2010年02月20日 (土) | Edit |
どこか大リーガーのイチローを思わせる風貌のダンサー
のピエール(ロマン・デュリス)は、心臓病で余命わずかだと
告げられる。助かる方法は心臓移植しかなく成功率は40%。

弟を案じ同居を始めるエリーズ(ジュリエット・ビノシュ)、
とてもいい役を演じています。こんなお姉さんがいてくれたら
ありがたいですね。社会福祉士として働きながら3人の子供を育
てる彼女にとって日々はせわしなく、ただ過ぎていくもの。

もう若くないと人生を楽しむことを諦める姉に「男に捨てら
れたって人生終わりじゃない。生きているんだ、人生を謳歌
しなければ」とピエールは言う。


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(2009/08/26)
ジュリエット・ビノシュロマン・デュリス

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ピエールの今の一番の楽しみはアパートのベランダから
パリの街を行き交う人々を眺めること。

歴史学者の第一人者ロランは、大学で彼の講義を受ける
レティシアに年甲斐もなく恋をしてしまう。彼は「君は
美しい」と匿名のメールをカフェから送り続ける。

ピエールが通う街角のパン屋の女主人は、従業員の働きぶり
にいつも文句ばかり言い、すぐにクビにしてしまう。ほんと
にパリのどこかに居そうな人です。

一方、離婚後も元妻と市場で働くジャンは、買い物に来る
エリーズに好意を寄せるようになっていく。

姉にアパートの玄関で別れを告げ、最期の場所となるかもし
れない病院へと向かうタクシーの中、ピエールにはパリの街
と人々がとても愛しいものに感じる。

誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。皆、今がホント
は幸運なんだということに気づいていない。歩いて、恋して、
口論して、遅刻して、なんという幸せ。気軽にパリで生きら
れるなんて。

死を意識しはじめたピエールには、彼らのありふれた日常が
とても愛おしく思えてくる。そして、今、彼の目に映ってい
るのは、陽光に満ちあふれた、パリの空・・・・・

星☆☆☆☆であります。




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