2008年12月18日 (木) | Edit |
A・スマナサーラ著「自分に強くなる」サティ瞑想法 国書刊行会より(20)


結局人は不安なのです。

決められた方法で食べないと、叱られたり、
変な目でじろじろ見られたりするのではなないかと
心配して、びくびくしながら生きているのです。

自分のアパートがあって、これは私の部屋だ、
私の城だから自由だといっても、少し大きな音で音楽を
聴いたらすぐに隣りの人が文句を言ってきます。

大家さんに、出て行けと言われてしまします。


私のものだ、私の自由だといっても結局その程度です。
では自分の考えや知識は「私のもの」だから自由だろうと
反論する人がいるかも知れません。しかし、そうでしょう
か?

何でもかんでも自由に考えて発言していくと、まただれか
に批判されたり攻撃されたりします。発言内容によっては
社会から追い出されてどこかに逃げなければならなくなっ
てしまいます。

また自分の知識は「私のもの」だとおもっていても、その
知識は毎日減っているのです。毎日毎日知識を積み重ねて
いっていることが事実であるならば、

皆さんは途轍もない偉い知識人になっているはずなのに、
ぜんぜんそんな人間はいない。結局人間はどんなに勉強し
たところで大同小異、たいして変るものではありません。

なぜかと言えば、いろいろ勉強して頭に詰め込んでも、
同時に知識はどんどん消えていっているのです。

だからもし毎日勉強することをやめたら、どんどん知識が
なくなってしまって、何も知らないバカになってしまう。
それを防ぐことはできません。

人間の頭は知識がどんどん抜けていってしまうようにでき
ているのです。

そのなかで私たちは「私」と言う概念をつくって、「私が
ここにいる」「この私を守るためにはいろいろなものが必
要だ」といって、必死で苦労してがんばっている。

でもそうやって一所懸命にがんばっても、いろいろ苦労す
るだけで結局何ということもなく死んでしまうのです。

これは非常に残酷な事実で、私たちにとって気分のいい話
ではないのですが、元来ほんとうの話というのはおもしろ
くないものなのです。気分が良くなるおもしろい話は、た
いていは嘘の話とおもって間違いありません。

お釈迦さまは、頭を洗って世界を新しい目で見て下さい。
ありのままを見て下さい、頼ることができないものに頼っ
てはいけません、執着してはいけませんと仰っているので
す。

水を飲むときに紙コップが役に立つからといって、紙コッ
プをカバンに入れて持ち歩く人はいません。もしもそうい
う役に立つものをすべて持ち歩いていたら、ゴミだらけの
なかで生活しなければならなくなります。

また電車でいろいろな所に行けるから電車は頼りになると
いっても、電車に住むわけにはいかないし、どこかへ行く
ときにちょっと頼りになるだけです。

ちょっと役に立てばそれで終わりです。すべての“もの”
はそれだけの価値にしかすぎません。ですからものに頼る
ことをやめて、ものから離れることを学ばなくてはいけま
せん。



次回につづく


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テーマ:仏教・佛教
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
知識がどんどん抜けていってしまう
「もし毎日勉強することをやめたら、どんどん知識が
なくなってしまって、何も知らないバカになってしまう。
それを防ぐことはできません。

人間の頭は知識がどんどん抜けていってしまうように
できているのです。」

ほんとうにそうだなと思います。

そういう意味では、大切な教えは繰り返し、繰り返し
学ばなくてはならないなあと思います。

また一方で知識をひけらかしていても「知識がどんどん
抜けていってしまう」ので知識には限度があるなあと思い
ます。

そしてスマナサーラさんが仰るように「一所懸命に
がんばっても、いろいろ苦労するだけで結局何とい
うこともなく死んでしまう」のです。

何ということもなく死んでしまえたら目出度しですが
本当のことを理解することもなく、無闇に苦しむのだけは
勘弁してほしいです。

ですから知識や、思考に依存した生き方は少しづつやめに
していくことが本道だと思っています。

それをお釈迦さんは「頭を洗って世界を新しい目で見
て下さい。ありのままを見て下さい、頼ることができ
ないものに頼ってはいけません、執着してはいけませ
ん」と仰っているのでしょうね。

ではどうしたらいいのでしょうか。
知識や、記憶に依存しない生き方をしていけばいいの
ですよね。それはありのままを観察することなのだと
思います。




2008/12/18(Thu) 19:18 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
今朝も朝日がきれいです
おいしい空気でみたされています。
木々は呼吸し、鳥も可愛い声でさえずっています。
紅赤の山茶花が冷たい霜の降りた庭に、咲いてます。
耳を澄ますとまるで交響曲が流れているようです。

波風立つ日、穏やかな日、苦しくて涙があふれる日々、
思うようにいかない日、わずかな人の心にも感謝でいっぱいになる日、どれもこれも生きていればこそ!

こうして、何枚か日めくりカレンダーをめくっていくと
お迎えがやってくる日が来る。
たんたんと たんたんと・・・^^^^^^^^^^
2008/12/18(Thu) 08:06 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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