2010年05月08日 (土) | Edit |
ひろぼうさんの(2010/04/23(Fri)付の)コメントに

「六道は生きてる内に通る道(ひろぼう)
ろくろく様、人たる道を教えて下さい。」

というのがありました。

「人たる道を教えて下さい」と尋ねられたことが
ろくろくにとって初めてのことであったこともあり、
しばらくの間、質問を受けたことさえ分かりません
でした。

実のところ「人たる道」ということを今までの人生で
考えたことがありませんでした。まあほんとに自己中
の我が儘な生き方しかしてこなかったのです。

そこで先ずは「人たる道」をネットで検索してみたところ、
トップにあったのが、、石田梅岩 正直・勤勉・倹約...
人の人たる道 - 亀岡市のホームページでした。

石田梅岩は1685年に現在の京都府亀岡市に百姓の次
男として生まれました。11歳で呉服屋に丁稚奉公に出て、
その後一旦故郷へ帰り、23歳の時に再び京都の商家に
奉公した。43歳の時、在家の仏教者小栗了雲に出会い、
思想家への道を歩み始めました。

45歳の時に借家の自宅で無料講座を開き、石門心学と
呼ばれる思想を説きました。江戸時代の思想家、倫理
学者。石門心学の開祖。

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梅岩は彼の著書「都鄙問答」の中で次のように語っています。

「一般的に言えば道は一つである。しかし、士・農・工・商
それぞれの道があります。商人は申すまでもなく、士・農・
工・商のほか乞食までそれにはそれの道があります。

こういう話を聞いたことがあります。或人が近江(おうみ)
の国へ行くと、そこに非人(賎民)の部落がありました。
そこで新しい橋の渡り初めの祝儀をしているのを立ち止まっ
て見ると、親方と思われる男が、わらの座蒲団にすわってい
て、村の人たちがその祝いの品物を持って来ます。

その中から、やせて顔色の悪い男が一人、茄子(なすび)を
三つ持ってきて親方の前に出しました。親方はそれを見て、
「おまえはこのごろ病気をしていると聞いたのに、どうして
茄子を持って来たのか」と訊いたので、「そのことですが、
長く病気で苦しんでいたところに、このたび新しい橋ができ
たので親方へ祝儀をしろと、小頭から言われたので、昨夜よ
その畑へ行って盗んできました」と答えた。

親方は「乞食は盗みをしないためにするものだ。盗みをすれ
ば乞食はしない。おまえは村から追い出す」と言って小頭を
呼び、「この男の病気がなおったら村から追い払え。病気の
うちは見張っておけ」と言い渡したということです。飢えて
死んでも盗まないのが乞食の道です。」

また学問の道についてはこう述べている。

「学問の道は、第一に自分を正しくし、正義に従って主君を
尊び、仁と愛で父母に仕え、友人と交際するのに偽りなく、
ひろく人を愛し、貧しい人をあわれみ、手柄があっても威張
らず、衣服から諸道具にいたるまで、つつましくして美麗な
ものを避けることです。家の仕事に精通し、財産は収入を考
えて出費を決め、規則を守って家の秩序を維持します。
学問の道はおよそこういうものです。」

そして倹約については、

「倹約ということは世俗に説くとは異なり、我が為に物事を
吝(しわ)くするにはあらず、世界の為に、三つ要る物を二
つにてすむようにするを倹約と言う。」

倹約は、「知足知分(足るを知る、分を知る)」ことであり、
そのもの自体の価値を重視し、物を生かすという精神と「無
私」の行為にあると語っている。

また、石田梅岩は長年の商家勤めから商業の本質を熟知して
おり、「商業の本質は交換の仲介業であり、その重要性は他
の職分に何ら劣るものではない」という立場を打ち立てて、
商人道を説いた。

商人の得る利益は、武士の俸禄と同じ、正当な利益である。
だからこそ、商人は「正直」であることが大事。水の上に落
ちた一滴の油のように、ちょとした誤魔化しが全てを駄目に
する。

「実(まこと)の商人は先も立ち、我も立つことを思ふなり」



石田梅岩は、幼年のころから周囲に嫌われていました。ど
うしても人に対して意地悪になってしまったらしい。15歳の
ころそれが悲しくなり、それをなんとか変えようとしました。

この、「性格を変えたい」という思いがそのまま梅岩の思想
の骨格になった。梅岩はこれを「心を知る」と言っています。

梅岩は「性格は変えられる」と考えた。それには自分の性格
の構造を知ることが必要であった。そして、いったいどの層
に自分の悪癖が潜んでいるかを突きとめることに専念しまし
た。

梅岩の「心学」とはまさにこのことで、
それを梅岩は「手前を埒あける」と言った。

「埒」とは柵で囲われた馬場のことをいうのだが、その「埒」
をあけていく。つまり埒(らち)をあけるとは、自分の限界
や壁を取り去っていくことをいう。

梅岩の「性格を変える」というのは、別の新しい人格になる
というのではない。使い慣れた手垢のついた性格はほって
おき、心の奥に隠れているピュアーな性格を取り戻していく
ことが「手前の埒(らち)をあけていく」ことなのです。

自分を変えるには、古い層の性格を捨て去って、ふたたび
身に付けないこと。それを梅岩は、「一も舎(す)てず、一に
泥(なず)まず」と言いました。

自分が捨てられないものには馴染まず、自分が馴染めない
ものは捨ててしまうこと。つまり、知らない間に身に付いた本
当の自分とは異なるものを知って、それに馴染まないように
すること。本当の自分ではないものを自分のように思い込ま
ないことです。

大日経の中心となる教えに「如実知自心」があります。「実
のごとく自心を知る」、ありのままのおのれの心を知るとい
う意味ですが、梅岩の教えの中核となる「本当の自分では
ないものを自分のように思い込まないこと」と同様のことを
言っているのではないでしょうか。

ろくろくにとっての「人たる道」も「如実知自心」を探求する道
であります。それはひたすらありのままに自分の心を見つめ
続ける道であると考えます。


人の一生いろいろあるが

良いも悪いもなにもない

まことの道のありようは

はからい尽きたただの道

鈴木格禅



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コメント
この記事へのコメント
リトル・ブッダ つづき
リトル・ブッダのDVDが手元にありましたので、
シッダールタが自分の自我を自らの手で引っ張り上げる
シーンを見直すことができました。

菩提樹の下で三昧の境地に入っていたシッダールタは、
自分の自我をはっきりと客観的に観察することができた
のですね。

自我こそが様々の恐怖や欲望や執着のもとであって
「本当の私」とは別個のものなのだということを悟った
のだと思います。

ですから荒れ狂う嵐も、あでやかに踊る美女たちも、
何万もの兵がこちらに向かって放つ火矢も、
自我である思考が作り出す夢、幻であり、実態はない、
と喝破したのでした。


では、このように今生きている私たちが、自我なしで生
きることができるかというと、できない!と言わざるを
えません。

計画を立て、共通の時間の中に生きる私たちにとって
自我はなくてはならないものであります。なくてはなら
ないものですが、私=自我ではない。

放って置くとトラブルメーカーになる自我ですが、
注意深く観察し続けると、借りてきた猫のように
驚くほどおとなしくなります。

自我を観察し、おとなしくさせる時のポイントは、

決して批判しないこと。
自我のありのままを受け入れること。



2010/05/12(Wed) 18:14 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
リトル・ブッダ
シッダールタ王子が大きな菩提樹の下で
悟りを開く前の夜、マーラ(魔王)は艶やか
な美女達に彼を取り囲ませ、彼を誘惑し
ようとしましたが、シッダールタは惑わされ
ることはありませんでした。

次にマーラは、何万という軍隊で彼を取
り囲ませ、火のついた矢を放ちました。
しかし、シッダールタは動ずることがあ
りません。

そしてついにひろぼうさんのおっしゃる
シ-ンになるのです。

シッダールタが座っている目の前の水溜
まりから、手がスルスルっと出て来ます。
彼は、なんのためらいもなくその手を強
く握って引っ張りあげます。

引っ張り上げられたものは、シッダール
タ(シッダールタに化けたマーラ)でした。

マーラ「さとりの境地を求めるものよ。
わたしの神になってくれ。」

王子「家を作る者よ、やっと会うことが叶
った。汝は二度と家を建ててはならぬ。」

マーラ「だが わたしは お前の住む家だ
お前はわたしの中に住む」

王子「汝はわたしの自我だ。夢、幻であり
実態はない。この大地が証を見せるだろう」

と王子が言うとマーラは消えてしまいます。

そしてシッダールタに金色の後光が射しは
じめます。シッダールタがブッダになった
瞬間です。


すばらしく感動的な場面ですね。

2010/05/12(Wed) 14:02 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
自我を手放す
『リトルブッダ』の最後の試練☆水溜まりから差し伸べられた幻の自分[自我]を救い出すべく手を取り、一度は引き寄せてしまう、幻の自分[自我]手を自分の手から放してしまう勇気あるブッダのワンシーンは私の一生の宝物です

ろくろく先生から救われた一番の教え☆
[自分が]と[自分のもの]の概念さえ手放せたら…全てから自由に成れました \(^ー^)/全ての自分の中の無意味な葛藤や戦いから解放されました♪~θ(^0^ )
但し、自分自身の肉体すらも手放し解放されたい気持ちも山々なれど…(;_;)
自分と人様との間に『心』が生まれ、大切な生まれた『心』を置き去りに出来ないのが、私の最大の欠点であり、愛すべく部分でもあります(*^o^*)

不器用な、ひろぼうは、人様との間に生まれてしまった『心』を大切にし過ぎて、相手を重たくさせてしまいますf^_^;

子育ての経験者なら簡単に解る人様との間に生まれた『心』との接し方は子育て経験の無いひろぼうには永遠のパズルです?

bat…最近はシンプルに『お構いなく(^∇^)/~~』が、お互い感謝し合ってさえいれば…たとえ、おんぶに抱っこの関係でも、重たい関係でも、尊敬し合う関係でも、思い遣り合う関係でも…結局の所、お互いに『お構いなく(^-^)V』が一番楽な『心』のやり取りであると、悟ってしまいました♪~θ(^0^ )
そしたら、一気に人様との付き合いも楽になり、相手も楽に出来る様に成れましたV(^-^)V
そして、幸せにしたい『心』にも、やはり、過ぎたるは及ばざるがごとし…は確実に当てはまってしまいます悲しいけれど、親切心さえも押し付けになる(;_;)自我って奴は扱いにくかとです(-_-#)
あぁ~(-"-;)
竹を割ったような、サバサバした性格に成りたい~!
糸引き納豆では鬱陶しいですよね~

ちなみに、納得は大好物ですが(笑)(^w^)
とりあえず、あるがままの自分の中の無限数の自分を、一つに統一してナチスのような独裁的な捕らわれた自分に成らないように…無限数の自分の無限数の主に素直に従う召使いであろうと思います。悪い自分の主は無視↓無視(ノ><)ノ
一度だけ、祖父のお葬式でお坊様の唱える般若心経に体中が『ありがとう』に溶けてトランス状態に全身が消えた感覚になり、嬉しさで部屋中に響く程号泣し。 祖父が私の体を使ってみんなに感謝の気持ちを伝えたかったと感じました☆合唱
2010/05/11(Tue) 15:34 | URL  | ひろぼう #2ySkFsy6[ 編集]
こちらこそです(;_;)
今日からは『ねばならない!』を下ろし持ち前の感受性を活かし、常に感謝と思いやりとユーモアを忘れず(^O^)
ろくろく先生から、人たる叡智を学ばせて頂いただきま~す
カチカチ頭でっかちでは気持ち良く飛べませんね
『なんとなく、こうしたいなぁ~♪て』 感じを大切に、少し楽に楽しんで生きてみます(*^o^*)

素敵なやまんばさん からのアドバイスを
ありがとうございましたo(^-^)o

でもでも、たま~には、若輩者らしく…えぇかっこコメントも、してみたく成りますが(^w^)

ビシバシと、叩いて鍛え上げてやって、おくんなまし…f^_^;
今日は何だかスペシャルディです(^_^)v
私は大の映画好き♪
話題のアバターの奥深いコンセプトは、
人間視点の2012より好きでした…

デビッド・クローネンバーグの『スパイダー』はサイコ物ではサイコ~でした
私はミニシアター系がどうしても心に残ります♪
『一億分の一』は、起こり得る最高傑作でした!
是非是非(-^〇^-)

『ハイテンション』 『屋敷女』は流石フランス映画!怖さハンパない!容赦ない 『みんなの幸せ』は フランス映画ならではの笑えるエグい怖さでした。
ろくろく先生ご推薦の『リトルブッダ』は難解ではありましたが…一生心に残る不思議な作品です♪ ありがとうございました(⌒~⌒)
又いろんな情報交換しましょう(≧∇≦)

『12人の怒れる男』 『羅生門』『無法松の一生』は大好き♪
『12人の優しい日本人』もパロディ秀作 ですよ!!
しかし、陪審員制度は日本人には向いて無いですよね~(T_T)
後、私は死刑は絶対反対派です(°□°;)皆様はどうですか?
今日はハイテンション♪にて長々コメントお許し下さいませ
(>_<)m(_ _)m(◎o◎)
2010/05/11(Tue) 03:09 | URL  | ひろぼう #2ySkFsy6[ 編集]
\(^ー^)/
ひろぼうさん、コメントありがとうございます。
喜んで頂いてよかったです。

コメントをすることは、想像以上になにかと大
変なことだと思いますが、コメントをすること
によって得るよろこびもまた、格別のものが
おありのことでしょう。

「踊る阿呆に見る阿呆、
同じ阿呆なら踊らにゃ損々」

同じ阿呆なら踊った方がいいですよね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

m(_ _)m

2010/05/10(Mon) 17:54 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
感服しました…☆
ろくろく先生♪

今日『母の日』に心から、生まれて来て幸せだと堂々と母に言えます\(^ー^)/

『人たる道』シッカリと胸に刻んで、生きて♪そして逝きますp(´⌒`q)

『4人の妻を持つ男』でろくろくワールドにすっかり夢中になり、『立派な死』で勇気を振り絞って遂にコメントを…☆
『人たる道』なんて生意気で浅はかな私のコメントに個人的に素晴らし過ぎる解答して下さり、ただただ、ありがとうございます\(^ー^)/
本当に偶然?必然?ろくろく先生に出逢わせて頂けた自分の運にも自信が付きました(*^o^*)

曼荼羅や生きるコツなどなど、さり気なく一生懸命色んな奥深い未知なる事を伝えて下さり、感謝感激の日々です(^w^)

これからも、生意気なひろぼうコメントに、どうか…飴と鞭で正しい生活へお導き下さいませ(・_・;)
宜しくお願い申し上げますm(_ _)m

その為にも、いつまでもお元気で穏やかな日々をお過ごし下さいませ(;∇;)/~~お願い致します☆♪
2010/05/09(Sun) 18:24 | URL  | ひろぼう #2ySkFsy6[ 編集]
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