2011年01月21日 (金) | Edit |
日本人とは何ものか? 鍵は「辺境」にあり! これ以降、
私たちの日本人論は、本書抜きでは語られないだろう。
養老孟司さん絶賛。


日本人とは辺境人である――「日本人とは何ものか」という
大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界
の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。

日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れ
た特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、
養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本
を論じる。

読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。


亀山訳「カラマーゾフの兄弟」の三巻目も後半、裁判も始まり、
いよいよ佳境に入ったところで「日本辺境論」を並行して読み
始めた。ところがあまりの面白さに「カラマーゾフの兄弟」を
放り出してしまった。

目下、内田樹さんの「下流志向」を読んでいるが、これがまた
また面白い。なぜ勉強をしない子どもや仕事をしない若者が増
えているのか衝撃的な見解が展開され、目からうろこがぼろぼ
ろ落ちる。

こんな風に時々ハマってしまう人があって、養老孟司さんや
岸田秀さんもそうだったが、まとめ読みしてしまうからほかの
方に手かつけられなくなってしまう。

先ずは、養老孟司さんがインタビューに答えて「日本辺境論」の
感想を語っているのでそれをご紹介させて頂こう。

日本辺境論 (新潮新書)日本辺境論 (新潮新書)
(2009/11)
内田 樹

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【インタビュー】手作りの家のような思考養老孟司


――「日本人とは何ものか」という大きなテーマに
取り組んだ『日本辺境論』の感想をお聞きしたいの
ですが……。

「いやあ面白かった。以上終わり」

 ――それだけじゃ困るから、もう少し説明してく
ださい。

「この本の中には特別なアイディアがあるわけでは
ありません。日本論や日本人論は過去にいくらでも
あるわけですし、内田さんご自身が、『本書のコン
ンツにはあまり(というかほとんど)新味がありま
せん』と書かれている通りです」

 ――新味がないって、つまらないのでは?

「それがこういう形でまとめられると、びっくりす
るくらい面白い。この本にあるように、多くの日本
人にとって“良い思想”“立派な考え”は常に、外
から来るものです。しかし内田さんは自分で考えて
いる。だから面白いんです」

――自分で考えるというのは当たり前じゃないですか。

「自分で骨組みまで考える人は非常に少ないのです。
骨組みはどこか他所にお願いして、その内側で細かい
ことをやる人がほとんどです。これは文系も理系も同じ。
むしろ理系のほうが文系より酷いかもしれません。

科学という枠組みががっちりと出来上がってしまっていて、
宗教のようになっている。このことについて、私はよく意
識を例に挙げます。“意識”というものは実は科学では定
義されていません。しかし私たちは意識でものを考えてい
る。科学では定義されていないものが自然科学をやってい
るというのはどういうことか。

医師の九割は自分のことを自然科学者だと思っています。
ところが、外科手術で使う麻酔が効いて意識を失わせるこ
とができるのはなぜか、それには誰も科学的に答えられな
い。経験則で効くことがわかっているだけです。
じゃあ意識って何だという大きなことを考えてもいいはず
なのに、そういう大きな枠組みを考える人が少ない。

utida


内田さんは日本、日本人について大きな枠組みを作って考
えている。しかもこんなに真面目なテーマを扱いながら笑
えるところがあるのは珍しいでしょう。

水戸黄門がなぜ国民的な番組なのか、なぜ誰もがあの印籠
を偽物だと疑わないのか、そのあたりの考察なんぞは実に
笑えます。

大きな枠組みを提示されると、そこからまた刺激を受けて
読者も自分で考えることができる。そういう仕事を生産的
というのです」

――特に刺激的だった箇所はどこでしょうか。

「『天下無敵』という言葉を普通は、どんな敵にも勝つ、
という意味に受け止めてしまうけれども、内田さんは、
敵を作らないという状態こそが天下無敵なのだ、という。
無敵皇軍という言葉を叩きこまれた世代にとっては、
本当に新鮮な指摘でしたね。

内田さんには明らかに自分自身の『考える方法』がある。
そんなの誰でも持っているじゃないか、と思うかもしれ
ないけれども、そんなことはないんです。しつこく考え
る癖を持っていないと、方法は身に付かない。

『日本は辺境である』と聞けば、そんなのわかっているよ、
という人もいるでしょうけど、そういう人は一段階でしか
考えていない。秋葉原で通り魔事件が起きたらナイフを規
制しよう、というのと同じレベルです。これでは事件再発
を防ぐために秋葉原を立ち入り禁止にせよ、というのと大
差ない。
 
内田さんは『日本は辺境である』という仮説を基点に、
漫画も丸山眞男も水戸黄門もオバマも何でも扱っている。
それは自分の頭で考える方法を持っているからです。

自分の頭で考えるというのは、いわば手作りの家を建てて
いるようなものです。ところが今は手作りじゃなくてプレ
ハブみたいな論文が多すぎる。だから貴重なのです。

とにかくこの本についていえば、みんな何でもいいから読
め。うるせえ、読め。これが結論です」
(ようろう・たけし 解剖学者)

新潮社のHPより転載させていただきました。

目下ろくろく一押しの本です。

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コメント
この記事へのコメント
やまんばさん
右と左が入れ代わったら、
もう少し混乱するのではないかと
思ってましたが
案外と早くに順応されましたね。^^

内田樹さんの「日本辺境論」に関しては、
養老孟司さんと同じ心境です。

「とにかくこの本についていえば、
みんな何でもいいから読め。
うるせえ、読め。これが結論です」^^

2011/01/21(Fri) 19:52 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
ブログの右と左が入れ代わった^^
やまんばはそれだけでも、脳が混乱しました^^^。(昨日見たとき)
今朝は、脳はもうそれを受け入れているようです。

やまんばは単純なんだなあ^^^^

カラマーゾフの兄弟④に突入。
続きが知りたくて、ちっとも絵や書がすすまない。
まあ、今年はとても寒くて、二階のアトリエは冷蔵庫みたいだからでもあります。

ようろうたけしさんが、「とにかく この本についてといえば、みんな何でもいいから読め、うるせえ 読め。これが結論です。」といわれている。おもしろい人!!!
ようろうたけしさんの講演会に、券をいただいたから、行ったことがあります。だから、この言葉がどんなニュアンスでいわれたのか、わかります。飄々として暖かい人で、一人の世界を多いに楽しんでいるような人でした。
本題が何だったか、すっかり忘れましたが、余談の昆虫のお話はいきいきして おもしろく、もっと聞きたかったです。
そのお話は野原で網をもって 一緒に走っているようなおもしろさがありました^^^。

ろくろくさんもすすめられるし、いつかは読んでみましょう。でも、やまんばはカラマーゾフの兄弟の続きを今日も読みます^^^
  
「うるせえ、読め」^^^この言葉、本当におかしくて笑ってしまいます。ホント、おもしろい人!!!

2011/01/21(Fri) 09:08 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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