2009年04月19日 (日) | Edit |
あの「おくりびと」をDVDで観た。
上映時間は2時間10分とちょっと長めだったけれど
あっという間に観終わった。

納棺師役の本木雅弘さんの納棺シーンの美しさに
思わず吸い込まれてしまうなど、
印象的なシーンはいろいろとあったけれど、
わたしは石文(いしぶみ)についてのエピソードが
とても印象的だった。

「おくりびと」の脚本を書いた小山薫堂さんは
「物語をつくる上で、最初に“石文”を使おうと
思ったんですよ。いま携帯電話全盛で、伝える側も
伝えられる側もいかに楽ちんに伝えるかという時代
じゃないですか。

石文は向田邦子さんのエッセイで最初知ったんですが、
石を選んで渡し、相手に思いを伝えるもの。これを何
年も前から思っていたんですね」と語っている。

おくりびと [DVD]おくりびと [DVD]
(2009/03/18)
本木雅弘広末涼子

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監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
撮影:浜田毅
音楽:久石譲
プロデューサー:中沢敏明、渡井敏久
製作国:2008年日本映画
上映時間:2時間10分
配給:松竹

http://eiga.com/movie/53337/video

ストーリ
遺体を棺に納める“納棺師”という職業を通して、様々
な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。
監督は「壬生義士伝」の滝田洋二郎、音楽を久石譲が担当。

ひょんなことから納棺師の見習いとなった元チェリストの大悟は、
妻の美香には冠婚葬祭の仕事とごまかして働いていた。

日々とまどいながらも様々な死と出会い成長していく大悟と、
それを見守る美香を本木雅弘と広末涼子が好演。

第81回アカデミー賞で、日本映画史上初の外国語映画賞を受賞
した。


昔、ひとがまだ文字を知らなかったころ、
遠くにいる恋人へ気持を伝えるのに石を使った、
と聞いたことがある。

 男は、自分の気持ちにピッタリの石を探して旅人にことづける。
受け取った女は、目を閉じて掌に石を包み込む。

尖った石だと、病気か気持がすさんでいるのかと心がふさぎ、
丸いスベスベした石だと、息災だな、と安心した。

「いしぶみ」というのだそうだが、こんなのが復活して、
「あなたを三年待ちました」

 沢庵石がドカンとほうり込まれても困るけれど(ほんとにそうだと嬉しいが)、
「いしぶみ」こそ、ラブレターのもとではないかと思う。


『男どき 女どき』向田邦子著(新潮社刊)『無口な手紙』より
男どき女どき (新潮文庫)


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