2008年12月17日 (水) | Edit |
A・スマナサーラ著「自分に強くなる」サティ瞑想法 国書刊行会より(19)


同じように、私たちの身体もまたまったく頼りには頼りには
ならないのです。

いくら運動をして食べものに気をつけて規則正しく生活して
いても、いつ死んでしまうか自分でも分からないでしょう。

ある日突然自分自身の細胞が自分に逆らってくることさえあ
るのです。たいていの人のDNAのなかには、ガンになるよ
うなプログラムのミスがあると聞きました。

自分の細胞のなかにそういう欠陥があるならば、もうどこに
も逃げることはできません。


自分自身の身体さえ頼れないのですから、人間はその一生を
何かにたよるという生き方だけはしてはならないのです。
何にも頼ってはいけません。

頼れば頼るほど失望の繰り返しとなり、最後は挫折感に見舞
われる羽目になるのです。そういう何かに頼ったりせず、何
にも頼らないつよい心をつくることが仏教でいう解脱なので
す。

しかし残念ながら、人間の心は弱虫です。すごく弱い。いつ
でも大変不安なのです。人はその不安から何とか逃げ出した
くて、ものに頼ろうとします。

そして懸命にいろいろなものを集める。でもいくらものを集
めても、結局「私のもの」ではないことに皆さんが気がつか
ないのです。

おかしいと言えばおかしいことですが、結局「私のもの」で
はありません。この世にはほんとうに自分の自由になるもの
など何もありません。

ものだけではなく、人は生きることさえ自分の自由にできま
せん。皆さんご大層に私が、私がなどと言っていますが、ほ
んとうに好きなように自由に生きている人がいるでしょうか。

だれひとり自由に生きている人などいません。いつのまにか
だれかが決めた生き方に従っているだけです。決められた時
間に寝て、決められた時間に起きて、決められたとき決めら
れたように食べているだけでしょう。

それを偉そうに自由だ、幸福だなどと言っていますが、いっ
たいどこがそんなに自由でしょうか。

ほんとうに自由であるならば、食べることくらいは自分の好
きなように食べればいいのに、食べる時間も食べ方もぜんぶ
きめられているやり方に従っています。



次回につづく
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テーマ:仏教・佛教
ジャンル:学問・文化・芸術
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自給自足
二三日前のTVで水道局を退社して、自給自足を目指している
人の奮闘記をやっていました。

電気は太陽光発電、水は雨水を貯めてトイレや畑に再利用、
お米や野菜はすべて手作り。最初は不承不承の奥さんも段々
と慣れてきて、楽しそうに味噌造りを手伝っていました。

これからはこうした新しいタイプの自給自足の人が増えて
くるかもしれませんね。


スマナサーラが仰っているのはこういう自給自足をしなさい
ということではないのですよね。メンタルな意味で依存心を
持たないようにしましょう、ということでしょう。

手や足は折れるかもしれません。目が突然見えなくなるかも
しれません。ガンになるかもしれません。ある日突然街を
歩いていたら交通事故に巻き込まれて死んでしまうかもしれ
ません。

だからといって誰もいない島でロビンソークルーソーみたい
に自給自足するわけにもまいりません。他の人々と集団生活
を営むのが人間の習性なんですからね。

スマナサーラの仰るとおり、不自由ではありますが支え合っ
て生きていくしかありません。食べる時間も食べ方もぜんぶ
きめられているやり方に従ってでも・・・



2008/12/17(Wed) 18:01 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
頼るなといわれても・・・
それは無理。
この世界、みんなで団子のようになって生きている。
やまんばが今ここに座っている。
パソコン、暖房、家具、服、コーヒー、めがね、もろもろを包む家、道路、お店、車・世界が広がればなんとたくさんの人にお世話になっているのでしょう。
しかしやまんば、心は、本当に頼れるものはないという大前提で、暮していかねばなりません。誰かに期待したことが裏切られたと思うのは、まちがいだと、自分に言い聞かせていかねばなりません。みんな同じ弱い人間だからこそ、一人一人が今日一日生きて、ささやかだけど、人に役にたつことを、ちょっとでもしていけば、全体からしてみれば、とてつもない大きな力となっていくのだと思います。
右をむいても、左をむいても、上下をみても、「ありがとうございます」と言わずにはおられません。


2008/12/17(Wed) 08:17 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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