碌々(ろくろく)ブログ

先哲の教え、言葉などを通して  心身の健康、真の幸福  そして人生成功の秘訣を  共に探求していきましょう

僧団の拡大 The Community (13)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(31)


結婚式の当日に出家した者として当然のことであろうが、
ナンダは苦行者の生活になかなかなじまなかった。

彼の心は、残してきた美しい花嫁のことでいっぱいであった。
そして、自分はみじめで、家が恋しいと仲間の僧たちにこぼした。

また、僧院生活にはふさわしくないほど外見に気を配り、
当時のおしゃれな男性がするように化粧をしたり、
きちんと折り目をつけた衣をまとったりした。

乞食にも、普通の鉢ではなく、
上品でつやのある陶器の鉢を持って出かけた。


続きを読む

2008-08-31 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

マハリシの福音(23) …… 自己探求(3)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(50)


ニダガーはもう我慢ができず「お前さんは王様と象を見ている。
一つが上で一つが下だ。

それでもおまえさんは、『上』と『下』が
どういう意味か知りたいのかい?」とどなった。

「眼に見え、言葉でも教えたのに、それでもわからないのなら、
行為だけがわからせるだろう。前にかがみたまえ。そうすれば
すべてがすっかりわかるだろう。」

田舎者は言われたとおりにした。
ニダガーはその肩の上に乗って言った。
「よく見ろよ。私が上で王様だ。お前さんが下で象だ。
これでよくわかっただろう?」


続きを読む

2008-08-30 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 4  |  tb : 0

マハリシの福音(22) …… 自己探求(2)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(49)


マハリシ 「私」と「あなた」、マスターと弟子等の区別の
すべては、ただ無知のしるしである。至高の私だけが、在る。
それ以外のことを考えるのは、自分自身を欺くことである。

プラーナに出てくる聖者リブーと弟子のニダガーの物語は、
この場合非常に示唆に富むものである。

リブーは弟子に、二者なき一者である至高のブラフマンの
真理を教えた。博学で理解力もありながら、ニダガーは、

ジュニャーナ(知識)の道を受け入れそれに従うに足るだけ
の確信を持つことができず、生まれ故郷町に帰って、そこで
昔ながらの因習的な宗教を遵守しつつ暮らしていた。


続きを読む

2008-08-29 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

マハリシの福音(21) …… 自己探求(1)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(48)


弟子 人が自己を実現するということは、
どういうことでしょうか?

マハリシ 誰の自己か。それを見いだしなさい。

弟子 私のです。しかし私は誰でしょうか?

マハリシ 自分で探し出しなさい。

弟子 どうすればよいか私にはわかりません。


続きを読む

2008-08-28 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

マハリシの福音(20) …… 平和と幸福

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(47)


弟子 どうすれば平和が得られましょうか? 
ヴィチャーラ(探究)をとおして、平和を得ているとは
私には思えません。

マハリシ 平和はあなたの自然状態である。
その自然状態を妨げるものは心である。
あなたのヴィチャーラはただ心の中でされてきたのだ。

心とは何かを尋ねよ。そうすればそれは消え去るだろう。
想いと別の心というものはない。それなのに思いが湧き
起こると、あなたは、それが起こったところに何ごとか
を推量し、それを心と名づける。


続きを読む

2008-08-27 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 3  |  tb : 0

マハリシの福音(19) …… グルとその恵み(4)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(46)


弟子 グルに贈り物がされるということは、グルの恵みを得る
ことではないでしょうか?それで訪問者はバガヴァンに贈り物
をします。

マハリシ なぜ彼らは贈り物を持ってくるのか。私がそれを望
んでいるとでも言うのかね。私がそれを拒んでも、彼らはそれ
を突きつけてよこす! 何のためか。

それは魚をつかまえるための餌のようなものではないのか。
釣師は魚に餌をやりたがっているのか。違う。彼が魚を食べ
たいからだ。

弟子 モクシャ(解放)に到る前に連続的にイニシエイションする
という、神智学協会の考え方は真実でしょうか?


続きを読む

2008-08-26 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

マハリシの福音(18) …… グルとその恵み(3)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(45)


弟子 どうすれば恵みを得ることができましょうか?

マハリシ 恵みとは自己である。それは得られるべきものでは
ない。あなたはただ、それが在ることを知っていればよい。

太陽は輝くだけである。暗闇を見ない。それなのにあなたは、
近づきつつある太陽に追われて逃げてゆく暗闇について語って
いる。

帰依者の無知は、暗闇の幽霊のように、グルの一瞥で消え去っ
てしまう。あなたは太陽の光に囲まれているのだから、太陽を
あえて見たいと願うならば、その方向へ向きを変えて見なくて
はならない。


続きを読む

2008-08-25 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 0  |  tb : 0

マハリシの福音(18) …… グルとその恵み(2)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(44)


弟子 どうすればグルが見つかるでしょうか?

マハリシ 内在するものである神は、その恵みによって
愛する帰依者にあわれみを与え、帰依者の進歩に応じて
彼自身を現わす。

帰依者は、彼は人であると思い、二つの物理的な身体関係
のような関係を期待する。けれども、神であり自己の化身
であるグルは、

内面から働きかけて弟子が道を間違えたのを知るよう助け、
内なる自己を実現するまで正しい道にあるよう導く。

弟子 それでは帰依者は、何をすべきなのでしょうか?


続きを読む

2008-08-24 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

マハリシの福音(18) …… グルとその恵み(1)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(43)


弟子 グル・クリパ(師の恵み)とは何でしょうか?
それはどのようにして自己実現に導くのでしょうか?

マハリシ グルは自己である……。人は時において、
その人生に満たされなくなり、自分の持っているもので
満足できなくなり、神その他のものへの祈りをとおして、
願望が満たされることを求める。

彼の心は少しずつ浄化され、神を知りたいと願うように
なり、世俗の願望を満たすよりは神の恩恵を得たいと
願うようになる。

そのとき神の恵みが現われはじめる。


続きを読む

2008-08-23 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

マハリシの福音(18) …… 自己実現(3)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(42)


自己以外には、一定の場所もなければ他の場所もない。
すべては自己であるから、隠遁などは不可能であり、
想像することもできない。

アビャーサ(実践)とは、本来の平和を妨げるものに対して
予防処置をとることを意味している。

アビャーサを講じようと講じまいと、あなたはつねに
あなたの内なる自然状態である。問いや疑いを棄て、
あなたのあるがままにあること、それがあなたの自然状態
である。

弟子 サマーディを実現すると、シッディ(超能力)をも得る
のではないでしょうか?


続きを読む

2008-08-22 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

マハリシの福音(18) …… 自己実現(2)

ラマナ・マハリシ著 山尾三省訳「ラマナ・マハリシの教え」めるくまーる社より(41)


弟子 サマーディ(三昧)は何かの役に立つものでしょうか?
また、サマーディにあっては何かの想いが存在するのでしょうか?

マハリシ サマーディだけが真理を示すことができる。想いは、
実在にヴェールを投げかける。それゆえに、サマーディ以外の
状態にあっては、実在が実現されることはない。

サマーディにあっては「私は在る」という感覚だけがあり、
想いはない。「私は在る」という経験は、静かであることである。


続きを読む

2008-08-21 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

支那の何千年来の礼儀

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (60)


いかがです、あなた方は。
いま、貧乏でもって、お金のない人、
この中にも一人くらいいるでしょう。

この人を岩崎同様の身分にして、そのかわり、
ここからどこへも出ちゃいけない。
二十畳の屋敷の中で、朝から晩まで、
うろちょろ、うろちょろ。

あなた方が理想とする金は、使うそばから殖えてきて、
何に使っても誰もどうとも言わないし、
どんなに儲けても税務署は来ない。


続きを読む

2008-08-20 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

持つものの悩み

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (59)


そして、当の本人は、日本一の金持ちでありながら、
家にいる時には、銘仙の着物でいる。

明治三十年頃、服部時計店でその時分、二十五円で
買ったという精工舎の時計を持っている。

「なんぼなんでも、そんな時計なさらなくたって、
あなただって。時計会社お持ちなんでしょ。」

「はい、スイスに三つ会社を持っています。」
「その時計会社で作ったものをなさらないんですか。」


続きを読む

2008-08-19 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

日本一の金持ち

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (58)


私の竹馬の友に、終戦前まで、日本一の金持ち
といわれました男爵、岩崎久弥というのがおり
ました。死にましたけれども、もう。

私の学習院時代のクラスメイトだった。
これが、とにかく、日本で一番の金持ちですから、
湯島の天神の、有名な『婦系図』の、あの筋向いの
角の家が、男爵の家でした。

はたから見たならば、仕合せな男だ、と誰でも思う
でしょう、これはね。手形の心配もいらなきゃ、
相場がどんなに上り下りしようが、ビクともしない。


続きを読む

2008-08-18 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

金さえあれば仕合せになれるものではない

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (57)


さあ、そこで、すぐに考えていただきたいのは、
町全体が富んでいる芦屋市民諸君は、

日本のどの都市の市民より、比較においてですよ、
非常な幸福を感じておられますか。

ノーでしょう。
いいえ、でしょう。
顔を見ればすぐわかる、私には。

四十年間、毎日毎日、夜となく昼となく、
こういう高いところへ乗せられて、

もっとも、
自分から進んでやっている仕事ですから、
喜んで乗りますけれども、

昔は三尺高い木の上に乗るのは、
この世最後のときです。


続きを読む

2008-08-17 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

好いことは嘘でもいいから真似すればいい

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (56)


この間うち、淡路島に行っていた。朝、宿の女中が、
「まァ、もったいない、先生。お客さまがそんな、
お床なんかたたんで、」

「冗談こけ、ゆうべ一晩、ゆっくりやすませてくれた
この布団に、お礼を言っているところだ。」

気が違ったと思っている。私が布団をたたんで、
有難うございました、というものだからね。

宿賃出したからには、この布団を敷いたりたたんだり
するのは当たり前だけれども、


続きを読む

2008-08-16 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

何事に対しても、現在感謝

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (55)


静かに下を見てごらん。
食うにこまっている人間はどれだけいるか。
病人で、いま死のうとしている人もいる。

監獄でもって、働いている人もいる。
世界のどこかには、死刑の宣告を受けて、
いま首を絞められている人もいる。

それを、暑からず、寒からず、いわんやまして、
世界中の医師階級が求めていて得られない、
こういうユニークな人生講話を聞いている、
この幸福を考えたら、何も言うことはないだろう。


続きを読む

2008-08-15 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

静かに下を見てごらん

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (54)


どんなことがあっても私は、体の具合の悪いことを
言ったことがない。

私の体を診てくれている医者にきいてごらん。
先生はどこか悪そうだ、と家の人たちが言ったとき、

「ご気分は、」
「ごらんのとおり、」
「食欲は、」
「生きているから食ってるよ」
「夜は、」
「よく寝るよ。」


続きを読む

2008-08-14 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

体の具合が悪いと言ったことがない

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (53)


神や仏というものは、頼るべきものではないのであります。
神や仏というものは、崇むべきもの、尊ぶべきものだ。

お賽銭を上げてからに、助けて貰おうなどと、
虫のいいことを言うな。

中江藤樹の言った言葉にこういうのがあるね。
「神や仏は人が助ける。」そうかもしれない。
神社でも、寺でも、みんな人間が建てている。

神様、仏様が建てやしない。


続きを読む

2008-08-13 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

骨が砂利のように砕けようと

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (52)


特に寝がけに、寝床の中にはいってからは、
この精神のアンテナというものは、無条件に、
よいことでも悪いことでも、もうすべてが、
ちょうどあなた方の料簡と同じように、
差別なくはいりこんでしまう。

だから、いいことを考えるんだ。嘘でもいいから、

俺は優れた人間だ、
俺は思いやりのある人間だ、
俺は腹の立たない人間だ、
俺は憎めない人間だ、
俺は焼きもちを焼かない人間だ。

こう思えばいい。


続きを読む

2008-08-12 | 健康法 |  コメント : 2  |  tb : 0

特別無条件同化暗示感受習性

宇野千代著「天風先生座談」二見書房より (51)


寝るなら寝なさいよ。寝床に何しに行くんだ。
考えに行くんじゃなかろうが。
あそこは考えごとは無用のところだ。

一日じゅう、昼の間に消耗したところのエネルギーを、
一夜の睡眠、夢ゆたけく眠ったときに、また蘇る、
盛り返る力をうけるところだ。

寝ている間、あなた方の命を守っていてくれている
造物主は、ただ守ってくれているばかりでなく、
疲れた体に、蘇る力を与えてくれている。


続きを読む

2008-08-11 | 健康法 |  コメント : 3  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (12)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(30)


そこで王はたずねた。
「それはどういう意味だ。わが家では、これまで乞食した者など
ひとりもいない。『私たちの習慣』とはどういう意味か。」

「王様、乞食はあなたがた王家の習慣ではありませんが、
真の聖者の習慣です。聖者はつねにこのようにして食物を得、
生活してきたのです。」

しかし、ブッダは実際的な人であった。
宮殿で食事をとるようにという王の懇願についに折れ、
相手の本拠地で自分の教えを確信させようと決心した。

ブッダは成功し、王は、息子であるブッダの熱心な信徒となった。


続きを読む

2008-08-10 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (11)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(29)


ブッダが布教を開始し、その名声が広まったのち、
スッドーダナ王は、あるときブッダがラージャガハに
滞在していることを知った。

そこで王は使者を送り、故郷のカピラヴァストゥを
訪れて人びとに教えを説くようブッダを招待した。

もっとも王の本心は、息子にもう一度会いたいという
ことだけであったかもしれない。

到着した使者はブッタに会うが、招待の言葉を述べる前に、
ブッダから教えを説き聞かされた。


続きを読む

2008-08-09 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (10)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(28) 


ブッダのこの話を聞いていた人びとの多くが、
それほど簡単に納得したとは思われない。

というは、二千五百年たった現在でも、人種隔離政策
(アパルトヘイト)などの現代のカースト主義を弁護する
人びとに向かって、同じような議論が行なわれている
からである。

しかし、サーヴァッティーの善良な市民たちは、
この問題についてそれ以上大騒ぎをしなかったようである。

もうひとつの話は、スニータという不可触民にまつわる
ものである。


続きを読む

2008-08-08 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (9)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(27) 


しかし、仏教は最初からすべての人のものであった。
ブッダは、バラモン教から業や輪廻のような概念を借り受け、
それらに違った解釈を与えたが、カーストの概念は取り入れなかった。

もちろん、当時のバラモンたちは、このことをよく思わなかったに
ちがいない。ブッタの考えが、非常に反体制的にみえたからである。
次の逸話は、そのことをよく示している。

ブッダがサーヴァッティーに滞在する間、従者のひとりアーナンダ
(彼については後にくわしく述べよう)は、毎日乞食に出かけていた。

ある日、彼が僧団にもどる途中、井戸から水を汲んでいる少女を
見かけて、水を飲ませてくれるよう頼んだ。少女は、不可触民の中
でも最下層に属していた。


続きを読む

2008-08-07 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 5  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (8)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(26)  


ブッダ 「しかし、もし君を棍棒や刀で襲ったら、どうか。」

ブンナ 「それでも善良で、紳士的な人びとだと思います。
    少なくとも、私の命を奪おうとしないからです。」

ブッダ 「しかし、ブンナ、もし殺されたらどう思うか。」

ブンナ 「それでも善良で、紳士的な人びとだと思います。というのは、
    この腐った屍(しかばね)のような肉体から私を解き放してくれる
    からです。私にしてくれたことに、感謝しなければなりません。」

ここでブッダはブンナの願いを聞き入れ、やさしい言葉で彼を送り出した。


続きを読む

2008-08-06 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (7)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(25)


ウパーリは、マハーヴィーラの高弟であった。

ブッダが、ナーランダー(後に有名な仏教大学が建った場所で、
今でもその旧跡を見ることができる)の近くに滞在していたとき、
ウパーリはブッダの説法を聞く聴衆の中にいた。

彼はたいへん感銘を受けて、ただちに弟子になりたいと申し出た。

彼のような人物を信者として迎えることは、まるで政府の大臣が
野党に加わるようなものであり、ブッダの側近中、政治的関心を
もつ人びとを興奮させたにちがいない。

しかし、ブッダ自身は、そういう考えに感心せず、
ウパーリを歓迎するどころか、次のように注意した。


続きを読む

2008-08-05 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (6)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(24)


商人は準備の指図を終えて、
やっとアナータビンディカにあいさつにやって来た。
そして、この大騒ぎの理由を説明した。

アナータビンディカは、すぐに好機心に駆られ、
翌朝ブッダに会うために、
〈竹林の園〉へ出かけていった。

ブッダは外を散歩しており、
アナータビンディカがやって来るのを見ると、
「いらっしゃいスダッタ」とだけ言った。

親しく名前を呼ばれたのに驚き、
そして喜んだアナータビンディカは、

ブッダの足元にひれ伏して教えを受け、
やがては在俗の仏弟子となった。


続きを読む

2008-08-04 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (5)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(23)


ウパティッサは、アッサジが信奉する教えを説明してくれるよう
求めた。アッサジは控えめに答えた。

「私は、ブッダのもとで出家してまだ日が浅い新参者にすぎません。
ですから、教えについては、あまりよくわからないのです。
くわしくは説明できませんが、簡単に要約してお話いたしましょう。」

ここでアッサジは、因果律(縁起)に関するブッタの教えをまとめた詩
頌を唱えはじめた。最初の二行を唱えただけで、ウパティッサは
その意味を把握した。そしてとても興奮して、アッサジに言った。


続きを読む

2008-08-03 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

5 僧団の拡大 The Community (4)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(22)


ラージャガハの近くに、ウパティッサとコーリタという
二つの村があった。それぞれの村には、村と同じ名の村長
がおり、両家はたいへん親しかった。

ある日、ウパティッサの妻のサーリーが男の子を出産し、
コーリタの妻のモッガリーも男の子を出産した。

ウパティッサの息子は、ウパティッサあるいはサーリプッタ
(サーリーの息子・舎利弗)とよばれ、コーリタの息子は、

コーリタ、モッガリプッダ(モッガリーの息子)あるいは
モッガラーナ(目連)と呼ばれた。

幼い頃から、ふたりの少年は仲がよかった。


続きを読む

2008-08-02 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 2  |  tb : 0

僧団の拡大 The Community (3)

H. サダーティッサ著 桂紹隆・桂宥子訳「ブッダの生涯」立風書房より(21)


三人は全員カッサパといった。中でももっとも有名なのは、
ウルヴェーラーのカッサパで、五百人の弟子を従えていた。
他のふたりは川(ナディ)のカッサパ、ガヤーのカッサパといい、
それぞれ三百人と二百人の弟子を従えていた。

三人は弟子とともに仏陀の教えを聞き、僧団に加わった。

その結果まだ初期の段階にかかわらず、
仏教僧団は僧の数が飛躍的に増え、
三人の聖者としての名声も加えられた。

彼らの名声が、影響力を持つ別の人物、
ある王の帰依を促したと思われる。
その結果、ブッダの教えはまずこの王の領土で広まったに
ちがいない。


続きを読む

2008-08-01 | 悟り 解脱 道 覚醒 真理に目覚める |  コメント : 1  |  tb : 0

 | HOME | 

Powered by FC2 Blog ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー,FC2ブログ 専門学校
©2005ろくろくAll Rights Reserved.
Template, CG by 暁の野に咲く夜明けの花(Himatsuri YUYU)