2008年09月29日 (月) | Edit |
ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(60)


マハリシ もしあなたが真理を求め、真理のみを求めるならば、
世界を非現実なものとして受け入れる以外に方法がない。

弟子 なぜでしょうか?

マハリシ あなたが世界は実在であるという考えを棄てないかぎり、
あなたの心は世界を追いつづけるだろうという、簡単な理由からで
ある。

存在するものはただ実在だけであるのに、現われを実在と思っていれ
ば、けっして実在そのものを知ることはできない。
この点は「蛇とロープ」の類推で明かされている。

あなたがそこに蛇を見ているかぎり、ロープを見ることはない。
実在しない蛇があなたには実在し、本当のロープはまったく
実在していないもののように見えるのである。


弟子 世界が究極においては非実在だということを、試みに受け入れ
ることは簡単ですが、それが本当に非実在だという確信を持つことは
むずかしいのです。

マハリシ あなたが夢を見ている間は、その夢の中でさえも実在して
いる。夢が続いているかぎり、あなたが見たり感じたりするものは
すべて実在である。

弟子 それでは世界は、夢よりましな何ものでもないのでしょうか?

マハリシ あなたが夢を見ている間に、その実在感覚で何かしっくり
しないようなものがないだろうか。あなたが何かまったく不可能なこ
との夢を見るとする。例えば死んだはずの人と幸福なおしゃべりをす
るとか。

そのときあなたは、夢の中でも自分自身に疑って言うだろう、「彼は
死んだのではなかったか?」けれどもあなたの心は、何とかしてその
夢のできごとと和解して、夢の目的に沿ってその人は生きていてよい
とする。

つまり、夢は夢として、あなたがその実在を疑うことを許さないので
ある。夢でさえそうであるから、ましてあなたが目覚めている経験世
界の実在を疑うことはできない。

それ自身で世界を作り出す心が、どうしてそれを非実在のものとして
受け入れることができよう。今述べたことは、眼が覚めている経験世
界と、夢の世界を比較した意味でのことである。

両方ともに心の作り出したものにすぎず、心がどちらかに没頭してい
るかぎり、夢を見ているときであれば夢の世界の実在を否定すること
ができず、眼が覚めていれば、その世界を否定することができない。

反対に、もしあなたが、心を世界から完全に引っ込めて内部に向け、
そこに安住するならば、ということはつまり、あなたがつねにすべて
の経験の基礎である自己に目覚めつづけているならば、

今あなたがそれしか自覚していないこの世界は、夢の中で経験した
世界と同じように非実在であることがわかるだろう。



次回につづく


↓↓↓あなたの応援↓↓↓(1日1クリック)お願いします。

にほんブログ村 哲学ブログへ人気blogランキング精神世界 ランキング



スポンサーサイト
テーマ:宗教・信仰
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
世界で唯一のリアリティ
やんばさんラーマーヤナの絵、喜んでいただけて
よかったです。


ケン・ウィルバーが、真剣に瞑想の修行をするようになったのは、
聖者ラマナ・マハリシの次の行を読んでからであった、といいます。

「深い、夢のない、眠りにおいて現前していないものは、
リアルなものではない」。

本当のリアリティはいかなる場合でも実在しなければならない。

目覚めた状態も、夢の中での経験も、深い(夢のない)眠りの状態
では実在していませんよね。三つの状態に一貫して存在するものが
「自己」であるというのです。

世界で唯一のリアリティは、実在するものは、「自己」のみである。



2008/09/29(Mon) 20:03 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
はっとした言葉
心がどちらかに(夢と眼が覚めてるこの世界)没頭している限り・・あなたがつねにすべての経験の基礎である自己に目覚めつづけているならば・・・今、あなたがそれとしか自覚していないこの世界は、夢の中で経験した世界と同じように非実在であることがわかるだろう・・自己のみが実在であとは非現実、起きていても、寝ていても、夢・幻の世界なのですか~~~
・・どちらかに没頭している・・という表現にはっとしましたし、どちらも非実在であるというのも、同じく驚きました。
昨日のろくろくさんの紹介のところを開けて読ませていただきました。やはり、やまんばは絵に一番興味をもちました。一瞬の出来事を実に巧みに表現されているのに、うっとりしました^^。ラーマーヤナの物語を読んだあと、私たち全ては神の化身であり、今もこのラーマーヤナの世界が延々と繰り広げていってるのではないかと思いました。いろいろ紹介してくださり、ありがとうございます。
2008/09/29(Mon) 17:11 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック