2008年09月27日 (土) | Edit |
ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(58)


映画館のスクリーンに映される動きについて考えてみるといい。
映画が始まる前に、あなたの眼前には何があるか。スクリーン
だけがある。

映画が始まると、スクリーンの上にあなたはできごとを見る。
どう見てもそれは本物である。けれども行ってそれをつかまえ
ようとしても、なにもつかめはしない。

ただスクリーンの上にだけ、光景は事実として現れている。
劇が終わり、光景が消えたとき何が残るか。スクリーンだけで
ある。

自己についても同じである。ただそれだけがある。
光景は、やってきては去ってゆく。
あなたが自己を把握していれば、
光景の現われに騙されることはないだろう。


自己を無視して、アジュニャーニは世界は実在すると考える。
それはちょうどスクリーンを無視して、スクリーンとは別のものと
して存在するかのように、光景だけを見るのと同じである。

スクリーンなしには光景はありえないのと同じく、見るものなしには
見られるものは何もないことを知れば、惑わされることはない。

ジュニャーニは、スクリーン、光景、その動きは、すべて自己にすぎ
ないことを知っている。光景とともにあって自己は現れた姿をとり、
光景がないときには現れないものとしてとどまる。

ジュニャーニにとっては、自己がどちらの姿をとっているかはまった
く問題ではない。彼はつねに自己である。これどもアジュニャーニは、
ジュニャーニが活動的なのを見て困惑するのである。

弟子 私が、自己を実現した人が私たちと同じように世界を近くする
かどうかという質問をしたのは、まさにその点にせきたてられたから
なのです。

彼が私たちと同じように見るのであれば、昨日不思議なことに写真が
消えてしまったできごとについて、シュリ・バガヴァンがどう感じて
おられるのか、どうしても知りたいのです。

マハリシ (笑いながら)あのマドゥラ寺院の写真のことかね。あの写
真は、何分か前までは、訪問者たちが見ながら手から手へと渡ってい
た。あれは明らかに、彼らが呼んでいた何かの本のページの間にはさ
まれたまま置き忘れられたのだ。

弟子 そうです。あのできごとのことです。バガヴァンはあれをどう
御覧になりますか?みんな一生懸命に写真を探しましたが、とうとう
出てきませんでした。それが必要とされた瞬間に、不思議にも消えて
しまったことを、バガヴァンはどう御覧になりますか?

マハリシ あなたが私を、あなたの遠いポーランドの国へ連れて行く
夢を見ると仮定しなさい。あなたは眼が覚めてから私に尋ねる、

「私はこれこれの夢を見ました。あなたも同じような夢を見ましたか?
それとも何か別の方法で、私があなたをポーランドに連れて行ったこと
を知っていますか?」そのような問いに、あなたはどんな意味を与えよ
うというのかね。

弟子 しかし、なくなった写真に関して言えば、できごとのすべては
シュリ・バガヴァンの眼の前で起こったのです。

マハリシ 写真を見たこと、それがなくなったことは、あなたの今の
問いと同じように、すべてただ心の働きにすぎない。

この点について説明しているプラーナの中の物語がある。



次回につづく


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テーマ:宗教・信仰
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
すべてただ心の働きにすぎない
我々のような凡夫とは違い、世界の賢者、聖哲、覚者が
同じ様なことを語っていますからそうなんだろうなとは
思いますが、まだ実感はないですね。

確かにスクリーン上に写るものをつかまえようとしても、
なにもつかめはしない。しかし、この目に映る風景を
掴もうとしたら掴めるのではないですか。

川の流れに手を入れたら、手は水にぬれますよね。
公園のベンチには座ることが出来ます。
樹木の肌に触れるとガサガサしています。

それでもなお
「すべてただ心の働きにすぎない」
ということなのでしょうね。


「人生とは、泡、夢、水に映る影、蜃気楼のようなもの」
                       金剛経

であるとするならば、
この様なこの世界をよりよく生きるには、

蜃気楼にしがみつかないこと、
むしろ水に流すこと、
放棄することである。



2008/09/27(Sat) 19:20 | URL  | ろくろく #-[ 編集]
今日の印象的な言葉
全ては ただ心の働きにすぎない

スクリーン・光景・その動きはすべて自己にすぎない

というところでした
2008/09/27(Sat) 07:22 | URL  | やまんばさん #-[ 編集]
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