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2015年11月15日 (日) | Edit |
養老孟司著「無思想の発見」ちくま新書より(13)


ここまで、
「自分とは、なんだろうか」
という疑問について考えてきた。

「自分探し」の若者ならともかく、
この世間で働いて生きてきた人であれば、
そんなことを考える暇があったら、

もっと違ったことを考える。
考えると思う。

いまの上役が気に入らないから、
なんとかならないかとか、
給料が安いじゃないかとか、

女房と喧嘩したけど、
どう始末をつけるかとか、
これからなにをしたら儲かるか、とか。
世間ではそれを「現実的」な態度という。

そういう現実的な人に、
「自分とはなにか」
と尋ねたら、

「そんな哲学的なこと、俺は知らん」
というと思う。いうに違いない。

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