2009年10月08日 (木) | Edit |
なんの予備知識もなく見始めたのでありました。
テーブルの上には沢山の写真が無造作に置かれています。
カメラはターンしながらいくつかの部屋を素通りして
広いベランダで止まります。

そこで見覚えのある映像に、ハッとしたのであります。

アラーキー(荒木経惟)の写真は一度でも見たことがあるなら
すぐにそれが彼の写真だと分かるのです。
なぜでしょうか?

アラーキーの写真は大好きで、彼の写真集を何冊か持って
いましたので、そのなかに、このベランダの写真が載って
いたのだと思います。


すぐに調べてわかったのですが、
『東京日和』(とうきょうびより)は、荒木経惟・荒木陽子著の
私的小説を原作とした竹中直人監督の映画だったのです。
(1997年10月18日公開)


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(2000/04/19)
竹中直人中山美穂

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竹中直人が演ずる写真家(荒木経惟)は、
どちらかといえば気難しく、怒りっぽくて
わたしがイメージしていたアラーキー、
あっけらかんとしていて、明るくさっぱりとした印象とは
かなり違っていました。

奥さんの陽子さんが亡くなってから、
「現在のような明るい性格になった」と、
なにかのインタビューに答えているのを見たことがあります。

「東京日和」は、愛妻を病気で無くしてしまった写真家の話です。
奥さんのヨーコ役を中山美穂がみごとにこなしています。
彼女はこの年の日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を獲得して
います。

「東京日和」は、第21回日本アカデミー賞を総なめにしましたが、
けっしてわかりやすい映画ではないと思います。
何度か見直すつもりの方がよいかもしれません。


アラーキーが大好きなろくろくでありますので、
この映画の評価は星☆☆☆☆☆です。

第21回日本アカデミー賞
優秀作品賞
優秀監督賞:竹中直人
優秀主演男優賞:竹中直人
優秀主演女優賞:中山美穂
最優秀音楽賞:大貫妙子
優秀脚本賞:岩松了
優秀撮影賞:佐々木原保志
優秀証明賞:安河内央之
優秀美術賞:中澤克巳
優秀録音賞:北村峰晴
優秀編集賞:奥原好幸

第12回高崎映画祭
最優秀主演女優賞:中山美穂

第22回報知映画賞
最優秀新人賞:松たか子


「センチメンタルな旅」荒木の写真集。
ここでの柳川の旅の場面が映画の中で再現されている。

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荒木 経惟

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コメント
この記事へのコメント
乳房・花なり
女流歌人宮田美乃里さんの左胸が切除された写真は
衝撃的でしたね。

進行性の乳癌に冒され、余命数ヵ月と宣告された彼女は
自ら希望して荒木経惟さんに写真を撮ってもらいます。

乳房を切除される前の写真ではなく、切除後の写真を
撮るというのがすごいですね。

これがまた美しい・・・・・


2009/10/16(Fri) 19:48 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
写狂人の旅、見ましたよ^^
人の顔を撮る。

撮り方が上手。本音の呼びかけだから、相手に即刻通じる。

シャッターチャンスは二度と現れない、同じ表情など、未来永劫出てこない!

自分と相手とがぴったりと重なる瞬間 
「美し~~~~い!」 

額に汗が滲み出ている。

目覚めていないとできないこと。目がカメラ。何をしているときでも、シャッターだけは押されている。
アラーキーさんが、話をしておられるのを聞くと、呼吸が早いのか、いささか疲れますが、作品が良いので、画面に惹かれ続けました^^。

なんでもない景色を撮っておられるようなのに、アラーキーさんが写真に収めると、そこにはまったくちがった景色が現れている。さすがですねえ~~~

Tシャツ、お墓に供える花、その時の靴(右と左の色がちがうし、どうやら、花と同じく、自分で塗っておられるのだと思う。)マフラー、帽子、髪の毛のハネの角度。なかなかおしゃれな方だと思いました。

写真は瞬間を捉え続ける。
アラーキーさんはいつも瞬間に立っている。



しかし、頬をピンクに染めて、なんとエネルギーのある人なのでしょう。ふ~~~



2009/10/16(Fri) 13:47 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
「写狂人の旅~アラーキーと歩く4日間~」
放送日: 2009年10月15日(木)
BShi 午後8:00~午後9:30(90分)

再放送日:2009年10月18日(日)
BShi 午前10:00~午前11:30

NHKの「BShiプレミアム8」で
「写狂人の旅~アラーキーと歩く4日間~」
が放映されます。楽しみです。

2009/10/10(Sat) 19:05 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
「ラースとその彼女」
ご覧になりましたか。

村中の人々がラースを応援し、支え続けたのは
感動的でした。

ラースを慕い続けた彼女にしても、普通だったら
気持ち悪がって避けてしまうことでしょうが、
忍耐強く待っていてくれました。

ありそうだけどこの世にはありそうにない、
夢のような映画だったですね。



2009/10/10(Sat) 18:52 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
ラースとその彼女
今、見終わりました。

人間とは摩訶不思議な動物なんだなあとしみじみ思いました。

幼少時に両親を失うということは、精神に大変な重荷を背負うことになるのだと今更ながら思い知りました。

この映画で一番すばらしいと思ったことは、ラースを取り巻く周囲の人々が、ラースの妄想を受け入れ、付き合ってくれたことだと思います。また、女医の精神科医の存在もラースの成長に大きな力になったと思いました。大人への通過儀礼。誰しも多少の危険を伴うと思いますが、ラースが大人へと脱皮する時の苦しみがひしひしと伝わって、見ているやまんばも思わず祈るように応援しておりました^^やれやれ、ほっといたしました。

それにしても、この主演の男性、この役にぴったりでしたね。そして、なんと柔らかいピンクの色が似合う人でしょう^^
2009/10/10(Sat) 05:41 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
映画「七つの贈り物」
「七つの贈り物」を観てからの感想は「違和感」でありました。

たとえば死を受け入れていない。
前提として「死は悪である」という先入観がある。
東洋では、死は終わりではない。悪でもない。

このごろろくろくは、死は通過儀礼であるから、そんなに重要な
ことではないと考えるようになりました。

さまざまな病気や苦しみも、痛みも、とても大切なことなんだと
思うのです。ですから、ただ心身の苦しみや痛みを取り去ること
のみが重要なのではないのです。

唯物論的な見方、解決の仕方だなぁと思うのであります。

一方、10/13掲載予定のクリント・イーストウッドの
「グラン・トリノ」は、文句なしの傑作であります。
是非ともごらんください。


2009/10/09(Fri) 12:38 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
アラーキーと呼ばれているのですか
やまんばはいつかどこかのテレビでこの方の写真と本人をみたことがありました。

写真よりも 人物本人が大変印象に残りました。

一般の人々に交じっていると、その人はぴょんぴょん飛んでいるように見えました。
まるで本人そのものがカメラのレンズそのものみたいでした。

本音で生きている 
感じたまま生きている

岡本太郎さんや、棟方志巧さん のような「存在そのものが芸術品」のような印象の人でした。

やまんばさっそくレンタルショップに行ってきました。
シュン・・・・店員さんが二人で探してくださったのですが・・・この前まで、ビデオであったのですが、といわれ、探して連絡してくださるということでした。

そこでやまんばは、お小遣いも入ったので、この前紹介をいただいたDVDを借りてきました。

最初は「七つの贈り物」をみました。
ある事故をきっかけに、自分の命と引き換えに、人を生かす・・・お話ですが、やまんばはなんとも複雑な気持ちになりました。・・なぜだろう?…とても残酷な印象が残り、なんだかしょげてしまい そのまま眠ってしまいました。

愛する人の命をいただいてまで生きるより、その人の胸の中に抱かれて、心安らかにあの世に旅立てたほうが、どんなに幸せだろうか・・・・今朝は はっきりそう思います。

まあ、しかし、それではこの映画にはなりませんね^^^^
これは現実ではなく、映画のお話で、本当によかったと思いました^^^^
2009/10/09(Fri) 07:26 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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