2008年12月02日 (火) | Edit |
ひろさちや著「狂い」のすすめ 集英社新書より(4)
Ⅰ「狂い」のすすめ(4)


そんな奴隷・太鼓持にならないためには、
われわれは自分を弱者だと自覚することです。

なんの権力もない弱者だと自覚した人は、
まず第一に世間を信用しなくなります。
世間に踊らされることはなくなるのです。

だってね、世間というものは、信用できますか!?
ころころ、ころころ変ってしまうのが世間の常識です。

やれ植林だ、と言って杉の木ばかりを植えちゃった。
おかげで花粉症に悩まされる。


戦争中は「贅沢は敵だ!」と言っておいて、戦後になると
「贅沢は素敵だ」に変ってしまう。そして昨今は「もった
いない」という言葉を流行させています。

「もったいない」と言うのであれば、自動車なんかオンボ
ロ車でいいのです。ミャンマーに行けば、日本の中古車が
いっぱい走っています。

どうして日本人は新車に乗るんでしょうね。一生に一台に
すればいい。ああ、もったいない、もったいない。

ともかく世間を信用してはいけません。世間の常識は、世間
そのものにとって都合のいいものを一般大衆に押し付けてい
るだけのことです。

だから、都合が悪くなると、その常識を変えてしまいます。
そんな常識に付き合っていると、われわれは臍を噛むはめに
なりますよ。ご用心、ご用心。

こんな話があります。
昔の中国の話です。ある男が仕官しようとして、時の皇帝は
文人を重用されるということで、一生懸命学問に励みました。

そしてようやく任用されそうになったとき、皇帝は死んでし
まった。新しい皇帝は武人を採用します。だから男は、こん
どは一生懸命、武術を習います。

そして、ようやく武術でもって仕官できそうになったとき、
また皇帝は死にます。新しい皇帝は若者だけを採用します。
男はあまりにも年を取っていたので、結局、仕官できなか
った。

世間に振り回された男の悲劇ですね。
世間なんて、信用しちゃあいけませんよ。

それで、世間を信用しなくなると、われわれは、
――自由―― を獲得できるのです。
奴隷をやめて自由人になれます。

“自由”という言葉、いろんな意味に使われますが、
ここでは「自分に由る」という意味です。

世間の常識に由って判断するのは「世間由」であって、
それだと世間の奴隷です。世間と違った自分の判断に
由るのが自由人です。

ということは、自由人は世間に楯突いている人間です。
世間の中をすいすいと泳いでいる人間が自由人に見られそう
ですが、あんなのは太鼓持ちであって、真の自由人ではあり
ません。

真の自由人は世間からちょっと距離を置いて、世間を信用せず、
むしろ世間を軽蔑し、軽蔑することによって世間に楯突いてい
る人間です。あなたも、ぜひ自由人におなりください。

簡単になれますよ。
まず、自分が弱者だと自覚すればいい。

そうすると、どうせ世間は弱者に味方してくれるわけがないか
ら、世間を信用しなくなります。

そうすると(二度も同じ接続語を使うのは関心しませんが)、
世間の常識に対して眉唾になります。

そうすると(三度目ですね)、自分の独自の思想・哲学が持てる
ようになります。

思想・哲学といったって、そんなに大袈裟なものではありません。
〈みなさんはそうおっしゃいますがね、わたしはそうは思いませ
んよ……〉と心の中で呟く、それだけのことです。

それだけで、あなたは自由人なんです。
簡単でしょう。ぜひ自由人になってください。




次回につづく


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テーマ:哲学/倫理学
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
自由人
自由とは「自分に由る」という意味。
多くの日本人は世間の常識に由って判断するので、
ひろさちやさんは、それは「世間由」であると言う。

「世間と違った自分の判断に由るのが自由人」である
のであれば、不詳ろくろくも自由人のひとりなのかも
しれません。まあただ、世間様の常識が欠落している
だけなのかもしれませんが・・・

もっともひろさちやさんによれば「みなさんはそうお
っしゃいますがね、わたしはそうは思いませんよ……」
と心の中で呟くだけで自由人になれるそうですからこ
とはいたって簡単です。



やまんばさんお久しぶりです。
おかげさまで、ろくろくもしっかり休むことができま
した。ありがとうございました。m(*-ω-)m

またいつでもご遠慮なくおやすみください。



2008/12/02(Tue) 19:50 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
おはようございます
ろくろくさん、皆さんお久しぶりです。
やまんばは前回の嫉妬の記載から、表に出ないほうがいいのかな?と少し遠慮していたら、二組続いてお客様があり、やっと再開できると思ったのも束の間、今度はパソコンが壊れてしまったのです。
あれ~~~~~

この間、ブログのない生活はリズムがとれず ちぐはぐとして、いつのまにかここブログはやまんばのもう一つのすみかのような存在になっていることに気がつきました。
毎朝、心に栄養剤を飲ませていただいているのだなあと思いました。ろくろくさんのコメントも楽しみの一つになっているようです。
いたらぬやまんばですが、これからもよろしくお願いいたします。

今日の掲載の言葉で印象的なのは自由人と世間由(人)でした。



2008/12/02(Tue) 09:41 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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