなったら医者になりたい。子どもを助けたいから」

チェルノブイリから80kmのゴメリは人口70万人。
危険限度とされるレベルの40倍以上のセシウムで汚染されている。


シーン9:ミンスクの孤児院

水頭症の子どもが増えている。


シーン10:ゴメリ市民産科病院

医師によると、健常な赤ちゃんが生まれる率は15〜20%。
免疫系が弱く、生後病気になる子が多い。
ベラルーシの乳児死亡率はヨーロッパ平均の3倍。


シーン11:ゴメリの新生児集中治療室

遺伝子に損傷をもつ子どもたち


シーン12:ゴメリの小児科病院

心臓に疾患をもつ子どもたち
心臓手術を待つ子どもたちは7千人。
手術をしなければ死んでしまう。


シーン13:ミンスクの小児科病院

心臓外科病棟

アメリカのボランティア医師チームが重い心臓病(=チェルノブイ
リハート)を持つ子どもたちの手術を行っている。
チームは13名の子どもの心臓手術を行った。

手術を受けられるのは年300名以下。
手術待ちの子どもの大半は2〜5年以内に亡くなってしまう。


シーン14:テロップ

国連の推計によれば汚染地域で生活している人は600万人。
1986年、チェルノブイリ原発の爆発により、放射能の雲がウクライ
ナ北部、ベラルーシ、ロシアへと運ばれた。

高い放射線レベルがスウェーデン、イギリスのウェールズ、アイル
ランド、ギリシャ、アラスカでも記録された。
ベラルーシは国土の99%が汚染されている。

抄訳は「バナナフィッシュ日和」さんからコピペさせて頂きました。
ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ

Chernobyl_Heart02


「チェルノブイリからフクシマへ」マリアン・デレオ監督がフクシ
マを取材し、記録映画を作る計画が持ち上がりました。フクシマを
第2のチェルノブイリにしてはならない。・・・・・

マリアン・デレオ監督が、フクシマ原発周辺取材に向けて



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コメント
この記事へのコメント
川相さん
コメントありがとうございます。

日本人の誰もが見るべき映画だと思います。
2011/07/29(Fri) 16:55 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
8月13日から公開するらしいですね。公式ホームページがありました→http://www.gocinema.jp/c-heart/
これは日本国民全員が観るべきでしょう。私も周りに勧めていきたいと思います。
2011/07/29(Fri) 15:14 | URL  | 川相 #-[ 編集]
チェルノブイリ・ハートの抄訳転載
どなた様もごえんりょなくどうぞ^^
2011/07/29(Fri) 10:27 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
はじめまして。
ろくろくさま、突然おじゃまします。
ツイッターでこちらのブログを知りました。
チェルノブイリ・ハートの抄訳を転載させていただければと思います。
まだまだご存知ないたくさんの方にこの事実をお伝えできればと微力ながら考えております。
どうぞ、よろしくお願い致します。
2011/07/28(Thu) 18:42 | URL  | 水月 #-[ 編集]
転載させてください。
2011/07/21(Thu) 19:33 | URL  | しらくも #-[ 編集]
沖縄に移住
18(土)の夕方、民放TVで、
福島の人が子連れで沖縄や石垣島に
移住というか、一時的に避難している
ドキュメントをやっていた。

母親の一人が「あの時ああしておけばよかった
と思わなくてもすむようにしたかった。
沖縄だったら放射線の被害のないところではないかと
思った」

というようなことを話していた。
選択肢の一つだと思う。

2011/06/20(Mon) 09:33 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
今回の震災をみて 日本中、いやそれを知った世界中の方が、なんとか助けて差し上げたいと思われたのではないでしょうか。
自分に出来ることはないのか?とわずかでも募金したり、現地にいきボランティアをしたり、コンサートや試合をして、その売上金や賞金を義援金にしたり、お祈りをしたり、自分でできる「なんとか助けて差し上げたい」が様々な行動へと突き動かされていったのではないでしょうか?

「地球は一つ、みんな繋がっているのだ」と強く感じました。そして、困っている人がおられたら、なんとか助けてあげたいと願うのは、そしてそれを行動に移すのは、みんなの心に共通にある意識なのだと改めて気付きました。
ろくろくさんが、こうして関連記事を記載されているのも、ろくろくさんの人間としてのやさしさから 必然的にうまれたのだと思いました。
2011/06/20(Mon) 06:27 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
ベラルーシで生れる子供の8割が障害児
もう何度も原発事故のことは触れまいと思うのだが、
気が付くとまたブログに載せている。これはもう逃
れられないのだなぁともおもってしまう。

ベラルーシで健常な赤ちゃんが生まれる率は15〜20%
という。免疫系が弱く、生後病気になる子が多い。
乳児死亡率はヨーロッパ平均の3倍だという。

福島は大丈夫なのだろうか。
福島だけではないかもしれない・・・・・

2011/06/19(Sun) 09:25 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
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